【感想】「事務ミス」をナメるな!

中田亨 / 光文社新書
(93件のレビュー)

総合評価:

平均 3.5
8
29
41
4
0
  • ミスをおこさないために

    事務職の方必見です。
    事務って、やって当たり前、できて普通、できなければ無能扱いって感じですが、ミスするにはそれなりの理由があります。
    様式が悪かったり、進め方が手順化されていなかったり、マニュアルの書き方が悪かったり。
    そんな一つ一つを丁寧に説明してくれています。
    事務職に就いていて、ミスが多いと思っている方も、総務部などに勤務していて他部署の人の事務手続きがきちんと記入されてこないのかに悩んでおられる方もその「なぜ」に応えてくれる1冊と言えるでしょう。
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    投稿日:2016.04.17

ブクログレビュー

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  • 陽

    工業系の現場では一般的に行われている事故防止の手法。
    一方で事務系の仕事ではそのような手法があまり行われていない。
    本書は、その「事務ミス」を減らす手法について述べている。
    事務ミスについて書かれている本が珍しくて、手に取ってみた。

    人がミスをするメカニズムは千差万別。
    一方で正しいやり方は1つ、あるいは少数であることが多い。
    マニュアル化をする際は正解が1つの場合はそのための手順を。
    正解に幅がある場合は何が間違いかを定義する方法で手順を書く必要がある。


    ミスが起こりやすいのは作業が初めての初心者の時と、作業に習熟した熟練者の時。
    初心者のミスは軽微なものが多いが、熟練者のミスは大きな損害を出すことが多い。
    →自己の防止に役に立つのは実際に失敗して痛い目を見た経験。
     しかし、職場で実際に損害を出すことはできないので事故事例を使った訓練をすることが有効。
     また、人に仕事を教えることも役に立つ。
     教える際は初心者が「どのように考え」「間違えたか」を客観的に見ることで仕事の要点が整理できる。

    通達を無力化する4つのない(ARCS理論)
    ①つまらない
    ②関係ない
    ③自信がない(理解できない・実施難易度が高い)
    ④楽しくない(実施した際の達成感がない)
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    投稿日:2023.10.04

  • shinano

    shinano

    【星:3.5】
    内容はタイトルの通り事務ミスをなくすにはどうしたらよいかというもの。
    そして、中身もさほど目新しいことは書いてなく、いたって平凡な内容である。

    ただ、「ヒューマンエラー」全般について書かれた本は多いと思うが、さらに「事務ミス」に限定した本というのは以外に少ない。

    そういった意味ではそこそこな本だと感じた。
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    投稿日:2022.03.09

  • ikki1982

    ikki1982

    この方の本を読むのは2冊目です。いずれも「ミス」というネガティブに捉えられがちな題材でありながら、まったく暗くも重くもありません。
    むしろ、わかりやすく、おもしろいのです。

    以前読んだ同じ著者の『ヒューマンエラーを防ぐ知恵』と重複する部分もありましたが、全体の7〜8割くらいは本書独自の内容でした。

    とにかく、著者の知識は幅広く、時に現代の「ミス」とは無関係そうな歴史や古典文学の話が、しっかりと問題点に噛み合っていて、目から鱗が落ちることは請け合いです。

    特に注目したいのは、最終章の「「ミスに強い」組織に変える」で、マニュアルや通達のあり方について詳細に書かれています。
    この章に書かれていた改善例は、即実践できることばかりです。
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    投稿日:2021.03.27

  • kumalibre

    kumalibre

    記入書式の話はなるほどと思えて業務改善に活かしていけそう。でもそれ以外は期待していた程ではなかったかな。

    投稿日:2020.09.21

  • yampuru

    yampuru

    タイトルにある「事務ミス」はいわゆるヒューマンエラーということになろうかと思います。IT化が進行した現代社会のなかにあって、やはり”人”による行為がゼロにならない以上、ずっとついて回る問題ですね。
    作では「事務ミス」が起こるメカニズムや対策についてさまざまな事例を取り上げ紹介されています。なかには”どこかで見たことがある”ネタがないわけではありませんが、多くの人にとって参考になる内容であることは間違いないと思います。
    ただ、ここから読者各人が応用して自分の仕事に生かそうとすると、そこはまたハードルが高いのではないかと思います。仕事の状況って個人々々でさまざまですし、一般論として語るなら本作の内容の通りなのですが、これを個別の事象に適用する=この本で書かれていて●●は自分の仕事の■■のことである、といういわば”見立て”から入る必要があって、そう簡単ではないな、と…。
    さらに単発の事象を解決できたとしても、仕事を続ける以上、新たな問題が発生することが考えられるので、恒常的に「事務ミス」を撲滅できる組織をつくる必要がある、などなど色々考えさせられる一冊でした。
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    投稿日:2019.12.25

  • yoshio70

    yoshio70

    ◯事務によるミス、というか業務におけるミスを体系的に分析したもの。
    ◯個人的な印象ではやはり情報の整理と単純化が重要であるという認識で間違いなが、体系的に知ることができる、いわばミスの現象に名前がつくことによって、そのミスを検知する能力がつくような印象。
    ◯仕事において必要な、「.整理すること」の重要性を改めて認識させてくれる。しかしよくある新書である。
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    投稿日:2019.12.18

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