【感想】1分間武士道

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一方、新渡戸は桜の美質を、欧米人が好むバラと対比させました。 たとえばバラは甘美さの下にトゲを隠していますが、桜は美しさ の下にトゲも毒も隠していません。 また、バラは派手な色と濃厚な香りに…満ちていますが、桜は華美でなく、香りは淡くて人を飽きさせません。 さらに、バラは散るよりも茎の上で朽ちることを選ぶのに対し、桜は「自然が呼ぶ時にいつでも生を捨てる準備ができている」(影響)と 新渡戸は言っています。 欧米人がバラのように生に執着するのに対し、 武士道は「生きるべき時に生き、死ぬべき時にのみ死ぬ」(勇気)のだと新渡戸は言いたかったに違いありません。

新渡戸はざっくり「仏教」と総称しています が、仏教宗派の中でも特に武士道への影響が特に強かったのは禅でした。たとえば明治生まれの仏教学者・鈴木大拙は「天台は宮家、真言は 公卿、禅は武家、浄土は平民」と言い、江戸後期の国学者・平田篤胤も「天子(天皇)天台、公家真言、公方(将軍)浄土、武士禅」と言っています。 禅は簡素、静謐の中に激しい強靱さを秘めています。

韓国のある有名俳優が、韓国の女性が感情を激しく表に出すのに対し、日本の女性はおとなしく穏やかだと言っていました。韓国と比べてさえそうなのですから、女性だけでなく日本人全体が欧米人から「おとなしい」「無表情」 反応」と言われるのも当然かもしれません。続きを読む

武士道の本は入りづらいと思っていました。
1ページ1分前後で読めるように構成され、各ページごとに要約もされているので非常に読みやすかったです。

著書の中で、紹介されていた本を次は読んでみようと思いま…す。続きを読む