【感想】虹の谷の五月 上

船戸与一 / 集英社文庫
(16件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
3
5
4
1
0
  • これが船戸作品か? 舞台こそフィリピンだが、一人の少年の成長譚。良い意味で船戸氏の超異色作品。

    船戸氏にしては異色の小説。舞台はフィリピン・セブ島、ジャピーノ(日系二世)・トシオの13歳から15歳までの多感な時期の成長譚(上巻しか読んでいないので多分だが)。上巻は14歳前半までで、紛争あり、恋愛あり、近親相姦あり、貧困な地区でのインチキ選挙あり、この地域独特の闘鶏ありなどなど、読んでいて飽きさせない。良い意味で、これが船戸作品かといった感じ。虹の谷の住人・ホセ・マンガハスのかつての恋人クイーンによる“ホセ狩り”が、唯一の船戸色。総評は下巻を読んでから。 続きを読む

    投稿日:2015.08.22

ブクログレビュー

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  • cameleon

    cameleon

    わるくない。だけどいまひとつ話の流れに乗れない。
    主人公が子どもっていうのに感情移入できないのか?
    大人たちの前であまりに無力で、そんなシーンばかり出てきてフラストレーションが溜まる。
    理不尽を叩き込まれたら、捻くれるか立派になるかどっちかだな。後者に期待したい。

    全体的にどんな話なのかはかりかねてるのが集中できない原因かもしれない。

    後半、スカッとさせてくれ。
    続きを読む

    投稿日:2022.09.30

  • fujimot

    fujimot

    主人公の少年の心の機微が巧く書かれており、わくわくしながら読める。正直で正義感が強く、ハートウォーミングなキャラクター。フィリピンのセブ島の田舎の話。

    投稿日:2020.10.26

  • ありんこゆういち

    ありんこゆういち

    内容紹介
    フィリピンのセブ島に祖父と暮らす13歳のトシオ。丸い虹がかかる谷をめぐり、彼はゲリラの抗争に巻き込まれていく。成長を遂げていく少年に託した冒険巨編、第123回直木賞受賞作。(解説・小田光雄)

    投稿日:2019.10.29

  • Στέφανος

    Στέφανος

    ジャピーノ13歳◆ジャピーノ14歳

    第123回直木三十五賞
    著者:船戸与一(1944-2015、下関市、小説家)

    投稿日:2019.04.02

  • kzrwht

    kzrwht

    このレビューはネタバレを含みます

    人喰い花、白い女霊、丸い虹。
    フィリピン社会で健気に生きる少年ジャピーノ、締めくくりは最高!!
    だけど、メグはその答えで納得したのか??
    ホセと同じ轍を踏まないのか??

    レビューの続きを読む

    投稿日:2018.08.05

  • たりらりらん

    たりらりらん

    セブ島ガルソボンガ地区に祖父と暮らし闘鶏用の軍鶏を育てる13歳のジャッピーノ(日本人とフィリピン人のハーフ)=トシオ・マナハンが成長していく2年間の話
    ガルソボンガ地区にある虹の谷では、雨季に丸い虹が見られるという。
    虹の谷の洞窟に住み、新人民軍を追われた後もたった1人で闘い続けるゲリラ/ホセ・マンガハスとの関わりの中で暗殺、誘拐に巻き込まれてゆく。
    続きを読む

    投稿日:2016.07.12

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