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岩井志麻子 / 角川ホラー文庫 (4件のレビュー)
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総合評価:
鈴音
眠る前に一話ずつ読んで欲しい、怪談
寝物語で語られる短編形式の小説です。岩井さんの作品はこのほかも読んでいますが、このシリ-ズはわりとどなたでも楽しめるものではないかなぁと思います。不思議な話、怖い話、奇妙な話、どこか切なくなる話・・・…、まさに時代怪談といえるものです。 一話ずつ読んで欲しいと書きましたが、ついつい、どんどん読んでしまうという怪談の恐ろしさ!でも、やっぱり、眠る前に一話ずつ読んで欲しいなぁ。続きを読む
投稿日:2016.02.27
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橘
面白かったです。 湯女のお藤の語る、不思議なお話の数々。 怪異の怖さも、人の心の怖さもとりどりでした。 「当人らには大いなる不幸でも、他人からはありふれた悲しみだ」という視点、冷たいようで、でもそうだ…よな、と思いました。その人にしかわからないし、外からいろいろ言われるのが、助けにもなるし辛いときもあります。 全てを包み込むお藤が魅力的でした。続きを読む
投稿日:2019.08.10
虹雲
ミステリアスな湯女のお藤が客と様々な話を語り、また語られる話。 何が本当で何が嘘なのか、はたまたどれも本当でどれも嘘なのか。 お藤が食えない女だなーという印象が強い。
投稿日:2015.04.12
mukade96
昔話の短編集を読むような書き出しの説明の繰り返しが、単調だからこそすんなり入り込み、差異に敏感になる。 真ん中である湯女は、感情や記憶の集合体であり、そのためどこよりも違うものになる。 もし登場人物達…に印象を聞けば、みな大まかには同じ印象をいい、気にする細部は同じてばないだろうか。例えば櫛の意味とか。だが、細かい部分を尋ねれば、皆あやふやで違うことをいうのではないか。 それがこの湯女である。 誰に向かっての話かわからないが、中の二人だけがわかっている会話。だからこそ滓のようにのこって恐れるのではと思う。続きを読む
投稿日:2013.06.06
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