【感想】ファミリーレストラン~「外食」の近現代史~

今柊二 / 光文社新書
(18件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • nekotaro

    nekotaro

    日本人が外食をする様になったのは長距離移動が出来る様になった事と手弁当より安価な外食が手に入る様になった明治頃に街道沿いの一膳飯屋や茶屋が始まりの様でその後鉄道が運行される様になると駅前食堂や駅弁当が流行り出し西洋料理の渡来とも相まって食堂・レストランが発展して行った。

     百貨店の上層階にあるレストランは家族でハレの日に集って食事する場所となり観光+非日常的な食事が体験出来た。

     時代は現代、モータリゼーションを背景とした全国チェーンのファミレスは深夜や24時間営業が当たり前となり料理も味も価格も全国画一的で全国でファミリーから中高校生迄が同じ行動をする様になりもはや日常の場所であり特別に食事する場所では無く極めて身近な居る場所としてのレストランとなった。

     私の子供時代も家族で良く夕食に行きその都度ワクワクしたものですが今ではアットホームな家族像より深夜に徘徊する若者の溜り場と化しているのが残念です。

     この本で知りえた有名ファミレスチェーン店が下記です。
      1)ロイヤルホスト:九州が最初で現在ではJAL等の機内食も請け負っているそうです。ま    たケンタッキーが日本に入る前に米国本社とフランチャイズが実現する寸前だったとも、

      2)すかいらーく:関東で”ことぶき食品”というスーパーが出店したレストランで1号店は           国立です。

      3)ビッグボーイ:ビッグマックのモデルとなったバーガーがメニューに有った。

      4)デニーズ:イトーヨーカ堂のショッピングセンターのレストランとして計画された。
     
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    投稿日:2021.04.18

  • hito-koto

    hito-koto

    「24時間戦えますか」そんな言葉に乗せられて、長い通勤時間、仕事を終えて夕食(夜食)代わりに居酒屋でいっぱい、帰宅すれば「もう寝てる」(当然です、了解のもと)、出勤時は「まだ寝てる」(了解です)、そんな昔気質?の仕事をしてきました。子供が小さい頃は、妻におんぶにだっこでした。「感謝」「有難う」の言葉だけです。ごくごくたま~~~にファミリーレストランに行ったでしょうか。今柊二 著「ファミリーレストラン」、2013.1発行、ファミリーレストランの誕生から隆盛、そして発展・変化していく全貌がよくわかりました!続きを読む

    投稿日:2018.09.01

  • かおるひめ

    かおるひめ

    「定食と古本ゴールド」が良かったので、
    同じ作者の本を選んでみました。
    これまた面白かった♪
    文章はいたって真面目な、ファミレスの創生史。
    「外食」から始まり、デパートのお子様ランチ、
    家族で食べる「外食」へ。
    それは、江戸から明治、戦争を経て、高度成長にバブル・・・
    時代の移り変わりの中での家族の変容、食事の変化が、
    ファミレスという「外食」形態の勃興に密接に関わっていく。
    主なるファミレスの成り立ちから展開が詳しい。
    また、実食レポも楽しい・・・美味しそう(*^_^*)
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    投稿日:2017.10.04

  • カメ

    カメ

    「外食」という切り口で近現代史を見る

    ◆明治維新によって人々の動きに流動性が出た事により、外食が急速に発達18

    ◆1878年の内国勧業博覧会の売れ残りを陳列した「勧工場」が日本の百貨店の源流となった。38

    ◆1904年の三越デパートメント宣言。40

    ◆デパートの食堂が、一般女性の外食の黎明。その後子どもをも取り込む。なお、屋上に遊戯スペースがあるというのは日本の百貨店に独特な事。42〜

    ◆横浜のホテルニューグランドの味を引き継ぎ78、福岡の江頭匡一が創立したのがロイヤルホスト。1970年の万博のアメリカパビリオンの外食スペースを手がけて経験を積んだ。

    ◆ロイホは福岡では特別な存在。日本航空福岡空港の最初の機内食を提供したのもロイヤル。
    西のロイホに対して東のすかいらーく。
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    投稿日:2016.03.13

  • mtanio

    mtanio

    ファミリーレストランが今の形になるまでの流れが書かれてある。所々に書かれているコラムで色々なファミリーレストランの思い出や食事の感想が臨場感たっぷりに書かれていて面白い。もう少しビジネスモデルや原価構造のようなものにも触れられていると思っていたが、その点の記載はなかった。続きを読む

    投稿日:2015.06.14

  • KOROTAM

    KOROTAM

    ○エッセイストで、食関係のエッセイを得意とする今柊二氏の著作。
    ○ファミリーレストランの歴史を紐解きながら、どのように発展していったのか、 過去と現在のファミレスの違いなどについて、楽しく・美味しそうに考察したもの。
    ○ファミレスのルーツがデパートの食堂やホテルニューグランドの正統洋食の流れを汲んでいることなど、知らないことばかりでとても興味深かった。
    ○特に、ロイヤルホストについては、単なる高いファミレスとしか思っていなかったが、これほどまでの歴史があるということがわかり、早速食べに行きたくなった。
    ○ファミレスが「居るところ」になったというのは、実感としても思うところなので、今後も意識して利用してみたいと思う。
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    投稿日:2014.04.28

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