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司馬遼太郎 / 文春文庫 (89件のレビュー)
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総合評価:
ici
あたらしい義経のはなし
鞍馬天狗から兵法の極意を授かり、五条大橋で弁慶と渡り合う、そんな講談、おとぎ話じみたエピソードは一切ありません。その代わりに鞍馬山を脱走し奥州平泉へと向かう途中で少年時代の那須与一に出会い、平泉では藤…原秀衡との交流があったりします。「流石は司馬遼太郎、そうくるか」と感心するとともに、後の再会への期待が高まります。 にもかかわらず、下巻の那須与一再登場の場面(屋島の「扇の的」です)は1ページほどで終わり、義経との会話もまったくありません。藤原秀衡に至っては、再登場そのものが無し。平泉どころか、平家撃滅後、義経が京を追われた後はあれよあれよという間に生首になって頼朝の眼前に出されているという有様。これは何なのか。前振りだけが多くて、本来の見どころがまるっきりスルーとは。作者の意図がまったく分からない。……と、しばし考えた所で、何かに似ていることに気付く訳です。「ああ、これはジャンプ打ち切り作品のパターンだ」と。 斬新すぎる義経が評判悪かったのか、それとも作者のやる気がなくなったのか、伏線を張って下ごしらえを終えた所で、風呂敷を広げたまま無理矢理終了。そう考えると、なんとなく下巻の体たらくも許せる気がしてきます。弘法にも筆の誤り、司馬の打ち切り。 上巻は面白いだけに本当に残念です。続きを読む
投稿日:2016.02.29
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豆助
義経の欠落した性質を、その生い立ちにまで遡って創り上げているので無理なく読み進められます。焦点を当てるべき人物が少ないので、義経に集中して描かれている分、かなりはまり込んで読めました。
投稿日:2023.12.02
帆掛船
2022/2/11読了 当時、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』もあって、タイムリーな内容であった。 司馬遼太郎は、物語の中で義経と頼朝の対立の原因を、義経の「空気読まない」具合と共に、都人と坂東武士の思考…回路・価値基準の違いに帰していたが、大河では、純粋過ぎ、強過ぎる故に、却って周囲から怖れられ、疎まれ、やがて兄弟がすれ違っていく悲劇を描いていたように思う。――それにしても、菅田将暉の義経はクレイジーで素敵だった。 (どっちの感想だ?)続きを読む
投稿日:2023.10.01
ポンセ
久しぶりの司馬遼太郎。知らん事をそれっぽく書くなと思ってしまった。なので歴史小説なのか。 義経には子供の頃から興味を持っていたので「へー。」と思いながら読めた。
投稿日:2023.07.10
じん
1000年経っても残る判官贔屓の言葉、その人物と影響力の大きさは、日本史上の傑出した人物の一人であることを理解することができた。
投稿日:2023.02.19
南青山
義経から離れ平家マイナー武士など描かれると司馬節ではあるが自分的に盛り下がりページが進まず困った。あの連載打ち切りとしか思えないような結末描写は総ページ数に見合わずどうしても許せない。
投稿日:2022.11.14
cinejazz0906
父は源氏の棟梁「源義朝」、母は皇妃侍女の「常盤」、 幼名「牛若」から「源九郎義経」「九郎判官義経」と呼ばれた数奇波乱の伝説的英雄「源義経」の生涯を中心にして、登場人物の思想と言動が克明に再現された長編…歴史小説。 上巻では、保元・平治の乱後の平家の権勢下の様子、鞍馬寺に「遮那王」の名で預けられた後、関東奥州を転々とする源九郎、平泉の藤原秀衡の庇護、 武蔵坊弁慶との邂逅、源氏の再興をかけ挙兵した異母兄・源頼朝との合流、木曽義仲による京での平家討伐の模様など、息も継がせぬ緊迫感で刻々と語られていく。続きを読む
投稿日:2022.08.30
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