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惣領冬実, 原基晶 / モーニング (14件のレビュー)
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総合評価:
ミカ
4
権謀術数うずまく歴史ロマン
シリーズ情報のところでなぜか「 全11冊 完結 」となってますが、途中です。まだまだ続きます…よね? 平和と言えば平和だったピサ大学のキャンパスライフから、舞台はいよいよローマの教皇庁へ。 圧倒的な情…報量と描き込みで、読み応えが凄い。世界史の有名な人物や事件が出てくるのも面白いです。続きを読む
投稿日:2015.04.15
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3
ルネッサンスを駆け抜けたチェーザレ
11巻で終了とは残念と思っていましたが、まだ続きます。 チェザーレ・ボルジア (1475~1507)を主人公にするこの物語は、ロレンツォ・メディチの死で状況が変わり、新たな展開に入りました。 ベニス、…ローマ、フィレンツェ、ミラノ、ナポリ、それぞれの都市と貴族たちの思惑が気にかかります。 チェーザレは塩野七生の小説でストーリーを知りましたが、漫画では心の動きや街のようすが細かくわかります。 なによりも美男で頭が切れるチェーザレが魅力的です。 続きを読む
投稿日:2016.04.11
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亞綺羅
借りたもの。 ローマに着いたアンジェロとジョヴァンニ。 フィレンツェとはまた違う、遺跡が残り堅牢さを感じさせるローマの街並み描写ははやり美しい…… そこでチェーザレの妹・ルクレツィアと面会し、その可憐…さに顔を赤らめる2人。 …からの、婦人らに嫌味をぶつけられたルクレツィアが冷やかに嫌味を返す様を見たアンジェロの「間違いなくこの方はチェーザレ様の妹君だ……」が微笑ましい? サヴォナローラの面会の件はあっさりしていて、史実として不明慮で捏造説があるものを、上手く表現している。 メディチを批判しているサヴォナローラを、無下に門前払いせず当主として面会したに過ぎない。 7巻( https://booklog.jp/item/1/4063757501 )で言及された「カノッサの屈辱」同様、当事者の考えはどうあれ、ロレンツォの死後、ドミニコ修道会のプロパガンダとなった。 そして転換となるロレンツォの死。 パトロンである豪華王、そして良き当主の死にレオナルド、ミケランジェロらの悲しみ。 フィレンツェの芸術家に留まらず、三国同盟の他の君主(ミラノ、ナポリ)からも惜しまれる。 フィレンツェの政変……体調不良のロレンツォの後継、家督を継いだ愚かなピエロ。ローマ貴族・オルシーニ家の母の影響を強く受けたピエロは、弟・ジョヴァンニの枢機卿就任もあって貴族意識を強くして、政治センスがまるで無いととれる判断をする。ピエロの妻がまたオルシーニ家の人間だった、という事もあるようだが。 三国同盟の解消(今まで良好な関係を築こうとしていたミラノを切る)……それによるナポリ王国との二国間同盟(とローマ貴族オルシーニ家の力)の方に力を入れる。メディチはフィレンツェ市民の後押し、選任あっての事実を理解せず、フィレンツェの防衛やその市民を拒絶する結果を招くにも関わらず…… 早々に見限るボルジア家。 アンジェロとジョヴァンニは陰謀渦巻くローマで奮闘中。ローヴェレ枢機卿の嫌味を大らかに切り返すようになったジョヴァンニの成長。そのすぐ後のコマで青い顔をしながら「すっごく怖かった…」と呟く姿にクスっとされる。 ミゲルとの話し合いでボルジア家がメディチを敵と見なしたことを知るアンジェロ。色々見聞きして成長したアンジェロはミゲルの話から推察できるようになっていて、やはり成長を感じたり…… 夏が近づき、トスカーナの日差しが強くなっている。 屋外の強い光と、暗さが強まる屋内のコントラスト描写が強烈な背景。続きを読む
投稿日:2022.04.25
だまし売りNo
ロレンツォ・デ・メディチが亡くなり、後を継いだピエロによってフィレンチェの外交方針が変更される。これはチェーザレ・ボルジアにとって好ましくない変更であった。ボルジアと良好な関係であったため、メディチ家…にとっても良いことか疑問である。後にピエロはフィレンチェを追放されてしまう。ピエロが外交政策を転換しなかったらという歴史のIFを考えたくなる。続きを読む
投稿日:2022.03.28
S660
ロレンツォ 堕つ ロドリーゴ・ローヴェレ 枢機卿の撲り合い サヴォナローラ 神の啓示 レオナルドダヴィンチ 意味深 ジョヴァンニ 悲嘆 イノケンティウス8世 重篤 ルクレツィア 「きゃは♫」 三国同…盟解消時、チェーザレ、未だ17歳続きを読む
投稿日:2018.05.19
放浪金魚
第11巻。ジョヴァンニのローマ入城、チェーザレの妹ルクレツィア、ロレンツォの死去、ゴンザーガのジョヴァンニ。 アンジェロの報告という形で遠く離れたローマの動向を伝える流れは見事だなと。フィレンツェの…調停役が居なくなったことで三国同盟は崩れつつあり、ローヴェレ枢機卿が幅を利かせ始めます。教皇聖下の病状も悪化し、教皇選がいよいよ具体化してきました。 前後の歴史は別の資料で先読みしてしまいましたが、それでも彼らの行く末をこの漫画でしっかりと見届けたいと思います。最新刊のここまで一気読み、続刊を気長に待つことにします。続きを読む
投稿日:2016.01.26
jug7p440
マンガはいつも最新刊買うたびに1巻から読み直すけどこれだけはきついな・・重過ぎる 「ボルジア 欲望の系譜」を途中まで見たからついていけた感じがある
投稿日:2015.08.21
ぽんきち
チェーザレ・ボルジアを軸にルネッサンスを描くコミックスの11巻。 ピサ校で、教授資格認定試験に無事合格したメディチ家御曹司ジョヴァンニ。ピサ大司教リアーリオやボルジア家の後ろ盾もあり、晴れて枢機卿と…なったジョヴァンニは、アンジェロを伴い、ローマの教皇庁へと向かう。アンジェロは、密かにジョヴァンニの周囲の動きを報告するよう、チェーザレ・ボルジアの命を受けていた。 ローマで、枢機卿であり教皇庁高官でもあるチェーザレの父、ロドリーゴはジョヴァンニを暖かく迎えいれる。アンジェロとジョヴァンニは、チェーザレの妹ルクレツィアと出会い、その愛らしさに魂を奪われる。 ロドリーゴ・ボルジアは教皇の座を狙っていた。メディチ家子息ジョヴァンニを後押ししたのはその足固めの意味もあった。順当に行けばあと数年でその願いは叶うはずだったが、しかし大きな不安材料があった。メディチ家当主、ロレンツォの病状である。 本巻で巨星はついに墜ちる。しかも墜ちる星は1つではない。 何とか保たれていた半島のバランスは大きく揺らぎ始める。激動の時代が始まる予感が漂う。 ルクレツィアは美しいながら、自分の美しさを十分に知るが故のしたたかさも併せ持つ。かなり「イヤな女」と言ってもよいのだが、どこか無邪気さもあり、そんな描かれ方はチェーザレとも共通している。 宿敵であるロドリーゴ・ボルジアとジュリアーノ・デッラ・ローヴェレは激しく対立しあう。そのむき出しの闘争心のぶつかり合いは、ある意味すがすがしいほどで、2人の対決シーンはどこかコミカルでもある。 有力者が舞台を去れば、勢力図もまた書き換えられねばならない。 チェーザレは父という駒をゴールに進めるために、策を練り始める。 *背景も綿密に考証し描き込んでいるこのシリーズ。本巻ではフィレンツェのサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂が目に留まりました。ちょうど先日テレビ東京系『美の巨人たち』でも取り上げられていましたが、大きなドームが印象的な、フィレンツェのシンボル的建物。 *歴史の副読本にもよさそうな感じもしますが、じっくり描いているだけにストーリー展開もゆったりペースなので、受験生には向かなそう(^^;)。下手をすると(しなくても)、1492年が終わる前に受験生でなくなってしまいそうです。続きを読む
投稿日:2015.04.21
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