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ヘンリー・チェスブロウ / CCCメディアハウス (22件のレビュー)
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mikuriya
「技術で勝って、事業やビジネスモデルで負ける」と言われる日本企業。製品中心のイノベーションは限界にきており、サービスイノベーションへの転換が課題である。 イノベーションと成長を実現する新たなアプロー…チや考え方には、次の4つのコンセプトと実践が欠かせない。 1.収益性を維持して、成長し続けるためのビジネスとしてサービスを捉える。 2.イノベーションを進める企業は、顧客に価値を提供することができるため、顧客と共同してイノベーションを創出する。それにより顧客は期待以上の結果を得る。 3.顧客、サプライヤー、補完財のメーカーやサービス提供企業など、自社のビジネスを取り巻く第三者の専門家がオープンイノベーションを加速し、サービスのイノベーションや成長を深化させていく。顧客の選択肢の幅が広がる。 4.効果的なサービスイノベーションには新たなビジネスモデルが必要となる。社内のイノベーションで利益を得ながら、ビジネスの付加価値となる社外にあるイノベーションを刺激するというビジネスモデルである。続きを読む
投稿日:2019.05.07
chibipikanohon
キーワードがサービスだということはもうずっと前からわかっている。学校も通ったし、本も読んだ。でもいまだに上手く始められていない。もう手遅れなのかもしれない。。。 ある程度学んだりして理解してからでない…とちょっとよくわからないかもしれないのだが、かといって知識が多少あると、ああそうでしたと再確認するくらいで終わってしまう内容。見るからにとっつき悪そうで覚悟して臨んだのだが、半日もかからず読めてしまった。実務の中で身につけたり感じていたことを、学問として改めておさらいするにはちょうどよかった。 なお後半の事例集は、2011年(翻訳は12年)の本のためか、UberとかAirbnbとか最も適切そうな事例は出てきていません。続きを読む
投稿日:2017.08.11
tomo112
サービス産業はGDPの7割。作れば売れる、プロダクトアウトの時代はとうに終わり、今は顧客一人ひとりのコンテキストにおける価値を訴求する必要がある。モノづくりはコトづくりに変わり、ITはすべてクラウド化…、サービス化されている。 今必要なのは、モノのイノベーションではなく、サービスのイノベーション。それも、自社単独のクローズな環境ではなく、外部の力を使った、オープンなイノベーションである。 本書は、サービス化、オープン化の流れを、事例をもとに解説する。差別化しない領域は、オープン化によってどんどん外の業者に集約され、その業者は知識を蓄積し、どんどん生産性が上がる。競争力の源泉は外出しせず、逆に外部に拡大していく。という2方向のオープン化の話は分かりやすい。 しかしながら本書は長すぎる。一つのことを業種業態を変えて説明しているが、あまりにも繰り返しすぎて、心がどんどん離れていく。半分くらいのページで十分。続きを読む
投稿日:2015.09.09
yukisaito
「オープン・イノベーション」の提唱者である著者が、ともすれば技術や製品を中心とした議論に閉じてしまいがちなその概念を「サービス」を中心とした理論体系に再構築した一冊。企業が社内外のリソースをうまく活用…して優れた「サービス」を提供し続ける「プラットフォーム」を構築することで、持続的な競争優位性の維持が可能であることを、具体的事例を交えて解説している。 著者によれば、どんなに優れた製品・サービスもすぐに模倣され陳腐化してしまう「コモディティ・トラップ」を避けるためには、製品の提供を含めた顧客体験全体を「サービス」と位置づけ、その「サービス」を、顧客とともに「共創」しつつ、自社と社外パートナーの間でリソースを相互にオープン化して活用することにより、「サービス」の「規模」と「範囲」を拡大することが必要だという。 今後成功するビジネスモデルにおいては、社内・社外を問わず、すべての関係者が保有するリソースを自社のプラットフォーム上で最大限活用し、それぞれが収益を得る「Win-Win」関係の構築が不可欠であり、自社はそのための「コーディネーター」の役割を果たすことになる。すでに実践している組織では当たり前なのだろうが、社内に閉じた業務に陥りがちな自分にとっては”目から鱗”となる内容が多く、今後の働き方を考える上でもヒントをもらうことができた。続きを読む
投稿日:2015.06.07
masato
イノベーションを実現するためのアプローチとしてオープンサービスイノベーションのフレームワークについて語られている本 このフレームワークには4つのコンセプトがあり、その確立が不可欠とのこと。 忘れな…いようにここにメモします (1)自分のビジネスをサービスビジネスとして考えること (2)顧客に価値ある体験を提供することから、顧客と共同してイノベーションを創出、共創すること (3)サービスのイノベーションを深化させていくために、オープンイノベーションを活用すること (4)新しいビジネスモデルとして、サービスでビジネスモデルを変換すること これら4つのコンセプトを第1部に、それぞれ詳細かつ具体的に事例を交えながら述べています (1)ビジネスをサービスとして考える (2)顧客との共創 (3)社外にサービスイノベーションを広げる (4)サービスでビジネスモデルを変換する そして、後半の第2部では 大企業、中小企業、サービスビジネス、新興経済国、それぞれのタイプでのオープンサービスイノベーションの実例を紹介しています。 知っているネタもあれば、初めて知る話しもあり、その数多い事例は参考になります。 また、このフレームワークを一枚にまとめた 「オープンサービスイノベーションのコンセプトマップ」 はいろんなところで活用できると思います。 このマップをベースに、どのようにビジネスをサービスとして捉え、顧客と共創し、エコシステムを創り、そして、ビジネスを変えていくかを表題ベースで振り返ることができます。 コモディティトラップから脱出して、成長し続けるためには、サービス分野でのイノベーションがキーということで、そのための本書オープンサービスイノベーションのフレームワークはとても参考になります。続きを読む
投稿日:2015.01.25
haruyato
うまくいった企業の事例集。背後には当然死屍累々な訳でして。エクセレントカンパニー掲載企業だって、その後はファニーメイを筆頭にろくでもないところも多いので新進企業の分析をする以上しょうがないのだけど、こ…ういう本を読んで感銘を受ける人間が上層部にいたりすると大半の従業員は迷惑を受けるのが実際。 全ては結果論とオペレーションであって、手法では無いのですよ。続きを読む
投稿日:2015.01.19
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