女流 林芙美子と有吉佐和子
関川夏央(著)
/集英社文庫
作品情報
『放浪記』で戦前の文壇に登場し、一躍時代の寵児となり、戦後に怒涛のように作品を生み出して彗星のように去った林芙美子。高度経済成長とともに早熟な才女としてデビューし、『恍惚の人』『複合汚染』などで流行作家となった有吉佐和子。二人の「女流」作家が駆け抜けるように生きたそれぞれの「昭和」とはどんな時代だったのか・・・・・・。過剰なまでに個性的で生命力にあふれた人間像を鮮やかに描く。
もっとみる
商品情報
- シリーズ
- 女流 林芙美子と有吉佐和子
- 著者
- 関川夏央
- 出版社
- 集英社
- 掲載誌・レーベル
- 集英社文庫
- 書籍発売日
- 2009.08.01
- Reader Store発売日
- 2014.11.07
- ファイルサイズ
- 0.3MB
- ページ数
- 272ページ
以下の製品には非対応です
この作品のレビュー
平均 4.0 (8件のレビュー)
-
根津に、新しいブックストアがオープンしたという記事を読んで、独自のカテゴリ棚でおもしろい紹介をしてるらしいというその本屋さんに、Kくんとでかけてきました。
落語とか、森まゆみさんとか、町の紹介とか、割…引の本のコーナーもおもしろいのが選んであって、狭いけどおもしろい本屋さん。
私的にヒットだったのは、林芙美子の放浪記とか、色川武大の狂人日記とかと一緒にこの本があった小さなコーナー。この時代の本、好きなのです。こんなふうにこの本と出会えて、ラッキーでした。
本、おもしろかった、一気に読んでしまいました。ふたりの生きた様子が細かく紹介されてる。読みたかった本。「本人たちはそんなことになってたのか」と、息を呑みながら読みました。林芙美子の「書かばや、進まばや!」というのが、かっこよくて、自分の今のテーマとして掲げることにした。
女流って、そういう括りについて有吉佐和子もいやがったというけど、女流と言われてむっとくる感じもわかる、だけど女流という括りでこのふたりのことが1冊の本に入って読めたのがすごく得心のいくまとまりで、女流ということばの表す流れが、成す規模がぜんぜんちがうとはいっても、自分の中に流れてるのを感じてしまう。食べていく方法を見つけて、それが自分だけのものであってほしくて、道を切って拓いていくためにがんばっちゃう感じ。本人としてそれは当たり前のこととしてやってるんだけど、まわりからすると「女流」っていうなにか特別な覚悟みたいなものを感じてしまうという、腹立たしさ。だけど確実にある自意識。
それが自分の中にも流れてると感じることは、うれしいことじゃないし、同時に誇らしいことでもあるような、振り払いたいけど振り払えないような、消せない、強いもの。どうしてこれを男子は持たないのか?それこそが謎、という感じ。
ふたりの、死の姿までがちゃんと描かれていたのが、この本の秀逸なところだと思います。仕事をして、どうやって生きて、というのが、そこに表れざるを得ないのは、当たり前だと思った。めちゃめちゃで、あきれたり、目を背けたいような面も多いけど、放浪記も、複合汚染も、こんなふうに生きて、そんな書物をこの世に成したということが、かっこいい、やったね、という感じ。
解説が、いまひとつ・・・この本を読む女子の興奮がわからんか、という感じでちょっとざんねん。それから、筆者がどうしてこのレポを書いたのか、書かなきゃいけなかった理由を、読者としては読みたかったな、そこにも呼応できるともっと嬉しかったかなと思ってしまいました。ので星4つにしたよ。続きを読む投稿日:2010.05.01
林芙美子と有吉佐和子をとりあげた評論.後半の有吉佐和子の部分だけを読む.私はひとつの軸として紹介されている「中国レポート」も読んでいたので,それほど目新しいものがあるわけではないが,他人からの承認欲求…の強い人だったのだなと改めて思った.なにか危うく痛々しい.続きを読む
投稿日:2023.04.13
新刊自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
※新刊自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新号を含め、既刊の号は含まれません。ご契約はページ右の「新刊自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される「増刊号」「特別号」等も、自動購入の対象に含まれますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると新刊自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約・新刊自動購入設定」より、随時解約可能です続巻自動購入は、今後配信となるシリーズの最新刊を毎号自動的にお届けするサービスです。
- ・発売と同時にすぐにお手元のデバイスに追加!
- ・買い逃すことがありません!
- ・いつでも解約ができるから安心!
- ・優待ポイントが2倍になるおトクなキャンペーン実施中!
※続巻自動購入の対象となるコンテンツは、次回配信分からとなります。現在発売中の最新巻を含め、既刊の巻は含まれません。ご契約はページ右の「続巻自動購入を始める」からお手続きください。
※ご契約をいただくと、このシリーズのコンテンツを配信する都度、毎回決済となります。配信されるコンテンツによって発売日・金額が異なる場合があります。ご契約中は自動的に販売を継続します。
不定期に刊行される特別号等も自動購入の対象に含まれる場合がありますのでご了承ください。(シリーズ名が異なるものは対象となりません)
※再開の見込みの立たない休刊、廃刊、出版社やReader Store側の事由で契約を終了させていただくことがあります。
※My Sony IDを削除すると続巻自動購入は解約となります。
お支払方法:クレジットカードのみ
解約方法:マイページの「予約自動購入設定」より、随時解約可能ですReader Store BOOK GIFT とは
ご家族、ご友人などに電子書籍をギフトとしてプレゼントすることができる機能です。
贈りたい本を「プレゼントする」のボタンからご購入頂き、お受け取り用のリンクをメールなどでお知らせするだけでOK!
ぜひお誕生日のお祝いや、おすすめしたい本をプレゼントしてみてください。※ギフトのお受け取り期限はご購入後6ヶ月となります。お受け取りされないまま期限を過ぎた場合、お受け取りや払い戻しはできませんのでご注意ください。
※お受け取りになる方がすでに同じ本をお持ちの場合でも払い戻しはできません。
※ギフトのお受け取りにはサインアップ(無料)が必要です。
※ご自身の本棚の本を贈ることはできません。
※ポイント、クーポンの利用はできません。クーポンコード登録
Reader Storeをご利用のお客様へ
ご利用ありがとうございます!
エラー(エラーコード: )
ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。