【感想】部長の資格 アセスメントから見たマネジメント能力の正体

米田巖 / 講談社現代新書
(21件のレビュー)

総合評価:

平均 3.4
2
7
6
4
0
  • 部長の方に

    「課長」に関する本はよく目にするのだが、「部長」に関しての本はあまりお目にかかれないのではなかろうか。
    そしてこの本はどちらかといえば、既に「部長」の人が、どのような能力が必要とされ、どのように能力開発を行えばよいのかが描かれている。
    また、人事部門に対しても、部長や取締役登用の際には、必要な能力を明示する必要があると説いている。
    しかし、この手の本は難しい。「部長」もいろいろな部門があり、それによって求められる能力も違うからだ。

    本の内容は、どの部門の部長がどういう能力を身につけるべきかを明確に示しているものではない。
    また、企業規模や業種によっても求められるものが異なるだろう。社会科学の難しさは、実証研究のため、万人に向けたモデル化が
    難しいところだ。そのため、「部長」としてのある程度の必要な能力を示してはいるが、当然、業種、部門の全てに当てはまるわけはなく、
    中途半端な感は否めない。また、この本を読んで、こんなアセスメントと研修をぜひ我が社の「部長」にも行って欲しいと思っても、
    自分が人事部門以外の平社員である限り実現不可能だ。

    最初から3分の2ほどは誰に向けて書かれた本なのかが非常に分かりにくいため、読みにくい。しかし、最後の第4で、現在「部長」職にある人が
    より一層の能力開発を行い、創造的に仕事を進めていけるかを説いた本ということが分かった。そのため、部長の方にはおすすめできる本では
    ないかと思う。

    私は、部長になる資格のない困った部長の対策といったことを期待して購入したため、評価が低めです。
    現在働いている部門の部長が部長の資格がなくても、その首はすげ替えられないのだから・・・。
    続きを読む

    投稿日:2016.08.27

ブクログレビュー

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  • セイヤ

    セイヤ

    2013年の本の為、ちょい古いビジネス書
    課長と部長の違い。マネジメントの考え方。
    事例もあるが、古い体験談。

    投稿日:2023.05.27

  • ganjiro

    ganjiro

    ①とりあえず、円満至上主義を自覚し、プロセス・スケジュール管理と整理整頓を徹底する
    ②部長の仕事は改革・創造とチーム力の発掘
    ③信頼性はコンプライアンスの徹底や規則・ルールの遵守といった基礎的な行動

    投稿日:2022.02.13

  • toshi1231

    toshi1231

    マネジメントのヒューマン・アセスメントについての解説書。部長としてどう仕事に取り組むべきかというような自己啓発の書ではない。マネジメント能力はいつからでも開発できるという主張には賛成です。

    投稿日:2021.07.08

  • pulse02

    pulse02

    日経の広告をみて、スグに書店で購入し、読み切りました。
    もちろん、自身が部長ではありませんが、どの様な能力をアセッサーが見定めているのかが、よく理解できました。
    ただし、理解したからと言って、小手先の対応だけで済まないということも。
    本書で解説している様に、アセッサーは、面接や行動演習などを通じて、対象者の言動特性を観ています。
    言動特性は、対象者の今までの生き様がそのまま写し出されるそうです。
    自分も数年前に面接方式のアセスメントを受けましたので、受講後のフィードバックで実感しました。
    他に本書で感銘を受けたのが、リーダーシップとマネジメントの違いについての解説です。
    自分は、今の激変の時代には、変革するためにはリーダーシップありきであり、マネジメントは管理・統制に主眼をおいた受動的イメージと理解してました。
    しかし、本書ではマネジメントの包括性・奥深さ、リーダーシップをマネジメントの下位においているということを、冷静に解いており、その論に納得しました。
    近年のリーダーシップ論の学者の主張に、自分は少し引っ張られていたかなぁと実感。
    また、自身のマネジメント能力開発手法についても、詳細に解説しており、早速試してみようと思いました。
    マネジメント能力は、人として他の人達と関わりながら生きて行く以上は、どの様な立場の方でも必要な能力だと思いますので、その部分だけでも必見の価値ありだと思います。
    自分にとっては、期待以上の良書でした。
    続きを読む

    投稿日:2017.05.07

  • hosomichi

    hosomichi

    冒頭からダメ部長のオンパレードで面食らいました(笑)が、ダメ部長への対策というか対処法、部長と課長の役割の異同、そして部長の能力開発について丁寧に解説。特にダメ部長の能力をいかに開発するかを詳述しています。どんなコンピテンシーを伸ばし改善するかなどに説明の力点が置かれていますが、その手法自体には新鮮味なかったので、むしろ部長に求められる役割についてもう少し紙面を割いて欲しかったなと。部長というミドル層のキャリア形成やモチベーション維持は重要性を増しているし、個人的にも関心あるところなので、考えを整理するのに有益な一冊でした。続きを読む

    投稿日:2016.12.13

  • jajalo

    jajalo

    18通りものダメ部長のパターンを列挙し、その部長に対する側の対策も記されている。誰でも少なからずどれかに当てはまると思う。まずは自分の言動特性を振り返りどういう価値観を持っているか確認できる。まじめな本であるが筆者のアセスメントに対する厳しい姿勢も感じ取れてみが引き締まる思いもした。なかなか自分の特性や能力を冷静にたな卸しする機会も少ないと思うのでこういった本をきっかけにやってみるのも大事だと思う。続きを読む

    投稿日:2016.03.13

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