【感想】英語上達完全マップ : 初級からTOEIC900点レベルまでの効果的勉強法

社会人になれば、どんな方法が正解か、自分の勉強法が合っているのかもよく分からず、ただ「英語ができるようになりたい」というぼんやりとした目標に向かって、独自のやり方で勉強をすることになる。
とりあえずオ…ンライン英会話や、英会話教室に惰性で通うそんな私にぴったりの本だった。
スポーツのトレーニングのような、着実に力を付けていける方法が詳しく書かれている。
手元に置いて、都度見返したい本。続きを読む

今読み中。転職決まったときに速攻買ったけど結局読んでおらず…。いまのとこ超いい、英語力を手に入れるためのロードマップのような

英語の上達に近道はない、と分からせてくれる。分野ごとに学習法が載っているので参考にしやすい。

2005年初版と若干内容は古い（特に当時はスマホが無い）が、そこまで色あせている感じはしない。こういうの…を見ると英語をコツコツ学習したくなるが、結局は強いモチベーションがないと続かないのだろうな、という気はしている。

・音読パッケージ
　・リピーティング
　・音読
　・シャドーイング
・短文暗唱＝瞬間英作文
・文法
・精読
・多読
・語彙増強＝ボキャビル続きを読む

実践で使えるための英語は、勉強とうよりスポーツに似た訓練であり、レベルにあった訓練の積み重ねが必要ということをわかりやすく解説してくれている。
「完全マップ」の表題どおり、初心者レベルから、学習期終了…までの道筋の全体像が示されている。今まで闇雲に英語を勉強しては挫折を繰り返してきた身としては、とてもよい道標を与えてくれた。続きを読む

私がレビューしたのは2005年初版のものです。
その後に改訂出版等があったかは分かりませんが、そういうものとして心に留めてレビューに目を通していただくと幸いです。

【良い点】

・それぞれの英語学習…者におけるレベルに応じた、著者なりの確固たる勉強法が細かにしっかり確立している。たとえば今現在でTOEIC〇〇点代の人にはこのやり方がおすすめ、○○を目標とする人はこうするのがおすすめ、等、著者の見解とともに学習者のレベルや目的に応じた道しるべがしっかりと記載されている。

・私は勉強法等の本を読むのが好きだし、今をときめく英語学習インフルエンサーが発信する情報なども積極的に取り入れるようにしてるのだが、約２０年も前に初版されたこの本の記述の中には、現代に通じてるものが多くあった。
もしかしたらこの本の方法論が現代の勉強法に大いに貢献した可能性もある。たとえば英文のパターンプラクティスによって自分の中に英語回路を作る、英単語を記憶する際にイラストを頭に刷り込んで覚える方法など、効果的な英語勉強法に詳しい方には常識かもしれないが、それぞれが今も熱くおすすめされている勉強法の１つ１つだ。

この本の初版はもう約２０年ほど前になるのだが、この本で提唱されている効果的学習法が数年経った今でも多くの部分で提唱されている、もしくはブラッシュアップされて表に出されているような状況を見る限り、これらの学習方法が効果的である事は間違いないのだろうし、それらの方法を学ぶうえでもこの本を読む価値はあると思われる。もちろん、わざわざ古い情報をのぞくのではなく、刷新されブラッシュアップされた最先端の英語勉強法の本を読むのがベストだとは思うが。
この本で紹介されているツールや参考書等は、やはりどうしても古く、今では衰退しきったものも多くあると思われる。

【悪く感じた点】

・本の前半部分は、真実なのか作り話なのか分からない著者の体験談的なお話がプロローグ的に書かれている。この本のコンセプト（英語が上達するたのマップ）を全体として見たとき、果たしてこの内容でこんなに多くのページ数をここで割く必要はあったのだろうか？と個人的に疑問に思えた。
「とにかく日本の英語学習者は勉強したり留学したりしても英語能力が低い、嘆かわしい」というような著者の言い分が本人の体験と交えられて冗長気味に書かれているイメージだった。

真面目に一字一句読もうとすると、全体的に文字の分量が多めなので、単純に時間がかかる。自分の中で不要と思える箇所、冗長な箇所は飛ばし読みでも良いと思う。

・これもあくまで個人的な意見であり、上記の内容と少しかぶるかもしれないが、文章の表現が変に詩的であったり、まわりくどかったりする部分がある。さらには著者の若干ひねくれた？性格が文面から見て取れるような箇所がいくつかあり、人によっては若干不快に感じるかもしれない。
本の中で述べられているが、著者は若い頃の趣味が読書であったり、詩を書くのが趣味だったらしいので、書き方に著者特有のクセが出ているのかもしれない。それが個人的に性に合わないように感じてしまった。
自分としてはあくまで勉強法の本として活用したいのであり、読み物や小説を望んでいたのではない。
著者には申し訳ないが、やはり全体的にもう少しコンパクトにまとめられたのでは？と思う。

・この本から少し脇道にそれるが、著者がこの本で提唱する勉強法として、基礎英文を反復して音読・暗唱し瞬間的に外に出せるようにする（＝瞬間英作文）、というのが主要コンセプトの１つ。このコンセプト自体は今で言うパターンプラクティスに非常に通じるものがあり、それ自体に全く異論はない。しかし、それを軸とした、この本以外に著者が売り出した瞬間英作文トレーニングシリーズ（今でも何冊か種類分けされて出版されている）は正直、内容の割に価格が高すぎると思う。
試しに自分が購入したものは１冊1800円。
全くひねりのない、単語だけすげかえたような中学レベルのシンプルな英文（不自然と感じる文もあるのは仕方ないか）がたいした解説もなしに羅列され、はい、これを全て瞬間的に口から出るようにしなさい、という内容だった。これであの値段でシリーズ化しているのはいかがなものかと思う。素晴らしい英語参考書で溢れる現代、ボロ儲けまっしぐらな商魂たくましいその様に少々辟易してしまうのも、価格と比較してあきれてしまうのも無理はないかと思う。あくまで個人の感想です。

【最後に】

・出版日は古いし著者に少しクセを感じるが、決して全てが無駄に感じるという事はなく、タメになる部分も多くある。
英語完全初心者には指針になる部分も多いと思うし、一定の成績で伸び悩む方にも、現状を打破するキッカケを作ってくれる救いの手となる可能性も否定できない。
英語の勉強法で悩んでいる方や、どうすれば良いのか全く分からない方にとってはある程度以上に指針を示してくれると思うので、目を通せる機会があれば　内容をざっと確認してみるのもおすすめ。続きを読む

2014年5月6日
瞬間英作文の森沢先生の本です。
内容がぎっしりで、本でも読むのはそれなりに大変だったけれど、とても参考になりました。
私の今までの英語勉強法のダメなところがわかったし、今後どうして…いこうかという対策のヒントにもなりました。続きを読む