【感想】人類は衰退しました9

田中ロミオ, 戸部淑 / ガガガ文庫
(39件のレビュー)

総合評価:

平均 4.5
17
11
3
0
0
  • キャンペーンシナリオ最終回。人と妖精の歴史が明らかに

    『人類は衰退しました』の一応の最終回。
    (作者いわく「キャンペーンシナリオの最終回」)

    一番の謎だった、人と妖精はいつどのようにして出会い、いまの関係性を築いてきたのかが明らかに。
    それは非常に意外なものかもしれません。しかし「突飛な結末」ではなく。
    「ああ、この作品のテーマってこれだったんだな」としみじみと気付かされる感じです。
    1巻から積み重ねられてきたあらゆる設定、エピソード、描写がラストの結論につながっているからです。
    これまでの巻でたびたび仄めかされていた「人類学」や「環世界」などの学問・概念まである意味でテーマの伏線でした。
    こればかりはとにかくネタバレを避けて読んでほしい。

    (最後のあたりはちょっと『ブラッドミュージック』を思い出したり…。日々柔軟に多様になっていく人退世界の魅力を再発見できます)
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    投稿日:2014.12.26

ブクログレビュー

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  • eirain0320

    eirain0320

    『人類は衰退しました』第9巻、本編の最終巻。

    『妖精さんたちの、ちきゅう'』
    月へ向かった往還シャトルとの連絡が途絶えたことを受け、参加していた祖父の親族である"わたし"に届いた訃報。「祖父はまだ生きているはず」と、"わたし"は妖精さんの力を借りて月へ行くことを決意。その道程で知ることとなる、人類と妖精さんの歴史―――。

    ようやく明かされる、人類の衰退と妖精さん台頭の歴史と、この世界の真相。決まり文句として毎巻、裏表紙に書かれている「わたしたち人類がゆるやかな衰退を迎えて、はや数世紀。すでに地球は"妖精さん"のものだったりします。」という一文。作品紹介として当然のように書かれているのだが、本編を読み進めてもどうにも違和感が拭えなかった・・・が、本書完結編でばっちり氷解!なるほどなー!いやー、ロミオらしいSF設定だった!

    次巻以降は後日談のSS集になるのかな?あと少し、「人退」の緩くてハードな世界に浸らせてもらおう。
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    投稿日:2024.03.24

  • Beluga0617

    Beluga0617

    最終巻。
    遭難したお祖父さんを救出するために月まで行っちゃう話。

    初めの方で一瞬だけ宇宙に行った展開ってなかったっけ?
    (すぐに戻りましたが)

    妖精さんの歴史は読んでて楽しかったです。
    そうですよね、昔から今みたいに自由自在じゃないですよね。

    シリーズは全体的に緩く、それでも最後は少し締めて楽しく読めました。
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    投稿日:2022.05.03

  • なすみそ

    なすみそ

    最高だった。

    真実を知り、全ての意味がひっくり返る作品。
    今までの全てが伏線に感じる。
    読み返すと、発見ばかりだ。特に2巻のスプーンの話など、今読むとはっとする。

    SFとして抜群に面白い。

    それでいて、ライトノベルの長所であるユーモアや読みやすさ、キャラの良さも維持している。

    この作品に触れられて、よかった。

    ちなみに読破後、アニメ版のエンディング「ユメのなかノわたしのユメ」を聞くと、また違った感覚が味わえるため、おすすめ。
    続きを読む

    投稿日:2022.04.06

  • おさるのかごや

    おさるのかごや

    9巻で完結です。今回はブラックユーモアはあまりなく、妖精さんや「私」の謎がSF的に解き明かされていきます。人間の存在や「意識」とは何か、考えさせられました。?

    投稿日:2021.11.18

  • キじばと。。

    キじばと。。

    シリーズ最終巻。

    月旅行プロジェクトに参加したおじいさんが地球に帰還できなくなってしまい、主人公の少女はおじいさんの救出に向かうことを決意します。そんな彼女に妖精からフリー・パスが手わたされ、それによって彼女は、かつて栄えていた人間たちによる文明の歴史をかいま見ることになります。その後、Yたちの反対を振り切って少女は月へと旅立ち、おじいさんのもとにたどり着きます。

    最後におじいさんから出された「宿題」にかんしても、どこかに伏線が用意されていたのでしょうか。もう一度最初から読みなおしてみたいという気持ちもありますが、全体を通して細かいネタが少々肌にあわない感じがあったので、しばらくは再読の機会はないかもしれません。
    続きを読む

    投稿日:2021.07.02

  • 読生

    読生

    おじいさんは自由に生きた人でしたね。
    そしてこれからも自由にやっていくのでしょう。
    全部分かったのかと言えば、分かってない。

    投稿日:2019.03.24

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