【感想】クイズで学ぶ なぜなぜ分析超入門 (日経BP Next ICT選書)

小倉仁志 / 日経BP Next ICT選書
(3件のレビュー)

総合評価:

平均 4.0
1
1
1
0
0

ブクログレビュー

"powered by"

  • Akihiro

    Akihiro

    ヒューマンエラーの発生原因を把握し、対策立案する術を分かりやすく解説された本。
    実際の現場では、ミスのたびに なぜなぜ分析は出来ないだろうから、この考え方をベースに社内の問題点を解決しなくてはいけないんだろうな。

    時系列で捉えたり、プロセスを追跡したり、なぜなぜ分析は奥が深いな!と考えさせられた一冊でした!
    続きを読む

    投稿日:2018.10.17

  • zizochanx

    zizochanx

    トヨタの「5なぜの法則」で有名な「なぜなぜ分析」。
    一つの問題に対して「なぜ?」という問いかけを繰り返すことで、その原因を深掘りし、多面的で具体的な対策を立てるという手法である。

    その「なぜなぜ分析」について、基本的なコツを分かりやすく解説してくれている。


    中でも大きいのは、事象や要因はできるだけ具体的にするべし、ということ。
    例えば「手順が不明瞭だったから」という原因については、それは曖昧であるとして、なにが・どう不明瞭だったのかを明確にする必要がある、としている。
    (例えば大事なことが記述されてなかったのか、それとも記述はあるが分かりづらい表現だったのか、など)
    原因が曖昧だと、対策も表面的で曖昧なものしか出せないためである。

    「具体的にする」というのは原因に限らず、事象や対策含めて、なぜなぜ分析全般に渡って言えることである。
    例えば「しっかりチェックする」という対策が出た場合にも、何を・誰が・どうチェックするのかまで明確にしよう、としている。

    また、ヒューマンエラーについても良い知見が載っている。
    それは、人間は間違うものなので、ミスをゼロにするのは非現実的である、ということ。
    そのためヒューマンエラーについては、どうすればミスが無くなるかではなく、「どうすればミスが起きづらくなるか」「どうすればミスに気付きやすくなるか」の2点で考えるのが良い、とされている。
    加えて、ミスが起きても大惨事に至らないような仕組みづくり(フールプルーフ)も勧めている。


    なぜなぜ分析は、ともすればネット等で「簡単に原因がわかる」「手軽に実践できる」などと評されていることもある。
    だがこうしてみると、やはり正しい結果を出すには相応のスキルが必要だと分かる。
    こういったコツを知らずに形だけ真似すると、間違った方向に分析してしまい、なぜなぜ分析は役に立たない、という結論になってしまうのだろう。

    また本書に載っている考え方は、なぜなぜ分析のみならず、「分析して対策を立てる」事に対する基本理念とも言える。
    一度知っておけば、今後きっと役に立つだろう。

    本書は入門書として軽めに書かれているが、得られるものは大きい。
    とてもためになった一冊。
    続きを読む

    投稿日:2016.03.12

  • 宮本知明

    宮本知明

    人為ミス防止のためのなぜなぜ分析。問題の前提を整理し時間軸に沿って細切れに考察を分ける。少しずつ掘り下げ、なぜミスが起きたかを突き詰めていく。大事なのは、言い訳をしないこと、そして、「忘れていたから」で終わらせないこと。忘却というミスを単純ミスとして漫然とただ流すのではなく、なぜ、なぜ、と考察を深めていく。「なぜなぜ」の先に意外なヒューマンエラーと真因を見出すことができる。様々な場面で応用ができる「なぜなぜ分析」。失敗さえも待ち遠しくさせてくれる。続きを読む

    投稿日:2015.09.25

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。