【感想】組織も人も変わることができる! なぜ部下とうまくいかないのか 「自他変革」の発達心理学

加藤洋平 / 日本能率協会マネジメントセンター
(22件のレビュー)

総合評価:

平均 4.0
9
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6
1
0

ブクログレビュー

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  • Hajime

    Hajime

    このレビューはネタバレを含みます

    ■ひとことで言うと?
    自己探求を続け、自己の「器」を成長させ続けよ

    ■キーポイント
    - 発達段階
    - 他者主導(利他→依存)→自己主導→自己超越(相互発達)
    - 人としての「器」の容量が大きくなる
    - さまざまな曖昧さを受容できるようになる
    - 成長の2つの軸
    - 水平的成長:スキル拡充
    - 垂直的成長:自己深化
    - 透明な自己認識
    - 「自己の成長=他者の成長」と感じられる段階
    - 自己成長のためには他者の成長が必要不可欠
    - 「器」を大きくするために
    - 異質なものに触れる→既存の価値観の破壊
    - 内発的な問い(自己探求)の継続

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    投稿日:2023.04.30

  • ホン読む子

    ホン読む子

    発達心理学について初めて読んだ本。
    大人の学びを知りたくて。

    今後部下をもつことになる、自分の成長具合の頭打ちを感じてた今読んで本当によかった本。
    最近、上司にお願いして、リフレクションを始めたが、その時にどう考えれば垂直的な学びができるのかヒントになりそう。

    発達心理学について知っている人は、会話形式、繰り返しの記載がまどろっこしさを感じるかも。
    初めての人にはおすすめ。
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    投稿日:2023.01.15

  • Anony

    Anony

    感想
    他者は乗り越えるべき障害ではない。排除すべき敵でもない。対話を通じて部下や上司とともに自己を実現する。ティール組織への足がかりとなるか。

    投稿日:2022.08.11

  • けたん

    けたん

    ・いきなり本家のキーガンを読むのではなく、こちらをざっと読むと発達心理学の概要がつかめてよい。ポイントが太字になっているので、太字を目で追うだけでも発達心理学のアウトラインが理解できるのがいい。キーガンを理解するよりもケン・ウィルバーの「インテグラル理論」を理解するのに良いかもしれない。
    ・認識できる範囲が広くなり深くなっていくと、ある時から自己が溶け出して他者と融和していくということなんでしょうね。この自他の溶解・融和の境地はまさに「広くなる」ということ。広くなるというのは宇宙的になるということ。人は成長して地球にいながら宇宙の一部になっていく。だから成長は必ずしも幸福ばかりではなく、孤独や苦悩も伴うという指摘も合点がいく。
    ・5つに分けた発達段階の整理はわかりやすく、伝えやすい。
    ■発達段階1 具体的思考段階
    ・言葉を獲得したての子供。すべての成人はこの段階を越えている
    ・形のない抽象概念はあつかえない

    ■発達段階2 道具主義的段階(利己的段階)
    ・成人人口の10%
    ・自分の関心事項や欲求を満たすことに焦点が当てられている。
    ・他者の感情・思考の理解が難しい
    ・例)自分に関係することにしか関係を寄せない部下

    ■発達段階3 他者依存段階(慣習的段階)
    ・成人人口の70%
    ・自らの意思決定基準を持っていないので、他者の基準によって行動が規定されている。組織や社会の決まり事を従順に守る。
    ・例)上司には従順だが自分の意見は言わない部下

    ■発達段階4 自己主導段階
    ・成人人口の20%
    ・自分なりの価値観・意思決定基準を設定でき、自律的に行動できる。
    ・自己成長に強い関心があり、自分の意見を明確に主張する。
    ・例)自律性が強すぎて他者の意見を無視する部下

    ■発達段階5 自己変容・相互発達段階
    ・成人人口の1%
    ・自分の価値観・意見にとらわれず、深い内省によって自分の行動を制限していた思い込みに自分で気づき、新しい自己を作り上げていける。
    ・自分(性格・個性・歴史など)を客観的にとらえる。個性・地位・お金・名誉といった価値体系を構成する対象に対して、強く自分自身を同一化させることはない。自分が認識できているすべてが世界の限られた側面しか映し出していないと知っているので、自分を構成する諸々のものは虚構の産物であるとの認識がある。
    ・自分の価値体系に囚われず、価値体系をオープンにし、多様な価値観・意見をくみ取りながら的確に意思決定ができる。
    ・他者との関わりあいによってお互いの成長・発達を促す触媒の役割を担う。他者の成長を支援するが、それによって当の自分自身が支えられているとの認識にいたる。
    ・人生は一生にわたる「学びの場」であると深いレベルで理解しているので生涯続く学びそのものが自分の人生であると捉えることが出来る。
    ・例)多様な部下とのかかわりから他者の成長に目覚める上司
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    投稿日:2022.03.27

  • minusion

    minusion

    このレビューはネタバレを含みます

    発達心理学の観点から大人の成長について、小説形式の対談で書かれていたのでとても読みやすかった。

    個人的には、この考え方を聞いて今までの経験がこの5段階に分けられることがとてもしっくりきた。
    過去に段階2にある人に対して、5段階目の視点でアドバイスをしてしまい、全く理解されていない経験をしたことがあったが、それもこういうことが理由なのだと理解できた。
    それぞれの段階にあったアドバイスをしなければ、相手に伝わらないのはもっともなことで、これからの面談にとても役立ちそうな気がした。


    <各段階の説明メモ>
    ① 具体的思考段階
    ② 利己的段階 道具主義的段階 人口の10%
    白黒つけたがる二元論を好む
    エンパシーの力が足りない
    ③他者依存段階、慣習段階 人口の70%
    ④自己主導段階 自己著述段階 20%未満
    ⑤自己変容段階 相互発達段階

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    投稿日:2021.10.16

  • なうい

    なうい

    成人発達理論の概要

    各段階の推移は垂直的な成長により行われる
    4から5への推移は既存の価値観、前提に気づき自らの価値体系を破壊し構築することにより行われる。
    また人生とは何か、自らの生きる意味とは何かといった抽象的な問を自問するという段階を経る

    人間は直感的に他者の精神の段階を判別できる

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    投稿日:2021.05.18

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