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堀川哲 / 角川ソフィア文庫 (3件のレビュー)
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総合評価:
nannryou
7
かつては全てが哲学だった…。
数学も物理も、経済学も、かつては全てが哲学だった。 だから哲学者たちは過去の遺産を好きに加工して商品にできる。 満足した豚なのか、不満足なソクラテスなのか。 内容としては軽い本です。この本一冊を読むよ…りもミルの自由論やアダムスミスの国富論を読む方がよいでしょう。 さらっと流して教養にするのならこれでも構わないような気がします。 それにしても書き方がマル経とフリードマンを足したようなよくわからない解説です。 人の解説を読むというのもなかなか面白い作業ですよ。 浅い本ですがそれでも何も読まないよりは読んだ方がよいはずです。 星は4つ。続きを読む
投稿日:2016.08.13
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nyankoteacher
20190315 下京図書館 お手軽感たっぷりなのだが、難しい話ぬきで、だいたいこんなことだ、ということがわかるのは、ありがたい。
投稿日:2019.03.22
finger0217
このレビューはネタバレを含みます
哲学者についての概説本。 デカルト、ホッブズ、ロック、ヒューム、ルソー、スミス、カント、ヘーゲル、マルクス、ベンサム、ミルの11人について、その人となりから始められている。 「どのような性格」で「どのような生活」をしていたのかがわかり、彼らの思想についても理解が深まるように構成されている。 思想そのものがわかりにくい思想家もいたが、文章自体も読みやすく書かれているので、あまり苦労することなく読み進めることが出来たように思う。 また、それぞれの章末に参考文献として推薦図書が数点あげられているのも、今後の勉強に役立ちそう。 以下、気になった文章。 自由には二つの種類がある。 (1)逃げる自由、じゃまされない自由 (2)なにかをできるという自由 近代人は国家の専制から逃げる。私の人生は私が選ぶ。私のすることにかまわないでほしい。これが自由である。他人と関係すると拘束もふえる。拘束がふえると私の自由がそれだけ減る。すると、自由人とはなるべく他人とは関わらない人、となる。 これが近代人の自由のひとつの型である。 しかし自由にはもうひとつの意味があった。なにかができれば私は自由であり、できないと不自由である。できることが多くなればなるほど私は自由になる。そして他人と共同すればもっと多くのことができるようになるとすれば、自由とは共同である。 こうして一方の自由は分離と自立を求め、他方の自由は連帯と共同を求める。 近代の政治哲学はこの二つの自由概念をめぐって旋回する。そしてこれにからんで資本主義と社会主義の哲学が衝突する。【はじめに】
投稿日:2016.10.25
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