【感想】30歳キャリア官僚が最後にどうしても伝えたいこと

宇佐美典也 / ダイヤモンド社
(28件のレビュー)

総合評価:

平均 3.5
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9
14
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0
  • 根回しの神髄とその難しさをキャリア官僚の回顧録的な中から垣間見る。

    東大卒・経産省キャリアが「三十路の官僚のブログ」で給料を公開して話題騒然に。そんな著者が民主党政権末期の2012年半ば、経産省を退職直前に書いた本です。

    前半で不覚にも泣いた箇所があるのですが、著者が官庁訪問で入省を決意したくだりで、「尊敬できる先輩ってどんな人ですか?(著者)」→「信頼を持ちながら、相手に不利な条件を呑ませられる人かな(面接官)」。次の章で「最終的には『すべての関係者が平等に不満を感じる』程度の落とし所を慎重に見定め」るのが必要と言い、その後続く壮絶な省庁間折衝の話とか、根回しの神髄を見た気がします。そんな訳で、自分的一番のハイライトはここ、根回し力でした。

    本文中で引用される文章や経験談が素晴らしく心に刺さる&響く内容で、誰かのために何かしたくなります。あと、優秀な個人も組織では〜、の難しさはどこもあるのだなぁと。船頭多くして、が故事として今に伝わるくらいですしね!
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    投稿日:2014.10.26

ブクログレビュー

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  • こじゃいあん

    こじゃいあん

    この人がブログでいろいろと発信し始めたとき、けっこう話題になったよなぁと懐かしく思う。書いてあることはだいたい間違っていない。公務員の良さというのは、批判ばかり受けるけれども、あくまで実行者として予算にしろ法律にしろ、決めることができるということだと思う。そういう意味でも、辞めたあとに同じ業界で評価者として生きていくのはどうなんだろうか。楽しいのかな。どうしても売れるためには過激な方向に行かざるを得ないし、けっこう大変そうだ。続きを読む

    投稿日:2019.07.06

  • purasupero

    purasupero

    労働環境はやはり良くない。
    肉体の余裕は失われ、健康も損ねる先にあるものはなにか。
    それまでしてもやることなのか。
    私心を殺して折衷案を作る究極の調整仕事。

    いかに大臣や副大臣が省庁をこえた調整を主体的にするかが大事。

    ただ、あまり労働環境をよくすることについての具体的なことは書いてなかった。
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    投稿日:2019.04.26

  • rnob

    rnob

    東大経済→経済産業省キャリア
    仕事内容、政治とのからみ。特に民主党政権時
    キャリア官僚制と天下りの必要性、功罪

    投稿日:2018.11.23

  • pulse02

    pulse02

    まさにタイトルの通りの内容でした。
    この年代のキャリア官僚の回想本はなかったので、貴重な一冊かと。
    官僚の役割や仕事、キャリア制度や天下り制度など、かなり率直に語っており、興味深く読ませていただきました。
    著者のブログもあるそうなので、お邪魔してみようかと思います。
    続きを読む

    投稿日:2017.05.07

  • たけ坊

    たけ坊

    通産省を辞めようとしてる若手キャリア官僚がなぜ官僚になったのか、なぜ辞めたいのか、どのような仕事をしてるのか、どのような人事制度なのか、そういったことを書いている。やっぱり中央官庁のキャリアは大変だな。ここに勤める優秀な人材をいかに活かしていくかが今後の日本を左右していくと思う。続きを読む

    投稿日:2016.03.06

  • ekusuyn

    ekusuyn

    官僚制の内実を、個人視点、実例込みで正直に描いた点に価値がある。反面、今後への示唆や改善案の提起は目新しくもなく、また辞めた後のブログで見る迷走からしても、説得力に欠ける。もう一度読むとしても実体験ベースのところだけ。続きを読む

    投稿日:2014.07.14

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