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大江健三郎, 大江ゆかり / 講談社文庫 (2件のレビュー)
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総合評価:
nannryou
ノーベル文学賞作家の障害児
新しい人よ目覚めよや死者の奢り・飼育を読んだ時も思ったのだが、この大文学者がテーマに取る”不能感”というものが、戦後列強から転落した日本人全てが感じていた不能感と奇妙にマッチして、氏の作品の高い評価に…結びついていたように思う。そして、その不能感をテーマにした作家に障害児が誕生したということは一つの転回であり、運命を感じさせるものがある。大江のこの転回によって日本文学は大いに停滞したようにも、逆に深くなったようにも感じるが、どうも、現代世界を謳歌している今の若い知識層にはこの”不能感”がもはや共感できないものではないのか、とも感じる。私個人としては、大江の描く障碍者は悪い意味での”芸術家”そのものを隠喩しており、大江そのものが芸術家としての不能感を障碍者である息子の描写を通じてかみしめているのではと思うことがある。あくまで私見だが…。 まあ、大江健三郎を毛嫌いしているのでなければ、読んでみるのも悪くないかも。 続きを読む
投稿日:2017.10.07
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Tut-an
長男、光との共生をテーマにしたエッセイ集。 小説とは違って簡潔で明快な表現が多く、ストレートにポジティブで読みやすい。
投稿日:2021.02.18
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