【感想】黒いおみみのうさぎなの

このレビューはネタバレを含みます

大きな魔力を持つ『災厄の種』の黒うさぎ。
ハイエルフの魔導師を師匠に、弟子として暮らしていたが、師匠と一緒に訪れた王宮でトラ男と出会う。
繁殖期を迎えて、家庭に憧れる黒うさぎは運命の番に出会えたと大はしゃぎ。

冷静で獰猛な美丈夫の、迫力満点のトラ男をすっかり残念な感じにしてしまう、恐るべき黒うさぎ。
口は悪いし、品も無い…。
けど、ニク可愛いらしさで周囲を翻弄する。
無邪気なのか、あざといのか、繰り出される彼女の才能とは。

「ねえ、トラは知ってる？　うさぎはたくさんくっついていないと、すぐに寂しくなっちゃうんだよ。だから、ガリオンはうさぎをたくさん抱っこしてね。うんとくっついていてね」

この表紙、かなりイメージと違うんだなぁ。　
無口で無愛想なトラ男、サイコー。
うさぎにトラにネコにリスとモフモフ天国で、触りたい、モフりたいとウズウズする。
そしてそんな自分が変質者的な何かに思えてくる世界が少し悲しい…。

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