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朝井まかて / 徳間文庫 (38件のレビュー)
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5
すこーし地味なので星3つ
忍者の話かと思ったら違った 派手さはなくてもなぜかページをめくる手が止まらない、そんな作家だ。 舞台は幕末、植木商で働く熊吉は出島のオランダ人が作った薬草園の園丁となる。 オランダ人の名前はシーボ…ルト。植木商としてはまだ半人前の熊吉はやったこともない薬草や 珍しい花や木の栽培に精を出す。ひとえに“しぼると先生”の役に立ちたくて。 しかし徐々に幕末の混乱が出島にも影を落としはじめ・・・ この人の描く人物は100%善人とか悪人とかではないのがすてき。 とくに今回シーボルトは重要な人物なのに話の中心に持ってくることはせず、 さらに会話も少ないため、彼が何をどのように考えていたのかが示されず、 でも最後まで彼が何を考えどう思い、そして周りが彼をどう思ったかが話の全てと 言ってもいいので、そのあやふやなわからなさが当時の空気感を見事に伝えてくれている。 私たちは本当に分かり合えているのか。もしかしたら勘違いや思い込みで大事なことを 見誤っていないか。そんなことを考えさせられる。 今回物語の中で重要な役割を果たすアジサイ。その学名に秘められた秘密も見どころ。 最近知ったけど、いちょうの木は幕末に日本からヨーロッパへ渡ったらしい。もしかしたら 熊吉やシーボルトの仕事のひとつだったのかも。 ところで出島って幕末の時すでに築かれてから200年近くもたってたんですって。 それなのに日本人に外国人への畏怖や恐怖があれほどあったなんてなんだか不思議。 続きを読む
投稿日:2015.02.17
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なんてひだ
じっくりとシーボルトを読んだ訳じゃないけど、ここで知識入れてもいいかなと思うけど、一遍でも知るのもいいかと思う。あくまで熊吉の話だから。出島を舞台にする話も意外に読んでない、オランダ人が出て来るのでな…く庭師を一心にやり遂げる熊吉が染みる。12冊ですね、やっぱり読み応えある続きを読む
投稿日:2024.01.16
ara-ken
人物や土地や花木、あらゆる描写が写実的で、自分も出島にいるかのごとき錯覚に陥ってしまうほど。その中で主人公と先生、奥方との絆が生き生きと描かれている。「恋歌」も見事だったが、こちらも最後に深い感銘を受…け、余韻の残る秀作であった。続きを読む
投稿日:2023.05.17
kecokeco
このレビューはネタバレを含みます
「らんまん」関連ということで。シーボルト先生のお庭番が主人公の物語。どちらかというと淡々と進んでいくんだけど、最後に大事件が・・・。あまり史実を知らなかったけど、真実はどうだったのかね。 ラストシーンで登場した「日本植物誌」が、翌朝の「らんまん」に登場してびっくりしたわ!オタクサの絵がきれいでした。 朝井まかてさんは初めて読んだけどなかなかいいね。他の作品も読んでみよう。
投稿日:2023.05.07
いつも旅の途中
長崎の出島でのシーボルト先生のお庭番熊吉の物語。熊吉の気持ちを所々切なく思った。 江戸時代の奉公の様子、当時の日本人とシーボルト先生の考えの違い等を知る事ができて、面白く読めた。
投稿日:2023.02.21
リリィ
面白かった。きっとそういう結末なんだろうなぁと思いつつ十分楽しめた内容だった。登場人物がどれも個性的で良かった。
投稿日:2022.05.31
風鎮
シーボルトの薬草園の庭師として雇われた熊吉とシーボルトの心の交流を描く物語。向学心旺盛な熊吉の成長、シーボルトの妻、滝の生活があの事件に依って大きく変わってしまう。 シーボルト事件は歴史の勉強の時に…出てきて知ってはいたが、この作品でシーボルトなる人物の一部を知ることが出来た。兎に角、面白い作品であった。この作者の作り出すフィクションの部分がさも事実であるが如く感じさせるのは作者の力量の表れだと思う。 続きを読む
投稿日:2022.02.10
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