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吉川英治 / 吉川英治歴史時代文庫 (10件のレビュー)
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アタカマン
以仁王の令旨を持って、遂に頼朝が立つ。序盤は100騎にも満たない軍勢であり、大庭や伊東に大いに苦しめられ、一時は絶体絶命の危機に瀕した。しかし、船上で三浦一族と合流・千葉氏を味方につけるなど、人に大い…に恵まれ、関東圏に一大勢力を敷くまでになった。 清盛も頼朝も当てはまる事だが、天下人には「天・地・人」が必ず備わっていると感じる。福原への遷都・以仁王の乱・後白河法皇の幽閉といった出来事が重なり、世に平家憎しの風潮が広がった天命。関東と京の都の距離が遠く、タイムリーに情報が伝わらない地の利。三浦・千葉といった、地方に根ざした豪族を早くから味方に付けられた人の利。全てが僥倖であり、少しでも歯車が狂っていたら、既に頼朝は九泉の人となっていたかも知れない。天地人を備えた頼朝が、今後どう動くのか見ものである。 また、大河の主人公となっている北条義時も登場し、窮地に瀕した頼朝から一度距離を置くなど、徹底的なリアリストとして描かれている。彼の様な人が居たからこそ、北条執権時代が興ったのだろうと想像できた。彼らの動きにも期待である。続きを読む
投稿日:2022.04.09
celeste0808
以仁王の令旨が源行家により全国の源氏に渡されることになる。発起したのは、源頼政、平治の乱以降、平家の家臣として齢70歳を超えての旗揚げ。だが、会えなく、宇治川で、以仁王とともに戦死。 一方、清盛はこの…タイミングで、平家への怨嗟に満ちたこの状態を緩和すべく、福原遷都を実行!令旨を受けて源頼朝挙兵、だが、石橋山で敗退。ここで、平家側の御家人梶原景時登場。敵の頼朝を助けるエピソードは有名。その後、富士川の戦いの前哨戦へ。平重盛の嫡男維盛23歳にして初陣。斎藤実盛を軍監として富士川へ着陣。ここからいよいよ源平合戦のスタート!続きを読む
投稿日:2022.04.06
TACK.S
事象・寿永の乱の序盤戦が話の中心。 「富士川」「田子ノ浦」「袖師」「蒲原」など、現在でも使われている地名が当時も使われていたことが見てとれる。 もっとも小説なので定かではないが...
投稿日:2018.09.23
キじばと。。
長年、清盛のもとで私服のときを過ごしてきた源三位頼政が、以仁王の変で旗揚げし、清盛に反旗を翻します。彼の壮挙は、いまだ時宜を得ずついえますが、以仁王の令旨が各地の源氏に届けられ、ついに頼朝が挙兵するこ…とになります。頼朝は、石橋山の戦いでは配置にまみれますが、梶原景時によって窮地を救われ、再起を誓います。 平家の絶頂はすでに過ぎ、物語はしだいに滅亡へ向かって進んでいきます。ここからは、頼朝の動向がストーリーの中心になると思われますが、陽性の清盛に比して陰性の頼朝が中心になることで、物語が陰鬱なものになるのではないかと、少し心配ではあります。続きを読む
投稿日:2015.07.15
匿名希望
源頼政の平家への反旗、そして、伊豆では、源頼朝が旗揚げをする! 頼朝と言う人物が、あまり好きにはなれないのは、やはり義経との対峙からくる、情のない態度にあると思いましたが、父の義朝を部下の裏切りで亡…くしたことを考えれば、当然かもしれないし、政治を情でやられたら、考えてみれば、堪らないかもしれません。 政子と言う女性の男勝りな一面とそっと、涙を見せる姿、いつの時代も男はギャップのある女性には弱いなと思いました。続きを読む
投稿日:2014.03.04
mayu
源頼朝挙兵 ただ時勢が合っただけさじゃないかと思ってしまう なぜかあまり魅力を感じない やはり清盛の方が人間的でいい 頼朝のひねくれ具合も悪くはないけど、すぐ終わる時代の人としかやはり思えなかった
投稿日:2013.01.14
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