【感想】プラットフォーム革命――経済を支配するビジネスモデルはどう機能し、どう作られるのか

アレックス・モザド, ニコラス・L・ジョンソン, 藤原朝子 / 英治出版
(34件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • ザ・ブックリーダー

    ザ・ブックリーダー

    プラットフォームが構造化されてて仕組みや要所がわかりやすいです。
    事例が多いので、知らない企業のパートは冗長的に感じてしまうかも

    投稿日:2023.08.09

  • Mkengar

    Mkengar

    本書はアプリ開発だけでなくプラットフォーム事業者へのコンサルなどを行っている企業(アプリコ)の創業者のモザド氏などによるプラットフォームビジネスの解説書です。原題は”Modern Monopolies”ということで近代の独占、つまりプラットフォームはこれまでとは違う独占形態を生み出しているということなのですが、中身の主張を読むと必ずしもそうとは言えません。むしろ独占できたとしてもその期間は非常に短いだろうということや、これまでネットワークを席巻したプラットフォームが一転してあっという間に凋落する事例をたくさん紹介しています。

    まず感銘を受けた点について。さすがにプラットフォーム事業を数多く間近で見ていただけあって、プラットフォーム事業の特徴や成否を分ける細かな機微などについては具体的かつ説得力があり面白いと思いました。プラットフォーム事業がいかにこれまでの直線的なバリューチェーン企業と異なるか、については特に興味深く読みました。

    他方、プラットフォーム事業を概念的に語るパートについては正直首をかしげる箇所がいくつかありました。前半部分でプラットフォーム事業がいかに20世紀までの直線的なビジネスモデルと違うかを力説しておきながら、「プラットフォームは取引の「工場」である」といった表現を使っていて、マルクスの生産中心価値観を引きずっている感じをうけました(工場という表現を意図的に使っているのはあえて古い頭の人にもわかりやすいように、という配慮なのでしょうか)。また第6章ではプラットフォーム事業は「見える手」で動いているという表現を使っていて、これはアダム・スミスの「見えざる手」との対比で使っているとは思うのですが、書いてある内容を見ると、見える手ではなく、見えざる手であります。本書では、プラットフォーム事業は「オーディエンス構築」「マッチメーキング」「中核的ツールとサービスの提供」「ルールと基準の設定」において「見える手」がユーザーの行動を決めているとのことですが、これらを見える手が決めていたら恐ろしい世界です(入りたくもないプラットフォームに無理矢理加盟させられるのかという話です)。アダム・スミスの見えざる手とは、市場の価格がシグナルとして生産者、消費者の行動を誘導する、そして落ち着くところに落ち着く、というロジックですが、プラットフォーム事業でもユーザーへのインセンティブ(補助金、利用料金など)を通じてプロデューサーもしくは消費者を誘導(勧誘)しようとしているわけで、これは見えざる手と同じです。「見える手」という表現は終始違和感を持ちました。プラットフォーム事業の事例や細かい機微(戦術など成否を分けた要因など)はとても面白いと思いましたが、大局観や言葉の定義は正直あまり感銘を受けませんでしたので星3つとさせていただきました。
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    投稿日:2023.04.30

  • Sadahiro Kitagawa

    Sadahiro Kitagawa

    マーケティングの勉強。
    なかなかいい本だと思う。
    こういう本は経営者だけでなく、エンジニアも読むといいのになと思う。

    投稿日:2022.12.08

  • pippin幸せ

    pippin幸せ

    『デジタル社会のマーケティング』の第9章で紹介されていた本。内容も見ずに、Amazonでポチっと注文したので、届いたときには「え?かなり本格的。読めるかな~
    」と思ったが、これが実に面白い。時々わからない用語はググりながら、なんとか読了。プラットフォームってなんだろう?と思っていた超初心者の私でも意外に読めた。
    個人的に興味があったのは、中国のアリババと百度(バイドゥ)の関係、それとマッチメーキングの事例(Amazon、Youtube)。なるほど~、Amazonは協調フィルタリングという手法で、Youtubeは測定方法をクリック回数からエンゲージメント(視聴時間)に変更して成功したのか~など、エンドユーザーの視点から読んでも面白い。
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    投稿日:2022.04.02

  • ひろす

    ひろす

    最強のビジネスモデルであるプラットフォームビジネスを解説した本。特に第二章から第四章で語られる、歴史の流れの中で資本主義、共産主義が生まれ、さらにそこからプラットフォームビジネスが生まれていった経緯の部分は、このビジネスモデルの強さの本質が理解できて秀逸。まま、第五章以降はプラットフォームビジネスの仕組みを分解して解説しており、このビジネスを始めようとする人への実践マニュアルとして必読。続きを読む

    投稿日:2021.08.15

  • 349gjwsinferas

    349gjwsinferas

    世界を席巻する企業の裏側を学べる
    プラットフォームの種類や、その種類ごとの成立要件、またそれに付随するリスクなどが詳細に書かれており、なぜプラットフォームが世界を食っているのかを学べる。

    プラットフォームが
    ・どのように競合優位性を作るのか
    ・なぜ莫大な利益を上げているのか
    ・立ち上げ時期にどうやって成立させるのか
    などは、非常に興味深い。

    ネットワーク効果の重要性や、拡大する事の価値を改めて感じさせられた。

    以下、サービスに生かしていこうと感じた。
    にわとりとたまご問題の解決法
    ?心理的安全性を確保する
    ?業界の既存者と協力する
    ?自分がコンテンツ生成する
    ?既存のネットワークを活用する
    ?セレブユーザーを捕まえる
    ?バイユーザーがいるグループに入る
    ?シングルユーザーモードを作る

    世界の向かっている方向を知りたい人におすすめの一冊。
    続きを読む

    投稿日:2020.02.02

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