【感想】惨殺半島赤目村(2)

武富健治, 中島直俊 / コミックアーススター
(6件のレビュー)

総合評価:

平均 4.7
4
2
0
0
0
  • すべてが豹変する島で、三沢の運命は・・・

     横溝正史の金田一シリーズのドラマ・映画作品が好きだったので、そんなテイストなのではないかと想像して1巻を購入・・・したわけではないのです。ReaderStoreで、まとめ買いした中で一番高いコミックが半額になるキャンペーンがきっかけでした。ええ、高いんです、この本。半額なら得した気分になるかなと思っただけです。ところが気付くと、こうして第2巻も購入して読んでいるという・・・。
     正直、面白かったのです。先が読めない展開と、何か得体の知れないドロドロの人間模様と、外界から隔離されたかのような離島の因習に蹂躙される感覚。そして、なんといっても暗く重たく、サスペンスフルでグロテスクな作画。ずっと以前に見てトラウマを感じた日野日出志「蔵六の奇病」に勝るとも劣らないほどの、心の柔らかいところにグサリとくる浸透力がありました。まあ、今の時代に逆行してる感は多々ある気もしますが。
     で、一旦こういう作品に取り憑かれたように心に引っかかったら、物語の最後まで読み終えて完結させることで、その後のメンタルケアにもなると思い読破完了。最終話「大団円」でスッキリしました。
    続きを読む

    投稿日:2017.01.28

ブクログレビュー

"powered by"

  • highbk

    highbk

    田舎の暗部をいやらしいほど過激にみせてきて、人々がすさまじい死に方をしていく。絵柄も禍々してくてすごい

    投稿日:2017.07.09

  • 素以

    素以

    外界から断絶した孤島の村に残る古い因習の暗部。外道悪党入り乱れる大虐殺の完結編! 最高です! サマーウォーズ的な都合の良い視点だけではない田舎描写は最近あまりないですよね。こういうのもっと増えればいい。エログロあり。カメオ出演的に鈴木先生も登場。続きを読む

    投稿日:2015.10.11

  • gemi655

    gemi655

    このレビューはネタバレを含みます

    ~~ 激しくネタバレします(犯人以外) ~~

     タイトルにたがわぬ惨殺が、圧倒的な質と量で行われる完結巻です!!
    〇〇の〇が飛ぶ!〇〇の〇が真っ二つ!〇〇が溢れる!〇〇〇をチョン切られる!その死に顔の表情、描き込みっぷりや奇特な死に様は、もはや笑いと隣り合わせのギリギリのライン……そんな中で、たった一人あの人の死に方は切なく美しかったです。(最後に亡くなるあの方)
     物語的には、あまり描かれることの少ない田舎の気持ち悪さが滲み出ていて、グッときますね。実写でドラマか映画化してくれたら面白そうですが、予算面&キャスティングが難航しそうです……(とくに丹沢先生とか、やってくれる人いるのか)
     祭りに関して、薬に関して、三沢先生は否定しているわけではないんですよね。村人達の思惑も、黒か白かというわけではなく、ある一箇所は一致するけど他では対立、目的は似てるけど手段が違う等、様々な考え方が入り乱れているのも武富作品らしくて深いです。
     洞窟で祥子を背負って「こんな非常時にもかかわらず」身体が反応してしまう三沢先生。三沢先生と祥子の前世での繋がりをこういう形で示すセンスもたまりません。(しかも大ゴマ!)
     1巻にチラッと登場した〇〇〇がカッコよく降臨!……もしみんなが知ってるあの先生と同一人物だとしたら、涼しい顔の裏では心の汗をかきまくっていることでしょうね。
     漫画ファンなら、押さえておく必要のある作品です!

    レビューの続きを読む

    投稿日:2014.06.18

  • nankado

    nankado

    完結編。1巻では抑制気味だったタッチが一挙に爆発する。70年代日本映画の荒唐無稽な娯楽性を見事に再現し21世紀にブーストしている。ヒロイン祥子の描写に距離感があるというか、「鈴木先生」の小川に近い神格化された存在に終始しているが、もう一人のヒロインがあれだけ豹変するのにこちらのキャラだけ恒常性が強すぎるって感じもしないでもない。「脱出装置?!」で大爆笑。続きを読む

    投稿日:2014.05.15

  • tsuno.

    tsuno.

    連載を追いきれなくて単行本待ち。待ちました。
    ショウに続くサイキックヒーロー勇人、また蘇美に続くサイキックヒロイン祥子の誕生がうれしい。二人は恐らく最強のサイキックカップル。
    スクナヒコナの解釈は面白かった。 能力者と出会うことで能力が伸びることや、能力のコントロール、また「通訳者」についても思い当たる節がアリ興味深い。
    閉鎖された村社会については短編作品集『狐筋の一族』に通じるところがあり併せて読まれたい。
    ラスボスが死んだと思ったら、最後のラスボスがー!とか映画のよう。ファーストシーンに戻る感じのラストシーンの美しさも映画的で印象的でした。
    続きを読む

    投稿日:2014.05.12

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。