【感想】母さん、ごめん。 50代独身男の介護奮闘記

松浦晋也 / 日経BP
(31件のレビュー)

総合評価:

平均 4.1
13
11
5
2
0
  • 身につまされる

    うちにも要介護の母親がいるので連載中から読んでいた。
    うちは交通事故での入院からそのまま介護施設だったのでまだ救いがあったけど、いままで元気で暮らしていた親をいつ介護施設にまかせるかは問題なのだな。
    友人たちも同世代なのでこの本はよく勧めている。
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    投稿日:2020.11.02

ブクログレビュー

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  • izayoireading

    izayoireading

    優しくできるのは心的余裕がある時っていうのは共感できた。老化による身体能力の低下、認知症は自分の身にも起こりうる事。予防も含め早めの対策を取る必要があると思った。

    投稿日:2024.02.23

  • Laura

    Laura

    要介護者の「いち家族」が実際に自分で介護を経験した手記で、かつて祖父を介護していた祖母や両親の姿も重ねながら読みました。
    身内の介護は本当にしんどいし、相性の良いケアマネやヘルパーと出会えるか、良い施設が見つかるかどうかに左右される部分も大きいです。

    発刊から今年で7年経つ書籍ですが、介護業界の状況はここで書かれている内容から大して変わっていないなぁとも思いました。
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    投稿日:2024.02.12

  • ゆみゆみ

    ゆみゆみ

    男性、50代、気ままな独身、実家に母と同居
    ところが、人生を謳歌していた母親が認知症に

    まず、当時にしては珍しい大卒で人生をアクティブに謳歌してきた、病気らしい病気もしなかった方(母)が認知症になると言う事にショックを受けた
    誰にも平等に認知症になるリスクがある

    通販の定期購入も身につまされる
    電話一本で購入出来、当の本人が注文した事を忘れていても毎月届いてしまうのだ

    その後介護する側に幻覚が出たり、過食や排泄の失敗などなどがあり、ついにお母様に手を上げてしまう
    よくここまで色々書いてくれたと思う
    今後の為に凄く参考になる

    後書きにかえて作者は「介護の効率化」を提案してくれている
    「なにしろ他人事ではないのだ。老いない人も死なない人もいないのだから、いずれ全員が直面する我が事なのである。」
    介護される側にも、そしてする側にも、優しい社会になって欲しい
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    投稿日:2024.01.27

  • あかね空

    あかね空

    物書きを生業とする方の記録なので、リアルで参考になった。挫けそうな状況を冷静にクリアしていこうとするところ、思考停止に陥ることなく対処するところ、見習いたい。私だったら感情むき出しで破綻するだろうな。事前の心構えと情報装備で備えるしかないと思った。
    次作も読みたい。
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    投稿日:2023.09.21

  • honnyomimann

    honnyomimann

    このレビューはネタバレを含みます

    50代独身の筆者による母の介護記録。はっきりと「介護敗戦」と述べており、介護の厳しい現実を目の当たりにしたんだろうと思い、後学のために手に取る。

    帯の文章に早速惹かれる。
    →合理的かつ論理的な世界で働いてきた筆者が思い知るのは、「"男の子"が母の介護を行うことの難しさ」だった

    (介護は)「子供が,家族が頑張ればできるというものでは絶対にない」「介護は事業だ」

    公的介護サービスの本質は被介護者のケアはもちろんだが,介護者の社会生活の維持という側面も大きそう.デイサービスでほんの数時間という自分の時間を得た筆者の喜びたるや.

    =====================

    "「事実を受け入れることができず、対策に反対し、抵抗する」という母の姿勢は、この後ことあることに現れて、私を苦しめることとなった。良かれと思ってしたことが本人から激烈な態度で拒否される−私にとって、介護に関する苦しみの半分は介護される母本人による拒否と抵抗であった−"

    ・介護用品などのハードウェアの準備、介護方法などのソフトウェアの準備

    認知機能が衰えた高齢者はサブスクビジネスの学校のカモ→白髪染め、健康食品、サプリ..
    →入口はテレビの通販番組
    テレビの通販番組はこうやって儲けるのか...関心

    アンガーマネジメント
    →人間が衝動的になるのは数秒→6秒待つ。
    →イライラは文字に起こして点数化。客観視

    "介護をやり遂げるには「公的介護制度をいかに上手に使い倒すか」という戦略性が必須だった。"

    ・アルツハイマー病:
     感情抑制が効かなかうなると言う性格の変化

    ・親孝行は親が認知症になる前にすべし.認知症になった
    ら生活を支えることが親孝行になり楽しいことや嬉しいことを組んでも本人に届くとは限らず,悲しい結果になることも

    ・代替医療
     薬機法をくぐり抜ける.筆者曰く有害無益な商売.
    例:病に効用があったかのような体験談を載せ,最後に「個人の感想です」と逃げの一言.
    「自然由来」「副作用がない」「穏やかな効き目」と耳当たりのいい宣伝文句

    ・認知症の人へのいいお見舞い→お金.
    一般人が手を出せる代替医療品は困りもの.必要なものは本人んや介護者が一番知っている.「同情するなら金をくれ」の世界

    ・宇宙飛行士は最大七時間に及ぶ船外活動でオムツをつける.ちなみに高齢者用おむつはリハビリパンツというらしい.

    ・下の汚れには塩素系漂白剤

    ・介護の世界では「説得」という言葉は使わない.「誘導する」という.

    ・コストを下げて美味しいと思わせる料理を作る方法
     調味料の手を抜く
     味を濃くする
     →マクドナルドじゃん..

    ・「玄関に求人ポスターが貼ったままの小規模多機能型居宅介護施設」→文章としていい表現だな.「人がいない」と直接書かない表現.

    ・特別養護老人ホームー> 要介護3以上

    ・グループホーム「入居費用は母の年金全額に加え兄弟三人が月々1.5万円」

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    投稿日:2022.11.19

  • カサンドラ

    カサンドラ

    このレビューはネタバレを含みます

    2014年、要介護認定(1-5)の方が、430万。そして255万人を超える方が、自宅で介護をされている。認知症の有無は別として。

    第1章にあるように、介護敗戦記です。”介護”にそもそも勝てる訳がありません。常に後悔と屈辱と反省と悲しみ、そして憎しみ。
    主人公の介護者は、職業上、比較的時間を融通できるため、自分で無理をされたのでしょうか。無理をするつもりはなかったのでしょうが、結果的に、疲れ切ってしまわれた。「身内の介護は、どうしても限界があって…」が残ります。

    もし、主人公が、兄弟なし独身で会社員だったら、と考えると、恐ろしいです。もっと早く追い詰められたのでしょうか、あるいは、ケアマネの支援をもっと早く受けられたのでしょうか。

    過去には、要介護2で施設に受け入れられたのが、現在は要介護3とか。今後、要介護3でも、受け入れられなくなることも考えられるかも。

    よく、ピンピンコロリと生きたいと聞く。しかし、実際は、ネンネンコロリの方が多い。本書でも、お父様とお母様のお姿を対比されているけど、複雑な気持ちです。

    そして、我が身は……。

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    投稿日:2022.02.23

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