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本間洋平 / 集英社文庫 (86件のレビュー)
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総合評価:
boa
テレビの影響
原作が読めてよかったです。 でも、テレビとストーリーが異なっていて、少しがっかり。
投稿日:2013.12.29
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チョッピー
今読むのは少々・・・。
小説の感想欄ですが、やはり森田芳光監督と松田優作コンビによる映画化された作品がベストに思えた作品です。設定だけが似通った別の作品と考えるべきなのかも知れませんが、小説としては書かれた時代からの経年変化…には現在耐えられていないのではないでしょうか。「あの」時代の空気を伝える作品ではあると思います。続きを読む
投稿日:2014.05.06
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ナマケモノ
なんか色々カオスでした。弟は自閉症スペクトラム?常同行動、吃音、薄笑い。そこに引き込まれました。古い小説なのに、今も全く変わってない不登校問題(うちも例にもれず)、当時は登校拒否。この時代には珍しく、…不登校児を無理しゃり登校させないところが時代的に違和感。 この母親は心配症の割に諦めの中にも他力本願な所がある所がそうさせているように思いました。夫がダメなら家庭教師に依存。。。夫も酒に溺れてどうかしてるし母親がそうなるのも必然といえば必然。家庭教師の暴力を容認してるのはそれでも藁をも縋る思いなのでしょうかね。 弟の成績があがれば不登校になる兄に態度を変える。『私のために学校行って』は本性みたり。子育ても自分の不安や自分の見栄など全部自分の為。毒親もいいとこだと思います。 家庭教師は、荒療治でしたが若いのに一家の家族ゲームを見抜いてましたね。 おとうとがやられている様子を窓の外から冷静に観察しているとこなんか初めから闇でしたしね。。。兄として気持ちが欠如してるし母と同じで自分本位ですよね。 弟が最後に自分で考えて自分で答えを出して 父に言えたところは鳥肌、感動でした。 子どもを急かさずに待ちに待って子どもに決断させることは大切だなと思いました。子の決断に対し責任を負わせる勇気を母が持つことが大切。 (私の課題でもあるかな) 色々書いてしまいましたけど、自分自身不登校の子を持つ母ということもあり感じるところが多々あり、この母親と自分の悲しい共通点も見せられ今後の思春期の子育てにいきたい、反面教師として活かせていけたらと思うのでありました。 続きを読む
投稿日:2024.01.18
kaname15
81年の作品。初読。あんなに映像化されていたのに映画もドラマも一度も観ていない。 物語は、成績が悪くいじめられっ子の弟に破天荒な家庭教師がつくことから始まる。一家は団地住まいの4人家族(父、母、ぼく…、弟)。ぼくは優等生だが心に闇を抱える。 何故こんなに映像化されたのだろう? 81年当時は受験戦争と言われる一方で、中高が荒れていた時代。「なめ猫」ステッカーが売れ、金八先生で「腐ったミカン」問題があり、まだまだ「不良」にスポットライトが当たっていた。イジメもそれほど社会問題化していなかったし、引きこもりが注目されるのはもっと後だ。そんな中、弟、母、ぼくの切り取り方が斬新だったのではないだろうか。 発達障害気味でクラスで虐められる弟と過保護だけど息子の心情等には無関心な母親との関係はリアル、優等生のぼくが陰で万引きや暴力に走る様もこの後テンプレ化した気がする。 3名が繊細に捉えられているのに比べ、学歴コンプレックスを持つ父親は、昼間は仕事に明け暮れ、帰宅後は酒に溺れる。家族の言うことは全く聞く耳持たず、、、といった昔からの下層階級のオヤジといった描写で、おざなり感が強い。中年オヤジは可哀想だなぁ。 読後感は非常に悪い。家庭教師の登場が一時この家庭に変化をもたらすが、結局何も変わらない(むしろ悪くなった)からである。作者はこの家族関係の提示だけが目的で、解決は意図していないからかも知れない。映像作品では(観てないけれども)松田優作や長渕剛、櫻井翔といった家庭教師役が注目を集めていた気がするが(違ってたらゴメン)、家庭教師は何もできなかったトリックスター。主役はあくまでも「ぼく」と家族である。続きを読む
投稿日:2023.11.13
あずき
図書館で棚眺めてたらたまたま見つけて、10年近く前にドラマで櫻井翔がやっていたなぁと思いながら読んでみた。 なんか結構酷評が多くてびっくりした。 個人的には、その年代の教育方針(暴力容認)とか、父親…母親の言動って子どもたちの思考歪めたり可能性狭めたりするよなぁって考えさせられることが多かったから面白かった。続きを読む
投稿日:2023.11.10
ss512(試)
このレビューはネタバレを含みます
古本だったので表紙に長渕剛演じる吉本と茂之のやり取りが載ってる。その劇中画のインパクトが凄い。まぁ自分は櫻井くんのやつしか見てないけど。あのドラマだと吉本という人物が結構掘り下げられてたけど、原作は違うみたい。原作は慎一視点。吉本は改めて慎一の、家族の何とも言えない現状を浮き彫りにする役割。なんだろう。悲しくなってくるというか、つらいというか…なんかそういう読後感。希望は湧いてこない。外は見ず、内へ内へ。高橋源一郎さんの文学的解説が面白い。
投稿日:2023.01.11
みき
1980年代に書かれた小説なので、 言葉だけでなく 暴力で従わせようとする教育や、 学力主義なところはとても時代を感じました。 昔のことを知るにはいい機会でした。 特別気付きになる内容ではなかったの…と 最後まで何を伝えたかったのかよくわからず...。 あまり好みの作品ではありませんでした。 弟は今でいう発達障害、知的障害があるのかな? 福祉の力を借りて伸び伸びと生きていけるといいなと思いました。続きを読む
投稿日:2022.12.03
aKane
2013年購入 * 久しぶりに読んでみた。13年に買って読んだ当初はドラマとの違いにただ驚いていたけど、大人になってから読むとなかなか面白い。 慎一の堕落していく姿に怒りきれない両親、茂之には強く言えるのはそれまでの2人の性格の違いか。無駄に達観してる慎一は人生へのやる気がなくなったら更生できる未来が見えないし、茂之はもともとの性格からこうやって人生を逃げ続けていくんだろうって考えるとこの家族は救いようがなくて可哀想。 昭和の時代はモノが溢れていない分、勉強のしやすい時代だとは思うが勉強嫌いの子供からすると生きづらかったのかなとも思った。
投稿日:2022.11.04
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