【感想】関ヶ原(上)

司馬遼太郎 / 新潮文庫
(221件のレビュー)

総合評価:

平均 4.3
95
73
25
3
0
  • 戦国小説の定番

    清洲会議を読んで以来、戦国時代の小説に興味を持ちました。日本史はあまり勉強しなかったため、中学程度の知識しかなく、石田三成はほとんど知らない状態でした。安土桃山から江戸へと変わる関ヶ原の戦いで結果は既に分かるのですが、それでも石田三成や徳川家康に関わる物語がおもしろく書かれていると思います。もうすでに10年以上まえのものですが、今読んでもおもしろいです。どこまでが本当で、どこからがフィクションなのか分からないが、人間模様に読み応えありです。家康や部下の本多正信の知恵は、社会人になる前に読みたかったなぁと思いました。もう、社会人になってかなり経ってしまいましたが。
    まだ、(上)しか読んでないですが、(中)(下)も読みたいと思います。
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    投稿日:2015.09.08

  • 正義とは

    映画を見て、関ヶ原のことを自分が分かっていないことを知り、この原作を読んだのですが、上中下3巻一気に読める面白さでした。
    亡くなった秀吉との約束(遺言)を守ろうとする正義(石田三成)は負けた。
    義が強大な悪(家康)に敗れたとも言えるが、単純ではない。
    北政所(ねね)が家康を助けたのには、それだけの理由があったのだろう。司馬は触れていないが、秀頼の正当性がなかったからだと思う。
    秀吉の天下自体が、主君の不幸で転がり込んだもの、利益誘導で俄かに増やした恩顧大名に支えられたもので、脆かった。
    朝鮮出兵は、疲弊だけをもたらし、大名も庶民もうんざりしていた。家康なら平和や安寧が期待できた(実際にそうなった)。
    石田三成は、支える人の気持ちを汲むことができず、無用の敵を作った。大将としての格も経験もなく、戦術としての失策が多かった。
    これだけの悪条件がありながら、西軍にも勝機は十分あった、歴史は不思議で面白い。
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    投稿日:2017.10.22

ブクログレビュー

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  • 星野 邦夫

    星野 邦夫

    石田三成の目線で描かれた関ヶ原の合戦前。日本人なら誰でも知る一大決戦を司馬遼太郎の小説として読めるのがありがたく、徳川家康の狡猾さなど読み応えがあった。中下巻も楽しみたい。

    投稿日:2024.04.13

  • kei kim

    kei kim

    まず、時代小説なのに非常に読みやすい。
    もっとたくさん読みたい。
    しばらくは司馬作品ばかりになるかも。

    関ヶ原は家康VS石田三成は知っていたが、恥ずかしながらそれしか知らなかった。
    豊臣秀吉死去の後、なぜ戦いが起こるのか。
    各々の性格などが非常に丁寧に描かれており、ジワジワと関ヶ原に向かって行くのがドキドキする。
    家康が本当に狸です。笑
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    投稿日:2024.02.12

  • yasu129

    yasu129

    石田三成が主人公、上巻は太閤秀吉の晩年〜没後家康が大阪城西ノ丸に移り住むまで。三成が家康の掌で転がされて歯痒い。(作者・司馬遼太郎の思う壺)加藤清正や福島正則等、歴史に名を残す面々の人間味溢れる描写は流石。続きを読む

    投稿日:2024.01.30

  • hiro1548

    hiro1548

    何十年ぶりかで司馬作品を読んでみた。
    とても読みやすくてしっくり来る。自分の歴史認識は司馬先生の作品で培われたものだから当然だよね。
    いわゆる司馬史観にまみれているんだな。しかも中学、高校生の頃に読んだものだから、作品を小説としてではなく事実として認識していることが多い。さすがに今は、「小説ならでは」の記述を多少は認識できるようになったと思うけど…。どうかな。続きを読む

    投稿日:2024.01.23

  • 生活委員会

    生活委員会

    特定の人物ではなく関ヶ原という戦全体を題とした本。

    関ヶ原というと主に思い浮かぶのは石田三成と徳川家康だろうか。しかし読んでみると様々な人々の思惑が絡み合って関ヶ原が起こったのだということを知った。
    特に驚いたのは島左近視点の多さであった。三成そっちのけで左近視点が描かれていたりした。
    三成には過ぎたものが佐和山と島左近と言われているが、実際に大きな影響を与えたのだなと感じた。
    続きを読む

    投稿日:2023.12.19

  • ナタココ

    ナタココ

    上中下とすべて読んだ上での感想だが、上が一番面白かった。関ヶ原の前に、ここまでの工作が行われていたとは。
    徳川家康の狸親父っぷりが憎い。しかしこれくらいできないと、天下など手にできないし、手にできても収められないんだろうなも感じた。
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    投稿日:2023.11.16

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