【感想】伝説の名投資家12人に学ぶ儲けの鉄則

小泉秀希 / ダイヤモンド社
(2件のレビュー)

総合評価:

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  • 良かった

    各投資家の特徴、考え方の概要をまとめらています。エピソードもさらっとあるので、全体をとらえることができました。図もあるので、丁寧です。

    投稿日:2015.04.20

ブクログレビュー

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  • sgao

    sgao

    このレビューはネタバレを含みます

    ■グレアムの項(割安株)
    ・安全性の高い割安株を見つけ、5名柄以上に分散して投資する

    株の価値=1株益☓妥当PER(15倍)

    例)1株500円 1株益50円 
    妥当株価=50☓15=750 →今は割安と言える

    銘柄選択
    ・過去10年間安定的に成長した実績(10年間赤字なく、年2〜3%成長)
    ・10年間で3割程度利益が伸びている
    →合格


    株価が大幅に下がったからといって買うと、そこからさらに下がることも多々あるので気をつけること!

    高成長株は業績が悪化し始めると大きく株価が下がる可能性
    例)
    株価3900円 1株利益:前年100円 今年130円

    3900÷130=PER30倍
    仮にこの株が3年間30%ずつ成長するとすると、1株利益は286円
    3900÷286=PER13.6倍→悪くない数字

    しかし、期待が裏切られて成長20%下方修正された場合1株益は104円
    104☓15倍=1560円
    利益が20%下方修正されることにより
    3900円→1560円に株価が下がる



    ■フィッシャーの項(成長株)
    フィッシャーのやり方
    気になったら
    →決算短信、有価証券報告書
    →新聞や雑誌の記事
    →アナリストリポート
    をできるだけ当たる(日経テレコン21)

    〈15の法則〉
    ★売上拡大を続ける力を見る6つのポイント
    ・今後5年売上を伸ばせる商品をもつ
    ・5年後以降も成長を続けられるような新商品の開発の見込みがある
    ・研究開発に熱心
    ・独自の強い技術・ノウハウがある
    ・営業部門が優れている
    ・長期展望に立って企業運営がされている

    ★利益を生み出す力を見る3つのポイント
    ・売上高営業利益率が高い
    ・売上高営業利益率を維持・改善するために十分な努力をしている
    ・しっかりしたコスト分析・財務分析を行っている

    ★人材・経営者の質をみる4つのポイント
    ・良好な労使関係を築いている
    ・管理職の能力を引き出す環境がある
    ・優秀な管理職が豊富
    ・経営者は都合の悪いことも正直に語る

    ★投資家に報いる姿勢を見る2つのポイント
    ・投資家に対して誠実
    ・増資するリスクがない

    長期投資銘柄探しは将来の伴侶探しと同じ

    ■バフェットの項(割安株と成長株の融合)
    次の企業に投資する
    事業内容がわかりやすい
    特権的強みを持つ
    →新規参入が難しい
    →価格支配力がある
    →何十年も続きそうか
    →需要の拡大余地はあるか


    ★特権的強みの財務的特徴
    ・過去10年間安定した成長をみせ、その間利益は2倍程度になっている→年率7%ほどの成長
    ・ROE(純利益÷自己資本)は15%以上
    ・売上高営業利益率(営業利益÷売上高)は10%以上
    ・有利子負債は5年分の純利益で返済できる

    どんなに安くても将来性が見込めない会社の株は買わない

    バフェットの投資先
    →保険業、銀行

    ■ピーターリンチの項(10倍株、小型株)
    成長余地の考え方
    もうすでに全国展開している(店舗数1000、売上高1000億円、時価総額1000億円)→成長余地小
    →時価総額200億円、売上200億円ぐらいまでの会社は大化けしやすい
    PER15倍が標準、成長性が高い企業ならPER30倍までまで評価される。PER20倍程度で買えるならばお買い得と言えるだろう。

    アマチュアが負けるのはプロの後を追うから。
    プロが追っていない株を狙え

    大化けしやすそうな株を5使う
    →2銘柄は50%下落、2銘柄は50%上昇、1銘柄が5倍になったとしたら100万円の投資は180万円になる。
    1つが当たれば儲かる

    ■ウィリアム・オニールの項(急成長おお化け小型株)
    オニールの最重要ポイント
    →業績と株価の値動きが際立って強い小型株
    ・営業利益や経常利益の成長率が過去3年間25%以上で、直近で40%以上に加速している
    ・株価が上場来高値近辺
    ・時価総額が500億以下
    ・売上高利益率が業界(売上高営業利益率でも可)内で高い(10%以上)
    ・ROE15%以上


    CAN-SLIM
    ・直近の四半期の利益が勢い良く拡大している
    ・過去数年の業績トレンドがいい
    ・今後の業績を牽引する画期的な製品やサービス、あるいは新しい経営体制がある
    ・株価が年初来高値、昨年来高値、上場来高値など新高値をつけている
    ・小型株である
    ・相場のリード役と言える値動きや業績の株である
    ・有力な期間投資家が飼い始めている
    ・下降トレンドではない

    株を買う3つの条件
    ・機関投資家が買い始めている→(大量保有報告書をインターネットで確認。過去に運用成績の良いファンドが買い始めたら、大化けの可能性)
    →ひふみ投信、JPMザジャパン、フィディリティ日本小型株の運用報告書を見て新規で買った、買いました株があれば、それを個別で買うのもいいかもね。でも、機関投資家の保有率が高すぎる場合は避けること!(すぐに投げ売りする可能性)
    ・5年以上連続増益で、投資四半期EPS(1株あたり純利益)は最低でも20%上昇
    ・十分な揉み合い期間の後に新高値をつけた銘柄、あるいは新高値をつけそうな銘柄でも見合い突破の時の出来高は平均的な出来高よりも最低でも50%増加している。

    売りに関するルール
    ・マイナス8%で損切りする
    ・通常は利益20〜25%で一度利食いする
    ・1〜3週間で20%も上昇する株は買った時点から最低8週間は持ち続ける(13週移動平均線を下回るぐらいまでは保有しても良い)

    オニールはあまりPERを重要視していない
    ※PER100倍は利益10倍増を最初から見込んでいるということなので、
    PER100倍の株を買って利益が7倍になったからと言って株価は上がらないかも
    PER30倍の株を買うなら利益4倍
    PER50倍の株を買うなら利益6倍の見込みは欲しいところ

    →オニールはPERが2倍になったところで売却している
    例えば、PER30倍で買ったら、PER60倍で売却 とか


    ・機関投資家の売りぬけの見分け方
    →出来高が増えているのに株価が下落した
    →出来高が増えて株価が上昇したけど、引けにかけて前日比トントンまで下落した
    こうした動きが1ヶ月で3〜5日出現したら株価は天井かもね

    取っ手付きカップ


    ■ジム・ロジャースの項(バリュー&チェンジ戦略)
    割安な状態で変化が起きたところを買う

    ・これ以上下がりようがないというくらい割安な水準で低迷が続いている状態の投資対象を見つける
    (必要不可欠なもの、本来は優秀な企業や国を投資対象とする)
    ・良い兆候が見え始めたら買う

    ■ジョン・ネフ
    妥当PER=利益成長率+配当利回り
    例えば、成長率が28%とで配当利回りが2%なら妥当PERは30倍
    →できれば半分の水準で買う

    利益が年率30%ペースで3年成長すると、
    1.3☓1.3☓1.3=2.2
    利益はざっくり2.2倍になる
    この会社のPERは標準的な水準の15倍☓2倍の30倍が妥当と考えられる。→それより割安ならよい

    ■マーティン・ツヴァイク
    出来高を伴った爆発的な急上昇は数年に1度の上昇トレンドの合図

    爆発的な上昇が3ヶ月2どある場合は、上昇トレンド?

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    投稿日:2019.04.04

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