【感想】<香り>はなぜ脳に効くのか アロマセラピーと先端医療

塩田清二 / NHK出版
(21件のレビュー)

総合評価:

平均 3.6
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  • 科学的な裏付けを知って、アロマで健康管理したい人に

    NHK出版の新書サイズで、付録のメディカルアロマを実施の病院やショップリストを除いて209ページまで細かい字でぎっしり。読みごたえありです。神経科学の医学博士の塩田氏が、多くの実験結果やグラフを用いて、なぜこういう症状にこの精油の組み合わせがいいか等を説明されてるページもあれば、鎮痛作用の精油の成分と実験結果を、元々の文献出所とともにまとめてあるページ、さらにアルツハイマー、花粉症、がん、更年期障害、婦人科疾患、アトピー、ぜんそく、肥満など多くの人が悩む症状に、アロマテラピーで処置されている病院の具体例とともに、適する精油の利用法が書いてあり、アロマセラピストであれば自己責任のもとで真似したくなる用法が多々、のっています。アロマセラピー学会の文献の利用も多く、医者が研究されて実験されてきたことを掲載しているし、脳や神経ともつながって、深い関わりがあってこそのアロマということが、素人にもよくわかるよう説明されています。繰り返し読んで、ものにすべきです。一般の方には、初めて知るアロマの奥ふかさと理論が納得でき、アロマセラピストには必ずや知って施術に役立てるべき必携の本と言えるでしょう!
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    投稿日:2015.12.27

ブクログレビュー

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  • ハル

    ハル

    精油を利用したアロマセラピーは医療に利用できるし、これからもエビデンスを積む研究で様々な病気に対応できるという説明的な本

    投稿日:2024.02.12

  • shinjesus

    shinjesus

    アロマの効能効果という知識がなければとてつもなくファジーな分野をこれでもかと論理的に化学的に解説されている。
    スピリチュアルではなくエビデンスで切り込むのが少し格好良いとさえ思った。

    投稿日:2022.07.17

  • まさのり

    まさのり

    香りは「大脳を刺激する❕」みたいです。
    そのほか記憶をする「海馬」や交感神経、副交感神経を調整する視床下部なども刺激するので、香りとともに過去の記憶が蘇ったり、リラックスするなどの効果があるそうです。
    専門的で私には難しい部分もありましたが、とても参考になりました。
    すれ違いに嗅いだ香水の香りで、昔の出来事を思い出すこともありますよねー。
    ぜひぜひ読んでみてください。
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    投稿日:2022.01.18

  • ちょ

    ちょ

     アロマがメディカルアロマテラピーとして医療に使われているのかと驚いた。ただ、医療効果があるとして日本では認められていないので、どういう位置づけなのか謎。自費診療なのか? それからこの本にも書かれている、アロマテラピーの知識が浅い人による誤った使い方があるというのもちょっと怖い。国家資格もしくは信頼できる運用が明確じゃない限りは、医療としてのアロマは怖い印象。
     個人で趣味で使う分はいいんだろうけど、他人に使うのは気を付けないと危ない。
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    投稿日:2020.09.06

  • ドラソル

    ドラソル

    香りの脳への影響と医療においてどう使われてるかを書いた一冊。

    特筆すべき内容はなかったものの、医学の最前線での使い方を知ることができた。

    投稿日:2020.05.06

  • 亞綺羅

    亞綺羅

    借りたもの。
    香りが脳にもたらす効能を、今解明できている科学的な分析と、医療現場でどのように活用するか、利用されているかを提唱している。
    主に芳香療法によるストレス緩和、メディカルグレードの精油の効能の検証について。
    精油そのものが、必ずしもすべての症状・患部の直接治療に直接役立つものではない。しかし脳によって認識される「痛み(そのストレス)」の緩和に効果があることを指摘し、その重要性とそれを医療に取り入れることの可能性について提唱している。
    実際、取り入れられている現場もあるようだが、あくまでおまけ程度なので、それはもったいない、という感じ。
    リラクゼーションだけではない。

    芳香療法の効能もさることながら、脳のメカニズム、その不思議についても考えさせてくれる。
    fMRI(functional magnetic resonance imaging) によって、生体の脳の動き(主に血流や電気信号の活性化)が理解されつつあるが、まだまだブラックボックスで研究が必要なことも含め、可能性が無限大な世界。

    嗅覚が脳にダイレクトに作用することは、簡単なアロマの本でも多く指摘されているが、そのメカニズムをこの本では簡潔に解説してくれる。
    脳が化学物質をダイレクトに吸収せず、電気信号に置き換えることで情報量と化学反応に直接さらされる危機を回避しているという趣旨の文章は、言われるまで気づかなかったので目から鱗。

    興味深かったのは、認知機能の改善に効果がある話。
    認知症の進行に聴覚の減退が一因にあると聞いたことがあるが、嗅覚もまた然りか。そしてプルースト効果のように想起したり、その刺激が認知症の進行を遅らせる可能性があることについて言及している。

    統合医療の必要性。
    塗香 インドの武術の話を思い出す。
    霜月星良『京の都の香の路 三』( https://booklog.jp/item/16/29870456 )
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    投稿日:2020.02.01

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