【感想】もういちどベートーヴェン

中山七里 / 宝島社文庫
(81件のレビュー)

総合評価:

平均 4.0
21
33
20
0
0
  • テミスとミューズ

    何だろう 中盤までは期待を裏切る音楽小説だと思えて仕方が無かった! 修習生達が主人公だという設定は脇へ追いやられていた印象が強いのは否めなかった。しかし後半から急転直下、音楽への傾倒も然る事ながら あっという間に火事場の裁判所の中へ引き戻された時間だつた。ミステリー大賞なのは読後に大いに頷く事が出来る作品だった。まるで東野圭吾の作品を読んでいるかの様な爽快感を感じる事が出来た、あっぱれ中山七里。続きを読む

    投稿日:2021.04.27

ブクログレビュー

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  • なおこ

    なおこ

    このレビューはネタバレを含みます

    『さよならドビュッシー』の続編、岬先生の過去を掘り下げた話。後半のミステリーはおまけくらいのあっさり感。本全体を通して話のテーマは、「自分を偽らず生きる」という点で前作と通ずるものがある。

    天生は視点こそ主人公ではあれど、完全に岬が主人公。天才と凡人の比較としても天生は機能している天生は、ピアノの才でも、法曹界での才でも岬に負けるし、仲良くなっても嫉妬している。天生も人間臭くなかなかに魅力的なキャラクターである。
    岬は前作で語られるハンデを背負いつつも、どちらにも才能があり、最後は偽らずにピアニストとして生きることを選んでいく。

    天生は結局のところ、岬とは違う生き方をしていくのかな?不穏な約束してるけど、対比として描いた天生も最後に報われてほしかったな。。

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    投稿日:2024.03.25

  • はるぽんぽん

    はるぽんぽん

    自分探しの結論といった趣き。
    司法修習生となった岬洋介。寮の隣人天生は岬の2歳上で高校生までピアノを弾いていたクラシック好き。
    司法試験に合格した後に、司法修習生として1年4ヶ月の研修があるそうだ。
    天才岬洋介は、司法の分野でもやっぱり天才。もう死角なしの完璧男子なのに、人にはフラットでどことなく子供っぽい。ゆえに完璧だと私は思う笑

    司法修習生として現実の事件も向き合いつつ、とある天生のいたずらがきっかけで、岬は自分の目指すところに向き合っていく。
    同時に、彼らが新聞で見た絵本作家の殺人事件にも関わり、被害者の作品を見てまた信じるところを思ったりする。
    音楽の表情もたいへん巧みで、事件もなかなかややこしく、そしてドンデン返し。
    お見事!
    そしてまた岬洋介の活躍を追いかけたい気持ちになった。
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    投稿日:2024.03.22

  • ななな

    ななな

    このレビューはネタバレを含みます

    司法試験の受かった後にどんな生活をするのかが詳しく分かって良かった。現実に修習生をしながらピアニストになろうと練習ができるものなのか、ファンタジー要素は入っているけどドラマな展開としては良かった。殺人の動機がゲイのカミングアウトを阻止するためなんて可哀想。もっと人に対して寛容な気持ちになれる環境になればいいのにな。

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    投稿日:2023.12.15

  • よふかし

    よふかし

    このレビューはネタバレを含みます

    【あらすじ】
    2006年。法曹界入りした天生高春は、ピアノ経験者のようだがなぜかクラシック音楽を避ける岬洋介とともに、検察庁の実務研修を受けていた。
    修習の一環として立ち会った取り調べの場に現れたのは、絵本作家の夫を刺殺したとして送検されてきた絵本画家の牧部日美子。
    日美子は犯行を否認しているが、凶器に付着した指紋という動かぬ証拠が存在する。
    取り調べが打ち切られようとしたそのとき、岬が突如ある疑問を投げかける……。
    Amazonより引用

    【感想】
    前作が絶賛だっただけに物足りなさを感じてしまった
    ただ岬洋介を語る上で必然な物語だと思う
    抑えられていた音楽への愛情が爆発した感じ

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    投稿日:2023.10.29

  • kickarm

    kickarm

    「岬洋介シリーズ」5作目、「もういちどベートーヴェン」です。

    司法試験に合格し、司法修習生になった岬洋介の話です。
    音楽とミステリー、ここまで来ましたか!

    前にも書きましたが、もはや”聴いてる”ような錯覚を起こします。続きを読む

    投稿日:2023.06.02

  • とお

    とお

    コンサート会場にいるような臨場感でした。自分の生き方を見つけるスイッチって身近にあるものかもしれません。天才じゃなくたってとにかく好きでこのためなら生きれるってもの。

    投稿日:2023.05.22

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