【感想】悪魔の羽根

ミネット・ウォルターズ, 成川裕子 / 東京創元社
(25件のレビュー)

総合評価:

平均 3.6
3
8
8
2
0
  • 臨場感溢れる読み応え

    アフリカで育った英国人ジャーナリストの女性が主人公です。ストーリーは少し複雑でスピーディーな場面展開で飽きさせないです。舞台もアフリカ、イラク、イギリスの郊外と移って行くのですが、間にEメールのやり取りが挟まったりして、それが危機感を盛り上げます。一見ひ弱な女性の中にある、不撓不屈の精神が感動をよびます。
    サディストの傭兵クズレを相手に知恵と勇気で立ち向かうタフに見えない、アマゾネス。英国の田舎で知り合う、奇妙な女性との一筋縄ではいかぬ不思議な友情も見どころありました。
    トラウマを抱えながらも勝つまで闘うしぶとさに勇気を貰いました。
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    投稿日:2015.08.27

ブクログレビュー

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  • ひまわりめろん

    ひまわりめろん

    大好きなミネット・ウォルターズも本作含めて残りあと2冊となってしまいました
    次がラストってことですな
    うーん、なんとかならんかね?
    未訳作品がまだ残っておるのだよ
    創元社さん頼むよほんと

    今作はちょっとごちゃごちゃし過ぎかな?って思いました
    またいつものミネット作品にある終わり方の爽快感も少し控えめ
    なのでちょっと不満

    だけどやっぱり魅力的な女性を描かせたら当代随一!これは間違いない!(ビシィッ)
    この魅力的な女性が恐怖と向き合い勝利を収めるってのがミネット作品ですと言い切ってもいいくらい

    だから、むしろ男子に読んでもらいたい
    もしわいが「委員長」ってあだ名の中二女子だったら、学級会とかで「ちょっと男子がうるさくて会が始められませ〜ん。男子は静かにしてくださ〜い。あとミネット・ウォルターズ読んでくださ〜い」って言っていたと思う

    良かったな、中二女子じゃなくて
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    投稿日:2024.03.14

  • じゅう

    じゅう

    イギリスの作家「ミネット・ウォルターズ」の長篇ミステリ作品『悪魔の羽根(原題:The Devil's Feather)』を読みました。

    『養鶏場の殺人/火口箱』に続き、「ミネット・ウォルターズ」の作品です。

    -----story-------------
    2002年、シエラレオネで5人の女性が殺害された。
    元少年兵3人が起訴されるが、記者「コニー」はイギリス人の「マッケンジー」を疑っていた。
    2年後、バグダッドで彼に遭遇した「コニー」は拉致監禁されてしまう。
    解放時、彼女はほぼ無傷なうえ曖昧な証言ばかりで監禁中の出来事を警察に話さない。
    何を隠しているのか? 
    圧巻の心理描写と謎解きの妙味を堪能できる、英国ミステリの女王による渾身のサスペンス。
    解説=「松浦正人」

    *第3位『ミステリが読みたい!2016年版』海外篇
    *第5位『IN★POCKET』「2015年文庫翻訳ミステリー・ベスト10」総合部門
    *第5位『IN★POCKET』「2015年文庫翻訳ミステリー・ベスト10」作家部門
    *第6位『このミステリーがすごい!2016年版』海外編ベスト10
    *第6位『IN★POCKET』「2015年文庫翻訳ミステリー・ベスト10」読者部門
    *第6位『IN★POCKET』「2015年文庫翻訳ミステリー・ベスト10」翻訳家&評論家部門
    *第8位『〈週刊文春〉2015年ミステリーベスト10』/海外部門
    -----------------------

    2005年(平成17年)に発表された「ミネット・ウォルターズ」の11作目にあたる長篇作品…  翻訳されたのは10年後の2015年(平成27年)のようですね、、、

    全体で約550ページ… 中盤の展開が緩やかで、やや冗長な感じなので、集中力が欠けてしまった部分があり、消化不良の印象が残る作品でした。


    アフリカの紛争地でかつて発生した拉致事件で、ロイター通信社の記者「コニー・バーンズ」は、この事件の真犯人ではないかと、流れ者の傭兵「キース・マッケンジー(ケネス・オコンネル/ジョン・ハーウッド)」を疑い、調査する… しかし、「コニー」は、治安の悪化しているバクダッドで「マッケンジー」に拉致、監禁される、、、

    三日後に無傷で解放された「コニー」は、拉致事件に関しては一切口を閉ざし、両親の住むイギリスへと帰り、絵に描いたような田園地帯の古屋敷に隠棲する… 彼女の身に、いったい何が起きたのか、そしてなにが起きようとしているのか?

    ここまでの緊張感のある展開が序盤の40ページで濃密に描かれるのですが… その後の展開が冗長で、集中力を保って読むのが難しかったですね、、、

    イギリスの片田舎に「マッケンジー」の魔の手が少しずつ近付いてくる… 「コニー」は、農場経営者の「ジェス・ダービシャー」や医師の「ピーター・コールマン」と協力して、「マッケンジー」と対峙していく。

    そして、並行して「コニー」の住むバートン・ハウスの所有者「リリー・ライト」や、その娘「マデリーン・ハリスン-ライト」と、その夫である「ナサニエル・ハリスン」のドロドロした関係や秘密が暴かれる… という展開、、、

    悪くはない要素が詰まっているのですが、もう少しスピーディーな展開の方が読みやすかったし、「コニー」と「ジェス」の二人が、「マッケンジー」をどう扱ったのかが、明示されずに終わったので、物足りない感じが残りました。



    以下、主な登場人物です。

    「コニー・バーンズ」
     ロイター通信社の記者

    「ブライアン・バーンズ」
     コニーの父

    「マリアンヌ・バーンズ」
     コニーの母

    「ダン・フライ」
     ロイター通信社イラク支局長

    「アラン・コリンズ」
     マンチェスター警察警部補

    「ビル・フレイザー」
     警部補

    「キース・マッケンジー(ケネス・オコンネル/ジョン・ハーウッド)」
     傭兵

    「アラステア・サーティーズ」
     警備会社のスポークスマン

    「アデリア・ビアンカ」
     イタリアのテレビレポーター

    「ジェス・ダービシャー」
     農場経営者

    「ピーター・コールマン」
     医師

    「リリー・ライト」
     バートン・ハウスの所有者

    「マデリーン・ハリスン-ライト」
     リリーの娘

    「ナサニエル・ハリスン」
     マデリーンの夫

    「ニック・バグリー」
     ドーセット警察警部補
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    投稿日:2023.04.04

  • Lucy

    Lucy

    ※半分読了の途中感想(なんだそりゃ)
    なぜかというと今の気持ちを記録しておこうと思ったから。
    主人公とご近所さんとかのやり取りとかがずっと続くけどこれ必要なんかいな、本筋に関わるのかな〜? いい加減読むのが面倒になってきた。

    それと、海外小説苦手理由によく挙げられる(?)『登場人物の名前が覚えられない』で登場人物の紹介ページを何度見直したか…。お前は誰だよ、普通に喋ってるけどどこから出てきたよ?

    もう少し頑張る。報われますように。

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    投稿日:2020.08.09

  • 相沢雄二

    相沢雄二

    凶悪犯に拉致監禁された女性の一人称形式で話が進むのだが、これがなんとも疑わしい。
    真実を隠しているのであっても、読者には理解しようがないからだ。
    そんなモヤモヤした気分を抱きながら、しかも、隠棲先の奇妙な人間関係も不可解なことばかり。
    最後まで判然としなかった。
    続きを読む

    投稿日:2020.07.04

  • walkalong621

    walkalong621

    ウォルターズ初体験。

    連続女性強姦殺人事件を追う女性記者が3日間拉致監禁された後、解放される。監禁中のことを決して話そうとせず、マスコミから身を隠す彼女のもとに、再度犯人が忍び寄り…という話。

    人公が話そうとしない事実は想像の範囲内だが、恐怖心の描写が巧みで、文字通り目が離せない。この本筋の話の第18章での転換も見事だが、サブストーリーにしか思っていなかった人物に係る第21章以降の展開には本当に驚いた。続きを読む

    投稿日:2019.12.30

  • marumaruchan

    marumaruchan

    このレビューはネタバレを含みます

    やっぱりミネット・ウォルターズは面白い。どんなシチュエーションであっても、結局グイグイひきこまれる。そしてひとつだけではないんですよね。謎解きが。
    さらに女として、頑張らなくちゃという気持ちにさせられる。
    「幸せの秘訣は自由である…自由の秘訣は勇気である」
    どこまでで似るかわからないけど、私はすごく勇気づけられた作品でした。

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    投稿日:2018.06.02

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