【感想】遺書、公開。 1巻【デジタル限定特装版】

このレビューはネタバレを含みます

最終巻まで読んだ。
1巻が楽しめた人は最終巻まで楽しめると思う。



いい意味で全然気持ちいい終わり方じゃなくて最高だった。

優秀だから、1位だから頼られるけれど、本当はそれが負担という気持ちはとてもわかる。それを誰も理解してくれないのもわかる。
「いじめとかはいいよね。訴えやすくて」
というセリフが妙に腑に落ちた。
つらいし、でも誰も理解してくれないし、死んだら楽かな、死んだら私が本当はつらかったってこと、みんな考えてくれるかなって考えるのは、1位でも最下位でも同じなのかもしれない。

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新学期、中学2年D組の皆にクラス全員の序列順位を記したメールが届く。
その後半年間は何事もなく平和なクラスだったが、突然、序列1位の姫山が校内で自殺し、その「遺書」がクラス全員の机に置かれていた。
クラスの人気者で誰からも好かれていたはずの姫山が何故自殺したのか…クラスメイトは遺書をそれぞれ公開し、その真相を探ろうとするが、次第にクラスの闇が明かされていく…。

ドス黒いクラスの闇が「遺書の公開」という形でどんどん露見する。
自己保身を吐露する教師、口が軽く人気者の秘密を言いふらす女子、無神経で人の気持ちを逆撫でする男子、嫉妬でクラスメイトを非難しようとする男子など、それぞれが闇を抱えている。
果たして遺書は本物なのか、姫山の目的は何か、誰が遺書を作成し、置いたのか、またまだ謎は深い。
遺書が手書きじゃないのが怪しいよな。
その内、遺書を自分で偽造するクラスメイトとか出てきそう。。

親の虐待を疑う片方の目線のストーリーが、一方からみると言いふらすために秘密を聞き出そうとしてるという全然違うストーリーになるのは面白い。現実もそんな感じだよね。

続編夏とか、出るの遅くなーい？？

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