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リチャード・マシスン, 本間有 / 扶桑社BOOKSミステリー (13件のレビュー)
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総合評価:
マイクロフト
蜘蛛が怖すぎる
同じ著者の「世界最後の男」と同じで、孤独で生きることに奮闘する主人公。マシスンの表現が巧みで、どんどん物語にのめりこみました。そして、蜘蛛の描写がリアルすぎて、本当に怖い。グロテスクなホラーではなく、…背中がムズムズする感じの恐怖がここにあります。夢で見そうでとっても怖い。怖いもの見たさにどうぞ。続きを読む
投稿日:2014.01.20
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ykikuchi
"2013年6月にお亡くなりになった著者、リチャード・マシスンさんの代表作の一つ。 ジャンルでいえばSF、冒険談となるのだろう。この本には、人生とは何か?生きることの意味が問いかけられている。ある男の…生きざまとして読むこともできる。縮みゆく身体も蜘蛛もスズメも飢えも比喩としてとらえることもできて、あらゆる困難にいかに立ち向かっていったかという物語として読める。最後は望む結果とならないかもしれないが、それでも生きぬくという力強いメッセージが込められていると感じた。 リチャード・マシスンさんがいなければ、「トワイライト・ゾーン(邦題はミステリー・ゾーン)」というテレビ番組もこれほどのジャンルの幅をもった面白いテレビシリーズになっていないのでしょう。 ご冥福をお祈りします。"続きを読む
投稿日:2018.10.28
atmicrocket
蜘蛛と戦う、発情する、怒号を飛ばす。基本この三つのループ。格ゲーで角に追いやってからのハメ技をずっと見続けてる感覚。アントマンを見た後にあー縮んで見たいって大多数の男が透明人間になりたいのと同じ理由で…自分自身考えていたが、その考えを改めるきっかけになった一冊。 退屈なものをグニョーンと引き伸ばして俺みたいなやつでも読みきらせる力はすごいと思う。海外ドラマのシーズン5的な力を感じるドラ続きを読む
投稿日:2018.08.22
k
タイトル通りの話。どんどんどんどん縮んでゆくスコットの、過去と現在が互い違いに描かれて、過去の絶望感とかやり切れなさとか焦燥と、現在の生きるための奮闘ぶりに、なんかもう応援せざるを得ない。「なんとかな…らないのか?!」とこっちまでざわざわする。 このまま終わるかと思いきや、ボロボロになりにらも戦い抜いて、今後もまだ前を向いて生きようとするスコットに涙が出そうになる。元気を貰えた。 ちなみに私は縮んでもいないけど蜘蛛が死ぬほど苦手なので、彼みたいな環境にいたら発狂しそうです。続きを読む
投稿日:2017.04.07
okokoka
毎日縮み続けていく男の人話。SFの古典として読んでみたけど、名著と言うだけあって、単なるホラー、SFでは終わらないメッセージが入っているのが伝わってくる。縮み続けて身長がゼロ以下になった時に人間はどう…なるのか? 何となく展開は読めるけど、 クライマックスまで話のもって行き方や主人公の気持ちのもって行き方はうまいなぁという感じ。 ただ身長が小さくなった主人公が地下室をドタバタ上がり下りするシーンがちょっと多すぎて途中で食傷気味になった。 その辺のテンポは少し古いのかもねぇ。続きを読む
投稿日:2015.08.05
kun92
これはSFではない。 ファンタジー系のミステリー。 主題としては面白いのだが、ぼくとしてはこの先の展開が欲しかった。 悪くないが、そんなに好きにはなれない。
投稿日:2015.06.07
ことぶき28
放射能を含む海霧を浴びて、身体が縮み続ける病気に冒された男の物語。人間の社会は、人間の身体のサイズを基準に成り立っている。家の大きさ、家電や家具や車、洋服や食器などの身の回りの物はもちろん、男女の恋愛…や親子関係、さらには職業までもサイズの影響を免れない。 ただし、どこまで肉体は縮んでも、衣食住に関わる生理的欲求はもちろん、人を愛したり、恐怖や絶望を乗り越えて戦う勇気や知恵、希望といった最も人間らしい心は失われない。心はサイズを超越している。そして最後には、死を受け容れつつ、死を乗り越える気づきを得る。ここに著者の世界観、人生観、哲学が織り込まれている。 もし彼が「伸び続ける病気」に冒されたら、彼の運命はまったく 異なったものになっただろう。いわばガリバー。哲学的な気づきを 得る前に、恐れをなす小人の人類によって滅ぼされていたかも。 縮む方向に行ったのは不幸中の幸い。これは偶然。運命は偶然に左右される。運命を受け容れる所から哲学は生まれる。続きを読む
投稿日:2014.06.14
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