【感想】廃用身

久坂部羊 / 幻冬舎
(124件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
32
48
31
2
2
  • なかなか面白かったです。

    何を勘違いしたのか、途中までノンフィクションと思って読んでいました。結構な衝撃を受けましたが、フィクションと知って「そうだよなー。現実じゃないよね。」と思ったのですが、ひょっとしたら・・・。

    投稿日:2013.11.24

  • ”廃用身”という言葉も含めてフィクションですよね???

    読後に思わず、確認したくなります。フィクションなはずなのに、表現がリアルで何とも言えない読後感です。老人介護について実に考えさせられます。マスコミの取り上げ方ひとつで何が真実か全くわからなくなる点も興味深いです。何が正しいかかというより、自分はどう考えるか、、久坂部さんの本は本当にガツンと心をつかまれます。続きを読む

    投稿日:2016.01.20

  • 判断基準として

    介護を必要とする家族を抱える身として、フィクションとは思えず衝撃的でした。
    介護は終わりが見えず家族であるが故に、見返りも無く、終わりの見えない盲目的な献身を強いられます。
    だからといって身体の断捨離と言って良いか、Aケアをすべきであるかは疑問であり、物語の後半でAケアを受けた方々のその後の人生について読者に判断を求めているように思いました。
    この物語だけで高齢化にまつわる様々な問題を討議すべきでは無いことは当然ですが、現在の自分、更に将来の自分のために一読すべきと思います。
    続きを読む

    投稿日:2019.06.02

ブクログレビュー

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  • ぬ

    久坂部羊氏の鮮烈なデビュー作。
    後半視点が複数になるあたりからの怒涛の登場人物印象ひっくり返し、何度読み返してもいい。
    一つの視点にとらわれる危うさ、行動を突き動かす信念はどこからくるのか、など思うことは多い。
    ぶっちゃけ、大好きです。
    続きを読む

    投稿日:2023.11.20

  • ponまま

    ponまま

    フィクションなのにすごくリアル
    今後の高齢化社会を考えさせられた、と
    読み物として読み応えあった

    実際に介護が必要な高齢者の方が読まれた時に
    どんな気持ちになるのか気になる

    ネット小説『CUC』に関しては
    ふざけすぎの気もするが
    初版発行から約20年経過の今、
    高齢化社会は本当に深刻で
    フィクションながら本当にリアルを感じました
    続きを読む

    投稿日:2023.09.05

  • pingoo

    pingoo

    大満足。読み終わったあとの幸福感がすごい。
    終盤の展開に驚いた人も多いと思う。
    内容もとても考えさせられる。是非読んでみてほしい。

    投稿日:2023.08.14

  • ふーちん

    ふーちん

    読みやすさ ★★★★☆
    読後清涼感 ★★☆☆☆
    戦慄度 ★★★☆☆
    脳内映像度 ★★★★★
    没入度 ★★★★★

    投稿日:2023.05.29

  • エイダ

    エイダ

    このレビューはネタバレを含みます

    老人介護について憂いを持つ主人公の医師の前に現れたのは麻痺を患った90キロオーバーの男であった。男は麻痺の影響で皮膚に床ずれができており、治療も一向に進まない上にその体重からサービスを受けるのも一苦労で床ずれと家族の関係は悪化の一途を辿る。そんな中主人公はふと「四肢を切断する」という治療法を思いつくのであった。

    そして恐ろしいことにこのストーリーはノンフィクションなのである。

    言葉にできない拒絶感を抱きながらも医師目線でサクサク進むストーリーは軽快である。切断する必要のない四肢を切断するという行為をしながらである。患者の反応にも一切の嫌悪感を匂わせないのが逆に恐ろしいところである。

    次第にエスカレートしていき、徘徊するから足を切断する。説得できないから誘導する。そうしていくうち唐突に話は記者視点に切り替わり、先ほどまでの文章が主人公の遺稿であることを知らされ、世間からの目へと切り替わっていく。そこで暴かれるのは暴力性や潔癖症的部分であり、人間の底知れない感情に打ちひしがれる。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2023.03.16

  • nssulib

    nssulib

    【推薦者】
    保健医療学部 救急医療学科教員 中澤 真弓 

    【学生へのメッセージ】
    医師が書く小説が好きです。医師である久坂部先生の書かれる小説もリアリティがあり、本作も、超高齢化社会の介護問題を背景に、「こんな治療があるわけないよ」と思いつつも、実際に行われたらどんな感じなんだろうと思わせるような感覚になります。医療倫理について考えさせられます。

    ▼配架・貸出状況
    https://opac.nittai.ac.jp/carinopaclink.htm?OAL=SB00546588
    続きを読む

    投稿日:2023.01.27

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