【感想】閨房の哲学

マルキ・ド・サド, 秋吉良人 / 講談社学術文庫
(3件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • さはな

    さはな

    彼らのやりとりを見ていて、快楽に走り利己的に生きるのには実は強い意志が必要で、こちらの方が困難なのではと思った。
    心とは精神のいくつかの弱点をそう呼んでいるだけ、との一説が頭に残る。
    神に対する疑念など、個人主義的な風潮が台頭する今でこそ共感できるような箇所もあり、想像よりすんなりと読了した。
    現代社会に当たり前に浸透する倫理観について改めて考えさせられた。
    続きを読む

    投稿日:2021.11.09

  • ふみ子

    ふみ子

    いや、久しぶりのサド。
    面白かった。
    サド初心者向けなだけあり、誰も死にません。
    誰も死なないんだけど、最高に後味が悪いのは相変わらずで、また変態だった。
    反面教師として美徳も学べるサドは、恰好の材料だと思う。
    だけど、若いうちに読むと下手をすればこの本でも感化されるから、よほどしっかりした考えがないと怖いかも。
    ただ、拾える思想や哲学もあるのは確かです。
    続きを読む

    投稿日:2020.12.06

  • yonosuke2019

    yonosuke2019

    「本書の翻訳に際しては、澁澤龍彦訳を参照した。実に数十年ぶりに手にとって、初めて全体を原文と突き合わせながら読んだ。教えられるところも多々あったし、日本語の達者さには改めて舌を巻いた。ただ、翻訳に誤訳はつきものとはいえ、ほぼ毎頁に誤訳を見つけるに至って、学生時代に愛読し、人にも勧めてきただけに、正直まいった。」続きを読む

    投稿日:2019.08.07

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