【感想】罪の声

塩田武士 / 講談社文庫
(561件のレビュー)

総合評価:

平均 4.0
148
244
116
17
5
  • 暴力と正義

    暴力と正義を結びつけると戦争になる。という言葉が妙に納得しました。
    最初はのんびりした感じで読んでましたが、徐々に引き込まれ、内容に重みが増し、考えさせられる作品となりました。
    人は失って行く生き物です。その穴を怒りで埋めてしまう人は多いと思います。私を含めて。
    それが悲劇を産むということをこころに刻んでおきたい。そう思いました。
    続きを読む

    投稿日:2020.10.11

  • 感動した

    グリコ森永事件のフィクション。フィクションだがノンフィクションの部分もあり、実際は本当にこんな内容のことが起きていたのではと感じた。非常におもしろいし、涙が自然と流れました。

    投稿日:2019.07.23

  • グリコ・森永事件の真相

    作者の作品は初めて。
    グリコ・森永事件をモチーフにした作品で、それだけでも面白くなりそうな要素があるけど、犯人の家族に焦点を当てることで、より深みのある人間ドラマになっている。
    事件の真相(もちろんフィクションだけど)としても納得感があった。続きを読む

    投稿日:2021.12.19

ブクログレビュー

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  • おき

    おき

    スポットライトを当てる方向を変えると、悲しむ、苦しむ人がこんなにいたのか…と。

    センセーショナルな部分に注目されがちだけど、悲しい事件だなと、感じました。

    投稿日:2024.04.11

  • おびのり

    おびのり

    私だって「存在のすべてを」を読みたい
    読んで待ちます塩田さん、3作目
    第7回山田風太郎賞受賞作

    昭和の未解決事件「グリコ・森永事件」をモチーフとしたフィクション。
    数多くの資料・報道については、極力史実通りに再現されたとのこと。
    「子供を巻き込んだ事件」であるということに着目して事件の状況と謎の隙間をありすぎるリアリティで真実のように埋めていく。
    タイトル「罪の声」は脅迫に使われた、幼児の声。
    当時の声を見つけてしまった男と 当時の声から逃げ続けた男。未解決事件に自ら決着をつけようとしていく。その決意をさせるまで追い続けた誠意ある一人の記者。
    見事な、と思いつつ三十年以上経つ事件の謎にたどり着けるところが小説なんだろうとも思う。
    当時巻き込まれた子供がいることは事実で そこに想いをのせて書かれているところに感銘を受けました。
    続きを読む

    投稿日:2024.04.08

  • ふくだ

    ふくだ

    映画を観て面白かったから小説を買ったものの積読していた本。ジャーナリズムの在り方を模索する話だと思った。ストーリーはすごく面白いけれど、取材メインで進むから登場人物がひたすら多くて難しかった。映画観てなかったら途中で読むの挫折してたかもしれない…。続きを読む

    投稿日:2024.04.08

  • ニャーテン

    ニャーテン

    このレビューはネタバレを含みます

    実際の未解決事件「グリコ森永事件」をモデルとして、その事件に関わった人々の人生や苦悩を丹念に追っていく読み応えある力作。
    子どもの声の脅迫テープがあったと知り、何も知らない未成年を犯罪に加担させる闇の深さにゾッとする。
    曽根と阿久津、立場が違う同い年の二人の青年がそれぞれ真摯に事件と向き合う情熱に後半は一気に惹き込まれ、未来につなげようとする阿久津の取材の姿勢が招く終着は素直に感動できた。
    曽根の声を録音した意外な人物と罪悪感の薄い反応には驚き。子どもたちに与えた苦しみの前ではどんなポリシーも空しく響くだけだ。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.04.06

  • きじお

    きじお

    グリコ森永事件を題材に、罪の声とはまさにその通りの内容だった。

    入念な取材基づき書かれている部分はノンフィクションとなっており、事件の全容を今になって知ることが出来る。

    登場人物が多く見返す部分もあったが、読み応え充分で昭和史を追っているようだった。続きを読む

    投稿日:2024.04.06

  • kaho

    kaho

    たまたま映画を見て、小栗旬と星野源が演じている阿久津と曽根俊也がとても好きで、本を読んだ

    グリコ・森永事件があったことも知らず、事実に基づいたフィクションだと思うと、子供を巻き込むことへの躊躇いはなかったのかと思わずにはいられない
    世間から逃げるしかできない人生を歩まされた生島家の子供を思うと、親ガチャという単語がよぎる
    あまり好きな言葉ではないけど、この境遇を考えると親さえ違えばと不憫でならない

    映像を見た上で読んでいるから、情景がするすると流れてきた
    映画を見てない人にはぜひ映画もと勧めたい
    続きを読む

    投稿日:2024.04.01

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