【感想】新装版 王城の護衛者

司馬遼太郎 / 講談社文庫
(30件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
5
12
11
0
0
  • つんどくフォルダの一冊

    2024.02.06 読み始め
    「戦雲の夢」を途中降参して、こちらを読むことにした。今度は短編である。

    2024.02.26 読了
    短編集なのにずいぶん、かかった。原因はあまりおもしろくなかったからだ。幕末のあれこれが書かれてあるのだが、薩長から見た幕府、幕府から見た幕府とその立場によってものの見方は変わるだろうし、ある人物に対しても肯定的に見るか否定的に見るかでその人物の捉え方が変わるだろう。司馬作品を集中的に読んでいると、え?こっちとあっち、ほんとは、どっち?というのが、よくあります。
    「王城の護衛者」
    悲劇の会津藩藩主松平容保公、幕末のヒーローですわ。徳川慶喜に犠牲にされたと思います。
    「加茂の水」
    岩倉具視の参謀の物語、可もなく不可もなくという印象。
    「鬼謀の人」
    大村益次郎のものがたり。「花神」のダイジェスト版、かな。こっちもあっちの記述が微妙に違うんだけど、さきにこっちのダイジェスト版を書いて、そのあと深堀りしたのかな。
    「英雄児」
    河井継之助のものがたり。「峠」のダイジェスト版かな。「峠」の河井継之助は肯定的に書かれてるけど、こちらの河井継之助は否定的な視点で書かれている。なんだかなぁ~の気分である。
    「人斬り以蔵」
    かわいそうのひとことやね。

    どちらにしても、短編はおもしろくないね。
    続きを読む

    投稿日:2024.02.26

ブクログレビュー

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  • KEINABE

    KEINABE

    教科書には出てこない幕末の活躍者を描いた短編集。その時代や情勢に振り回されるも陰日向に咲いた英雄たちに胸が痛む。個人的には王城の護衛者、英雄児、人斬り以蔵が好き。

    投稿日:2024.03.29

  • あだちたろう

    あだちたろう

    幕末の人物を切り取った短編集なのだけど、表題の会津藩主、松平容保さんのお話が一番良かった。浮世離れするほどの純粋さと、それに全力で応えた家臣。悲劇ではありますが感動です。

    投稿日:2022.04.14

  • necogawa-necomi

    necogawa-necomi

    【司馬遼太郎幕末短編再読月間②】
    2000年に購入してから幾度目かの再読。
    ・王城の護衛者…会津藩主松平容保
    ・加茂の水…玉松操(岩倉具視のブレーン的人物)
    ・鬼謀の人…大村益次郎
    ・英雄児…河合継之助
    ・人斬り以蔵…そのまま人斬り以蔵・岡田以蔵

    面白い。とても興味深い。
    司馬遼太郎氏の、しつこいくらいの言動描写、心理描写、その源となる歴史描写が生々しい。
    授業で詳しく解説されるような人々ではないかもしれないけれど、当時の彼らの存在意義や、生き様がこのような形で残っているのは素晴らしい。
    続きを読む

    投稿日:2022.02.05

  • J

    J

    短編集だが、後の長編作品に繋がっているものもありどれも秀逸。
    特に印象深かったのは、岩倉具視の歴史的回天の知恵袋として暗躍した玉松操をえがいた「加茂の水」。
    そもそも誰も見たことのない官軍の錦旗を想起し、偽造し、それが結果的に歴史の流れを変えてしまうくだりは最高。続きを読む

    投稿日:2022.01.29

  • からあげ定食

    からあげ定食

    5本入った短編集です。会津藩主・松平容保を描いた「王城の護衛者」は、容保が幕末に京都守護職を命ぜられ苦労したことと、新選組が何故会津藩お抱えになったのか、その背景を知ることができました。

    「人斬り以蔵」は土佐で足軽という低い身分に生まれた以蔵が武市半平太の弟子のような形になり、人を斬りまくり、最終的に武市を裏切るという悲しい話でした。続きを読む

    投稿日:2021.04.27

  • R

    R

    会津松平家の歴代藩主の死後の名は戒名ではなく、神号であったことを初めて知った。藩目的が単純勁烈に「将軍家のため」であることは会津の歴史を見ればわかる。戊辰戦争の結果は会津出身者にとっては悲しいものだが、その歴史は誇れるものでもあると改めて実感した。続きを読む

    投稿日:2021.03.02

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