【感想】ルビィ

重松清 / 講談社文庫
(46件のレビュー)

総合評価:

平均 3.6
9
11
15
3
1
  • 拍子抜け

    して前半は今迄の作品とは異なり、何の感情移入もせずに更っと読み進んでいた事に違和感を禁じ得なかったが、最終章に入り一気にジェットコースターは地上を目掛けて駆け下りて行った。
    生き抜く事の大切さを思い起こさせてくれる本作。続きを読む

    投稿日:2020.09.20

ブクログレビュー

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  • kamiyajin

    kamiyajin

    自殺してしまった主人公ダザイさんと少女ルビィが出会って、さまざまな人生と向き合う、ちょっとメルヘンチックな物語でした。

    前回読んだ「とんび」のように直接心を揺さぶられるのではなく、なんか、じわじわと沁みてくる感じっていうのかな。
    だから、涙腺崩壊といったものではなく、深く考えさせられる話だった。
    何について深く考えるのかというと、みんな誰もがこの世に生まれて、幸せや、悲しみ、苦しみを感じながらも、なんとか生きているっていうことがとても尊いんだなってこと。

    ダザイさんとルビィは、死ぬ可能性のある何人かを救うが、特に第二章のミュージシャンへの夢破れた島野という中年男を描いたのが、本当に身に沁みた。学生の頃、自分もアパートの部屋でフォークギターをかき鳴らしてここに登場する曲を歌ったりしたなぁ…。あの瞬間があって今の自分もあるんだな。

    みんな、それぞれ、さまざまな、自分だけの人生を懸命に生きるしかないんですね。このささやかな人生を。
    この本を読んで、色々なことを諦めたり、惰性で過ごすには人生は勿体無いな、新しい明日はもっと素晴らしいのかも、と思わせてくれた気がします。
    続きを読む

    投稿日:2024.03.18

  • 羊さん

    羊さん

    自殺した売れない作家ダザイは、同じく自殺した少女ルビィと出会う。7人の死ぬ運命にある人を救わないと天国に行けないという。ダザイは、ルビィの魂を救う旅に付き合うことになる。

    なんだか不思議な設定。死ぬ運命にある人たちも、シビアな人生。読み終わって救いを感じたかというと??という感じだった。続きを読む

    投稿日:2024.01.07

  • tommbow

    tommbow

    重松先生、大丈夫か?自死テーマで描写も重松ワールドに馴染んだ読者にはいただけない。ちょっと疲れていた頃の作品なのだろう。

    投稿日:2023.11.05

  • にぼし

    にぼし

    このレビューはネタバレを含みます

    初めて重松清さんの作品を読みました。文庫版は2020年初版ですが、この作品は2005から2006年にかけての連載で、割と時が経っているようです。

    読み易かったです。最後まで明かされない秘密もあり、各話ごとにしっかりと解決はしてくれ、ステレオタイプな登場人物と分かりやすいセリフ、バランスが取れていました。もともと出版社に勤められていたそうで、感動させるためのシチュエーションみたいなのも朝飯前という感じで、さらさら文章が綴られています。漫画のストーリーとしても使えるようなSFの展開も慣れている感じがします。

    最初の2つの章で、絶望した中年の男が登場します。自分が中年の男だからかもしれませんが、全く共感というか気持ち的にシンクロする所が無かったです。人生で辛いのは、夢破れて、みたいな単純なものでは無いと思います。2023年とは感覚が違うということかな。

    こういう小説もあるのかという勉強になりました。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2023.08.17

  • はる

    はる

    このレビューはネタバレを含みます

    自殺しそうな人をルビィとダザイさんがとめる話。
    最後のひとりはダザイさんなんだろうと最初の方から薄々感じていた。

    タクヤの話は感動した。

    期待していたよりは面白くなかったため星3。

    久しぶりに重松清さんの本を読んだ。

    ルビィは本当は死ぬ気なかったというところが心が痛かった。

    残された遺族は死んだ本人が思ってるよりも苦しみ、悲しむのだと思い知らされた。しかし、ニュースや新聞に載ってもその話題はすぐに他の話題に移り、人々の記憶からはすぐに消えてしまうのだと感じた。

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    投稿日:2023.03.20

  • natsu@ブックリスト作成

    natsu@ブックリスト作成

    描写が結構きわどくて読んでいてとても苦しかった。映像化しようと思えばできなくもないんだろうけどしないでほしい。結末は斬新だった。人を亡くしてすぐだったら登場人物たちの気持ちがわかるのかもしれない、けどあんまり分かりたくないというのが本心。読んでいて苦しいという気持ちが勝ちすぎてどうしても良いと思えない。続きを読む

    投稿日:2023.03.01

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