【感想】風姿花伝・三道 現代語訳付き

世阿弥, 竹本幹夫 / 角川ソフィア文庫
(19件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
3
8
7
0
0
  • 風姿花伝

    芸を継承し育成するにはが問われる。真の芸術は時代を映すしかないのか。もっと単純に、観客への「感性の提供」

    投稿日:2016.03.12

ブクログレビュー

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  • jerico

    jerico

    能という芸事の指南書というイメージだったが、書いてある内容は勿論演目の事について書いてある事もあるが、ジャンルを問わず、仕事や生き方について身の処し方として通ずるものがある。
    原文と解説という分かりやすい構成なので読みやすい。続きを読む

    投稿日:2023.06.12

  • 鷺斎

    鷺斎

    湯浅泰雄氏の「身体論」を読んでいた際に、仏教の修行が日本思想史に影響を残した例の一つとして「芸道論」を挙げています。その中で、「芸の稽古を修行としてとらえる」ものとして世阿弥の「花伝書(風姿花伝)を紹介していました。

    その後、鎌田茂雄氏の「禅とはなにか」の中で、「稽古は強かれ、情識はなかれ(稽古はどこまでもやらなくてはならない。自分の方がうまくなろう、他人よりうまくなろうとして稽古してはいけない。それは邪道である)」という「花伝書」の序に現れている文書を読みました。

    太極拳の修行をしていく中で、そもそも修行とは何だろうか、何を目指して進むべきなのだろうかと考えていた時期なので、何かのヒントになりはしないかと思い、「花伝書」読んでみたくなりました。これに先立って、「五輪の書」を読んだのですが、最終目的が相手をいかに切るか、になってしまうため、自分の進みたい方向とは違うかな、とおもってほかの考え方を探していました。

    アマゾンで探してみたところ、岩波書店から出されているものと講談社から出されているものの二つがありました。今回読んだのは、講談社からの物です。

    選んだ理由は単純です。講談社のには現代語訳が付いているからです。古典を古典のまま自力で読みこなすことは不可能でした。なので、現在語訳と原文を行き来しながらとりあえずどんな内容が書いてあるのかの把握をしようと試みました。

    「能」という世界にしか通じない内容ではなく、修行を行っていくうえで考えたくなるような話題がいくつも埋まっていました。どんな内容があったかは、もう少し自分の頭の中が整理されてから改めてご紹介したいと思います。

    大体の内容がつかめたので、この後は岩波書店の現代語訳なしのバージョンを読んでみたいと思っています。
    続きを読む

    投稿日:2022.07.29

  • Cymbeline

    Cymbeline

    第一人者による解説・現代語訳付の『風姿花伝』外。現況、之以上のものはないだろう。
    芸術論として、他の芸術を志す者にも有益。

    投稿日:2020.04.29

  • facecollabo

    facecollabo

    このレビューはネタバレを含みます

    風姿花伝・三道 現代語訳付き(角川ソフィア)
    著作者:世阿弥
    角川学芸出版
    タイムライン
    https://booklog.jp/timeline/users/collabo39698

    レビューの続きを読む

    投稿日:2019.12.24

  • ドナ

    ドナ

    室町時代の猿楽師である世阿弥の能楽論の本であり、「秘すれば花なり。秘さずは花なるべからずとなり。」で有名な書。

    個人的は「上手は下手の手本、下手は上手の手本なり」はすべての事柄に通じる、素晴らしい言葉だと感じた。続きを読む

    投稿日:2019.10.03

  • takeut

    takeut

    1.この本を一言で表すと?
    ・芸の奥義を伝える本

    2.よかった点を3〜5つ
    ・上手は下手の手本、下手は上手の手本(p121)
    →何事からも学ぶ姿勢が必要。慢心自惚れを戒める言葉として素晴らしい。
    たとえ指差されて人に笑われても、そんなことは意に介さず声が無理なく出せるような調子で夜間・夜明けの稽古(p25)
    →覚悟と努力が必要。この年齢の時にそれができるかどうかが人生の分かれ目。
    ・上がるは三十四−五までのころ、下がるは四十以来なり(p38)
     →若いころに頭角を現さないといけないということ。今の自分はどうか考える。

    2.参考にならなかった所(つっこみ所)
    ・三道の部分は能の作り方が具体的すぎてあまり頭に入らなかった

    3.実践してみようとおもうこと
    ・なし

    4.みんなで議論したいこと
    ・「花」とは何か?

    5.全体の感想
    ・自分を知ること、芸を磨くこと、謙虚に学ぶこと、真摯な姿勢、どれも基本的には成功するための王道だと思いました。
    ・芸を磨くということは人生そのもののような印象を受けました。 
    続きを読む

    投稿日:2018.12.30

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