【感想】女流 林芙美子と有吉佐和子

関川夏央 / 集英社文庫
(8件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • debuipipi

    debuipipi

    林芙美子と有吉佐和子をとりあげた評論.後半の有吉佐和子の部分だけを読む.私はひとつの軸として紹介されている「中国レポート」も読んでいたので,それほど目新しいものがあるわけではないが,他人からの承認欲求の強い人だったのだなと改めて思った.なにか危うく痛々しい.続きを読む

    投稿日:2023.04.13

  • kazuosogou

    kazuosogou

    このレビューはネタバレを含みます

    林芙美子と有吉佐和子は庶民に愛された女性作家だ。二人とも作品を量産して生き急いだ。才能が溢れて書かずにおけなかったのだろう。有吉は晩年躁病で過剰に演出した。周りはハラハラしながらも見守っていた。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2018.12.18

  • ova3

    ova3

    林芙美子と有吉佐和子について書かれた本。読み応えあり。
    林芙美子が亡くなったときの円地文子のコメントが優しい。
    『林さんは幸福な人ですね。失礼だけれども、実物よりは写真顔の方がずい分よく、実際の人より小説の方がずっとよろしい。死と一緒にわるいものは皆なくなって、よい所だけ残ることになった。』
    関川さんの有吉佐和子に対する一文(文末部分)
    『有吉佐和子は「女流」という言葉を生み出すシステムとよく戦った。みずからの早熟さという宿命と善戦した。しかし53歳の晩夏の一夜、ついに燃え尽きた。彼女は、夏休みの間に級友に別れも告げずにどこか遠くへ去った「転校生」のようであった。』にそうとう泣けました。

    有吉佐和子の「女二人のニューギニア」は好きです。
    それから今「放浪記」を読み中です。
    続きを読む

    投稿日:2014.03.08

  • niwatoko

    niwatoko

    林芙美子についてしばらく読んでいたのでこれも。
    関川夏央氏のものを読むのははじめてだけど、読みやすく、おもしろかった。「放浪記」時代の話だけでなく、流行作家になってから晩年までの話も知ることができて、なんとなく林芙美子の全体像がつかめた気が。
    有吉佐和子についてもすごくおもしろく読んだ。有吉佐和子はわたしはかなり好きで以前よく読んだのだが、人となりはあまり知らなかったので興味深かった。帰国子女で、中国とも関係が深く、ニューギニアで暮らしたこともあるとか。同時代の友人として若いころの小澤征爾の話とかも興味深かった。
    これまで、評伝ってほとんど読んだことがなかったけれど、評伝っておもしろいんだな、と。

    あと、なんとなく、昭和が遠くなるなあ……とか思ったり。
    続きを読む

    投稿日:2012.08.21

  • cowley

    cowley

    小説のような、ドキュメンタリーのような、不思議な文章で、知らない間に引き込まれました。
    つくづく作家というのはアブナイ人なんだなあと痛感。
    林芙美子は好きな作家ですが、有吉佐和子は『女二人のニューギニア (1969年)』以外読んだことがなくてあまり知りませんでした。人民公社のエピソードはちょっとトホホですね。続きを読む

    投稿日:2011.12.29

  • battoh

    battoh

    ところでこの本を登録しようとしたら登録入力のコンピュータ・ミスか値段が「3・50円」になっていたのだけれど、林芙美子の時代にもどっちゃったのかな(笑)。林芙美子と有吉佐和子の人生の一部分を切り取っている。ちょっとしたミステリよりもおもしろい。続きを読む

    投稿日:2011.01.05

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