【感想】罪と罰 1

ドストエフスキー, 亀山郁夫 / 光文社古典新訳文庫
(112件のレビュー)

総合評価:

平均 4.0
31
35
18
7
1
  • 登場人物たちが、アツすぎる。

    タイトルもインパクトあるし、
    とにかく「世界文学、読んだ!」という気持ちになるであろうことを期待して手にとりました。

    これ、すごい面白いんですけど!!!!
    ということに、驚いてしまいました。そして読みやすい。

    おばあさんを殺すか否かで悩む話、
    大儀のために人殺しをしてもいいのか?そんなテーマを思い描いていましたが、
    実際読んでいるとちょっと違うような……。

    そして出てくる人物たちが、超絶情熱的で、すごくよくしゃべります。
    どこまで正気なのかよくわかりませんが、圧倒的なパワーにひきつけられて、
    あっという間に読み終えてしまいました。
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    投稿日:2017.03.06

ブクログレビュー

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  • 一塔

    一塔

    このレビューはネタバレを含みます

    母と妹の自己犠牲的な支援により、逆に罪悪感で追い詰められつつある主人公が、悪魔的な偶然に導かれるようにして”醜悪な空想”を実現してしまう。善良なリザヴェータの殺害、運に助けられた稚拙な犯行とまさかの目的の忘失。事件の前後の主人公の思考の渦巻き具合と忘我の境地が生々しくて凄かった。
    ”意志と理性”を求めながら、全く制御しきれない恐怖と怒りに囚われもがき続ける様は悲惨としか言いようがない。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.01.02

  • コジコジ

    コジコジ

    ドストエフスキーの歴史的名作。老女を殺害した青年の心理描写の変遷を描く。ロシア革命前夜のソドムのようなペテルブルクの様子や、そこで暮らす人々の品位水準や生活様式がよくわかる前半の描写が見事。外的要素や事実が発覚するたびに右へ左へ上へ下へ揺れ動く青年の心理はサスペンス要素が強く、いま読んでも全く飽きずにぐいぐい引き込まれる。続きを読む

    投稿日:2023.12.03

  • まさあき

    まさあき

    『カラマーゾフの兄弟』より読み進める事が難航。。
    2部に入ってからは先が気になり面白くなり始めたのですけど、ロージャが皆から気に留められる存在なのが気になります。
    アリョーシャ、ミーチャ、イワンとの違いを読みながら考察中。
    張り切って3部へ進むことにします。
    続きを読む

    投稿日:2023.09.11

  • minie

    minie

    まったく意味がわからないまま、どんどん話が進んでいって、そのまま読了してしまったのだが、、。
    ②巻読んで、この支離滅裂なストーリー展開を全部伏線回収してくれるんだろうか。頼みますよ、ドスト氏!

    投稿日:2023.09.01

  • may

    may

    威勢のいい会話、特に気の良い(いい人すぎてつらい) ラズミーヒンの存在が思いのほかこの作品を明るくしていて、個人的には「カラマーゾフの兄弟」よりも大分好き。犯罪前、現場、事後の嫌な感じをずっしりと追体験できる点で、無茶なことに走りかねないような状況に陥った人にぜひ読んでほしい。続きを読む

    投稿日:2023.08.20

  • 暁月

    暁月

    このレビューはネタバレを含みます

    古典作品と呼ばれるものがどうして読み継がれているのか、この歳にしてようやくわかった気がした。
    ラスコーリニコフの苦悩、その時代に流行った思想を先鋭化しているという意味では、ロシアの帝政末期の人間しか持ち得ない苦悩なのかもしれない。けれど、普遍的な、簡単に言ってしまえば、自分という存在の価値を信じきれない人間の苦悩、がその根底にあると思った。キリスト教の思想を言語化できるほど理解をしていないので、ラスコーリニコフと宗教の関係性について深く考えられないことがとても悔しいが、ラスコーリニコフがソフィアに対して抱いていたある種の畏怖と乞いたい赦しは共感できる気がしており、罪を打ち明ける場面、自首をしにいく途中で跪く場面、エピローグでソフィアの膝に頭を預ける場面、泣けてしまった。
    ロシア史とキリスト教史を学んでからもう一度読んで深く潜りたい。

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    投稿日:2023.08.03

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