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小川洋子 / 幻冬舎文庫 (103件のレビュー)
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総合評価:
mag2000
2
それでも美しい
登場人物がみんな変態。それでも美しい小川ワールドです。海辺のホテルで働く少女と島に住む翻訳家のSM話は、水にまつわるエピソードでじっとり、しっとり運ばれていきます。読後、どうしてこんなに哀しいのかと、…自分の心も不思議に思われます。続きを読む
投稿日:2014.02.27
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やっさん
舐めたらあかんぜよ ってな事で、小川洋子の『ホテル・アイリス』 未愛人じゅじゅんからのオススメで気になってた本を、愛人90号のくまちゃんに借りて読むと言う愛人連携プレー読書。 … 一応、官能小説部 のパシリなんで読んでみたが、思ってたよりイマイチじゃったかな まあ、官能小説じゃないし、普通の小説としても、ちょっとピンっとこなかった… 調子悪いんかな?わし 男の感情にも入り込めなかったし、マリがのめり込む感情がちょっとなぁ、と気持ちがズレて入り込めんかった ただ、装丁とラストの私を写したおびただしい数のフィルムにはピンっと反応した 2022年7冊目続きを読む
投稿日:2024.02.03
ねこ
「まぶた」読了後に読んだ。「まぶた」の詳細は覚えていないが、あちらのほうが小川洋子作品らしいかも。 罰を望む少女と、おどおどしているようでいて嗜虐趣味の初老の翻訳家。少女にとっては、歪ながらも彼に惹か…れる気持ちもあったのだろうけれど、翻訳家が愛した人は、あの人ただ一人だったのか、それすら愛情ではなかったのか…… 著者独特の奇妙さや上品さが薄めとも思えるけれど、面白くなくはない。読後の寂寥感、寒々しさとか嫌いじゃないです。続きを読む
投稿日:2023.11.21
まぬっち
母の強い支配からの逃げ道を、異様な関係の継続の中に見出すマリ。 そんなことをされて快感を感じるくらいには、主人公の精神は蝕まれてるのかなと思うと辛い。
投稿日:2023.07.30
すみれこ
少女は絶対に認めないだろうけれど恋でも愛でもなく虐待に見えてしまった。翻訳家を知った夜にどうして命令を美しく感じたのだろう。亡父が恋しかったのか。母の支配から別の支配に逃げたかったのか。翻訳家の愛は自…身と甥と亡妻にしか向けられていなかったから少女をあれほど惨く扱えた。どれだけ甘言を弄しても彼の行為が全てだと思う。十代の頃に読んでいたらまた別の感想を持てたかも知れない。続きを読む
投稿日:2023.07.11
あたらしい11ぴき
旅の行き道で読む。 手先が器用、仕草と言葉が美しいこと。 悲しいけど終わり方がいい。 最後のほうの「何もかもがどうでもよかった〜」辺りの文章がすき。 人には薦めにくいけど
投稿日:2023.03.16
ボアッソン・ハーゲン
ホテル・アイリス 小川洋子 ホテルで働く少女。 売女と揉めた老人。 老人と再会し乱暴に犯される。 少女は惹かれる。 SM。DV。 小川洋子さん云うと、薬指の標本を想起させる。翻訳家の老人は、マリーと…いう主人公の作品を描いていると言うが彼の死後その本は発見されなかった。 少女の心情の変化が飾り気なくシンプルに描写されている。続きを読む
投稿日:2023.02.15
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