【感想】脳科学的に正しい英語学習法

自分に合った英語の学習法が組み立てられるようになる

まだ読んだばかりなので、「私はこれで英語を身に付けました！」と言えるわけではないですが、ざっとどんな内容が書いてあるのかをご紹介したいと思います。

本書の主張は一貫していて、「自分が好きな、必要なこ…とに関する英語ほど身に付きやすい」ということです。単語も会話も読み書きも、まずは自分の好きなものと絡めて学ぶことが大切だと言っています。
その具体的な手段が本書で豊富に紹介されているわけですが、「そういえば私の周囲の英語に堪能な友人も同じ方法で学んだと言っていたな」というのがいくつも出てきたので、個人的には説得力がありました。

本書に出てきた英語を学ぶための工夫を全て使うというよりは、やりやすいものだけをピックアップしたり形を変えたりすることで、自分だけの英語の教材を作れるようになることが本書のゴールだと思います。

また、英語を流し聞きするだけの学習法に意味はないことなど、知識のない私たちが英語学習の「罠」にハマらないように、脳科学の観点から非効率的な学習法を避けるためのポイントも書かれています。
といっても、特段難しい用語が出てくるわけではありませんから、身構える必要はありません。

書かれてある内容はどれも腑に落ちるもので分かりやすかったですが、実際に著者の方が多数の英語学習者を指導してお得意のMRIでの比較やTOEICなどの客観的な英語力評価を向上させた、というような証拠がなく、本書に書かれたことが全て正しいのか一抹の不安を覚えたため、星4つとさせていただきました。
とはいえ、英語学習を志している方は読んでおいて損はないと感じました。続きを読む