【感想】中国の大問題

丹羽宇一郎 / PHP新書
(32件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
6
11
4
3
0
  • 分かりやすく読みやすい

    前から読みたかった本。
    たまたま入院したので1日で読了。

    安保法案可決後なので、余計に興味深く読めました。
    いわゆる右の方にも左の方にもおすすめ。

    感想は人それぞれ…

    投稿日:2015.09.22

ブクログレビュー

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  • rokkosanjin

    rokkosanjin

    総合商社・伊藤忠の会長から初の民間出身大使として中国に赴任したという経歴の丹羽氏による中国論。大使時代(2010-2012)に中国との協調路線を進めた事で国内世論から「中国寄り」と非難を浴びることの多かった丹羽氏だが、今もなお「日本の国益を守る」という観点から中国の重要性と危険性の両面について考察する。世界最大の14億という人口・ゆがんだ経済発展・政府高官による汚職・少数民族への弾圧など、今の中国が抱える大問題を、官僚出身の「職業外交官」とは違った民間外交の目線からレポート、世界第2位のGDPをバックに驕(おご)りを見せ始めた中国を、「恐れてはいけないが侮ってもいけない隣国」と定義し、彼らを「資する」ことを止め、「利する」戦略に転換することが重要であると主張する。続きを読む

    投稿日:2020.12.12

  • 波瀬龍

    波瀬龍

    【由来】
    ・確か図書館の新書アラート。

    【期待したもの】
    ・丹羽さんと言えば、単に状況を憂える発言をしただけでえらくバッシングされた元大使。どんなことを主張するんだろ?

    【ノート】
    ・2割円安になったら名目gdpはドルベースで2割落ちる。p77

    ・かつて中国大使を務め、状況を憂える発言をしただけで、えらくマスコミからバッシングされた丹羽さんの本。商社マンとして中国と長く深く関わってきた人らしく、習近平をはじめとする中国要人の人となりや権力構造における今の状態や今後の見通しについて、自身との交流を通じて得た感触を伝えてくれる。例えば習近平の現在の権力基盤の脆弱さと、数年先を見据えた彼の人事の布石など。また、中国の悪い部分や、国として引けない部分、中国の言い分について、バランスよく見渡しており、それは日本に対しても同様で、日本政府の愚行や我々国民が勘違いしているかも知れない点を指摘してくれる。この辺りは、前に紹介した「転換期の日本へ」と照合しながら読むと、事実が浮かび上がってくる。

    ・著者は、日本と中国、それぞれの主張について現実的な理解を示しながらも、対話の重要性を説く。それはもちろん両国首脳に対してなのだが、それ以外の種々の、例えば経済や文化などの階層でも対話を深めていくべきだと主張する。その背景にあるのは、本人の現場主義なのだろう。貧しい暮らしをしている僻地の一般中国国民とも対話をしてきた著者だからこそ、上っ面のナショナリズムで、対話を欠いたまま対立が進行していくことを憂いているということなのだろうなと感じた。

    ・前にサラッと紹介した「問答有用」もそうなのだが、中国にも日本にも、煽る人がいれば、真剣に両国の関係改善を考えて発言、行動する人もいる。こんな当たり前のことが、メディアで紹介されないだけで、随分とフィルターがかかるものだということを再確認させてもらった。
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    投稿日:2018.10.28

  • vinland

    vinland

    このレビューはネタバレを含みます

    至極真っ当な中国論だと思う
    特に世界での中国の評価と日本での中国の評価は大きく違うという事を知る必要があると思う

    著者の打った石が何であったかははっきりしなかったが、今後の日中関係に効いてくると期待したい

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    投稿日:2017.07.31

  • sen

    sen

    2017/1/20読了。
    ある方の推薦本。
    丹羽宇一郎さんが中国大使になっていたことすら知らなかった私だけど、比較的理解しやすい一冊だったように思う。
    衝撃だったのは、中国人や韓国人に激しく嫌悪感を示しているのは日本人くらいのものだということ。
    知的先進国だと思っていたけれど、日本もまた情報的に鎖国状態であり、ワールドスタンダードが理解できていない特異な人種だと思われているのかも、と気付かされた。
    続きを読む

    投稿日:2017.01.21

  • reinou

    reinou

    このレビューはネタバレを含みます

    2014年刊。著者は早稲田大学特任教授。

     民主党政権下の中華人民共和国駐留特命全権大使だが、個人的には伊藤忠商事の辣腕社長というイメージが強い。
     その著者が大使体験を軸に、日中関係の現状と将来、そして日本の問題を辛辣に叙述する書。

     冨坂聡の著書を読んでいれば、中国の現状は意外ではないが、全権大使中に中国各地を歴訪し、地方有力者や少数民族関係者と会談し、あるいは間近で見た習近平観等、独自の切り口が光る著である。
     ここで表れるフットワークの軽さが商社マンの経験が生きたものと言えそう。

     本書にある日本の教育の不備。さらに、人的関係を軽視する外交の在り方、事実を歪曲するマスコミ(明示しないが新聞だろうか)は納得のそれ(日経とNHKのBS系を除き、海外報道をまともに熟読・熟視する気持ちが起きない)。

     元来、モーレツサラリーマンであった著者で、個人的には「こんなタイプが上司ならかなわんなぁ」と感じていた人物だが、なるほどと思うことが多かった本著は相手が丸くなったのか、自分が変わったのだろうか?。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2016.12.21

  • ドラソル

    ドラソル

    民間人から中国大使なった丹羽宇一郎による一冊。

    中国の内政・外交について決して日本よりにも中国よりにもならずに淡々と記述しており、勉強になった。

    投稿日:2016.06.06

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