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堂場瞬一 / マガジンハウス (11件のレビュー)
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総合評価:
大塚 聡
もう一人の鳴沢了
著者の堂場瞬一は警察小説、中でも鳴沢了を主人公とするシリーズが代表作の作家だ。しかし本書は小説ではなく、堂場瞬一が雑誌「Tarzan」に掲載していたエッセイをまとめたもので32個の話で構成されている。…元の掲載が「Tarzan」ということもあり、「身体」を中心としたテーマに終始しているが、これがなかなか小説と違って「生」な感じで面白い。 中でも女性から「ダンベルが欲しいの」と相談される話は秀逸だ。どちらかと言えば筋トレフェチの著者がこの女性にやり込められながら会話が続いていく。そしてオチが待っている....。さらにこの女性は何度か違う話にも登場する。そして精神的にはいつも著者が負け越している。 小説の主人公 鳴沢了は父も祖父も警察官という家に生まれ育ち、地元新潟県で警察官になる。しかし、とある事件で祖父と父の警察官としての闇を目の当たりにし、結果的に故郷も職も捨てることになる。そんな過去を持つ鳴沢了は非常にストイックなキャラである(食事も筋トレも計画的に行っている)。 つまり、鳴沢了は著者である堂場瞬一の理想像なのではないか、と想像がつく。そして件の女性はあのキャラのモチーフかと....。 このエッセイ集はもちろん単体でも十分に楽しめる仕上がりになっているが、鳴沢了シリーズの副読本として読んでみるとまた違った味わいがある。こっから入って堂場瞬一の作品を読んでみるのもいいし、堂場瞬一ファンが生身の鳴沢了を味わってみるのも一考かと。続きを読む
投稿日:2014.06.22
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やっさん
堂場瞬一 『 オトコのトリセツ 』 お洒落さんを目指して借りたが、わしには必要無かったかな(笑) 恰好いい男の所作、服、道具の話じゃったかな。 2014年読破
投稿日:2023.12.30
yoshinar
スーツとかデニム、バッグなどなど主におしゃれなモノへのこだわりを語るエッセイ。先日読んだ同じ著者の『弾丸メシ』もそうだけど一人称が「俺」のエッセイってわりと珍しい。そこからへんで男らしさをアピールして…いるんじゃないかと思うけど滑稽。 ここで語られているこだわりや主義、蘊蓄もそうだけど、まあ他人にとってはどうでもいいことを一人よがっている感じ。そのこだわりが大人の男の本流なのだという感じのことをいっておきながら、一方でそのこだわりに水を差されると「男っていうのは単純な生きものなんだ」的な逃げを打つのも男の常套手段だよね。 こういう滑稽さをわざとあぶり出すためにこんな筆致なのかもしれないけど。自分と違う種類の人だろうなと思いながら斜め読み。続きを読む
投稿日:2020.03.28
cozyconan
堂場瞬一の小説の面白さは登場人物のリアリティーだろう。どこか性格破綻した主人公たちにのめりこむことがない分、物語をフラットなまま、楽しむことができるのだ。本書はマガジンハウスに掲載されたエッセイなので…、いわゆるハードボイルドな氏の良さがまったくない。むしろ、ひと昔前の大きすぎのトレンチコートは布団がわりだとタフガイぶるのがイタかったりする。洋服を扱う僕からすると取りだてて新味のある話もないが、まあ、こと紳士服位なら、自身の方が抽斗は多かったのだ、と気づかされたのが収穫。続きを読む
投稿日:2014.12.14
◇マルベック男爵(九州在住のワイン好き)◇
北方謙三さんとか?お亡くなりになられた徳大寺さんとか・・ いわゆるダンディズム!ハードボイルド!な方なのかな?と。 今回、初の作家さんとの出会いでした。 他のもの読んでみよう!と思ったら、物凄…い数の著作が(´・Д・)」 高名な作家さんだったのですね♪(´ε` ) 洋服や文房具・・ 筋トレにバイクに車! 男児の求むるキーワードが、てんこ盛り。 雑誌ターザンへの寄稿エッセイを書にした一冊らしいです。 タイトルが書を表す! 納得の一冊です!続きを読む
投稿日:2014.11.17
tottyy
衣服、時計など男のオシャレの基本ブランド名を知らない人に参考になる本。 著者の好みが書かれているが、知らない人には読みやすく、流し読みでも参考になる。 私自身はブランド名をあまり知らない人です。
投稿日:2014.08.17
さぬきうどん人
老舗トレーニング雑誌「ターザン」での連載をまとめた書籍。雑誌「ターザン」の趣向から肉体に関わるアイテムを使ったアスリートグッズ・エッセイかと思って読みはじめたが、読んでいると、ちょっと違う。 エッセ…イっぽいけど、私小説っぽい。主人公の「俺」はホントに筆者なの?登場する多くの編集者や友人は実在するの?ノンフィクションっぽいし、フィクションっぽい。表現しづらい。ジャンルとすれば、「ハードボイルド風私小説」か。 しみじみと思うけど、アラフォーを越えても「オトコ」を維持するのはいろいろと大変だ。若いころアテにしていた「勢い」はもはやなく、体型・健康に注意しつつ、身に付けるアイテムを選ぶセンスを日々磨かなくちゃならない。諦めるのもひとつの手だけど。続きを読む
投稿日:2014.06.28
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