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園子温 / 河出文庫 (11件のレビュー)
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総合評価:
本読むアシカ
1
ただのクレイジーではない。
映画「自殺サークル」の監督による小説。 鮮烈でクレイジーな展開が続いていくのではなくて、 じわりと淡々と最後まで進んでいきます。 徒な刺激を求めて読むには不適かもしれません。 けれど、軽くないもの…を求めている人には読みごたえがあるはず。続きを読む
投稿日:2014.06.16
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planets13
人は確かに変わることのできる生き物だけど、果たしてこの本は何が言いたかったのか。家族論? 形而上学的な生きる意味論? あるいは洗脳の可能性? そもそも人間は誰しも社会的役割を何かしら担っているものなの…に(きっと)。 環《サークル》の規模がどれくらいかわからないけど、一般世界が「私達のサークルよりも、自殺者が多い」(p.146)なんてあり得るだろうか。それに、冒頭がセンセーショナルな割に、それ以外の雰囲気がまるっきり違って、あからさまに冒頭がツリだったんだなぁって感じでその点も興ざめ。続きを読む
投稿日:2023.12.24
ほたるいか
正直あまり理解できなかった。とくに前半は読み飛ばした感じ。社会において人々が役割を担っているということについて考えさせられた。
投稿日:2021.08.19
もんがらかわはぎ@読書垢 児童書ホラー強化中
このレビューはネタバレを含みます
新宿駅のホームから54人の女子高生が、一斉に電車へ投身し、集団ー自殺を行った。目撃者はみな口々に直前まで彼女たちには何も不審な点はなく、自殺をする素振りも全く無かったと証言した。そして、その事件をきっかけにしたように各地で集団自殺が続発した。 *** ハリウッドホラー映画「ハプニング」のなど様に、原因不明の自殺が続発し人々が恐怖するパニックホラーかと思って読み進めたがどうやら、ホラーではない様子。今まで読んだどの本とも類似性を見いだせない、かなり毛色の違う話だった。センセーショナルな内容ははじめだけで、あとは登場人物の心境や独白がたんたんと続く。途中語り手が目まぐるしいほど代わり、やや混乱する。読み進めていくうちに、内容をふんわりと理解できた。誰の中にもある「私は何者なのか」という不安な精神と「私は何者かになりたい」という変身願望を刺激するようなそんな話。最後の部分だけ切り取れば、円満に終了したようだが、全てのいきさつを知る読者としては納得は出来そうにない。理解しようとすると難しい。けど私はこの小説に出てくる登場人物が幸せだとは思えなかったなぁ。
投稿日:2020.11.01
oyasuji
タイトルと書き出しに圧倒されました。表紙の写真もあって監督の表現したいイメージが伝わってくるようです。物語としては?な部分も多いですが、設定が良くできていて面白いです。血ドバドバなのが好きというところ…もあるかもしれません。続きを読む
投稿日:2020.03.18
琴音
正直私には難しかった。誰かがうさぎにならないといけないという言葉の意味はわかったが、その考えが理解できなかった。 いろいろな視点から書かれていて読みにくいところもあったが、死ぬ=今までの自分を捨ててレンタル家族を通して新たな役割を演じるという設定は面白かった。
投稿日:2018.11.07
愛と幻想
同名映画を発展させた小説で『紀子の食卓』の原型になるという位置関係が少しややこしい小説。そういったことは関係なく、テンポが良く読みやすい。小説家としても園子温はすごいと言っていいと思う。ひとつの小説と…して成立している。映画を観てないけれど、これ単体でも十分成立している。新しさをまとった鋭い小説として評価していいと思う。続きを読む
投稿日:2017.12.18
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