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絲山秋子 / 新潮社 (91件のレビュー)
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ばかもの
落ちていく人間を描いていて、少し重い気分だったが、最後の穏やかな時間がすべてのような気がして、気持ちよく読み終えることができた
投稿日:2013.10.17
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planets13
ダメと分かっていながらも、行き場のない思いに潰されてお酒に手が伸びる悪循環が重苦しい。でも後半に入って、信じてあげようと言う額子と、容易じゃないと言うヒデ、このふたりを思うに、人は誰しも時間とともに変…わり続けるものなのだろうと感慨深くなる。続きを読む
投稿日:2023.12.24
黒猫
群馬(高崎・前橋)の話で、また方言がとてもリアルで驚き。これもよかったなあ。 アル中の焦燥感ってこんな感じなんだろうな、というのがよくわかる。
投稿日:2023.08.26
ショータロー
とっても良かったです。この作家さんは前から読みたいと思っていて、今回、はじめて読みましたがとてもいいなぁ、と思いました。作中でてくる 『容易じゃねぇなあ』というのがとても私には渋く、ある意味この作品に…収斂していく表現かなぁと思ったりしました。この作家の作品を他を読んでみようとおもつています。続きを読む
投稿日:2023.08.09
めえこ
かつて愛した女・額子に下半身丸出しで木に縛り付けられ「私結婚するから、じゃね」とあっさり捨てられた青年ヒデが、アル中社会人生活を経て、片腕を失ったかつての恋人額子と再会を果たす物語。 だいぶ端折りま…したが、大筋はこんな感じ。ざっくり書くと本当カオスな物語だな……。 moratoriumを経て社会に出たものの、アルコール依存症になってしまい、恋人も友人も失う顛末が、「そりゃまああんた自業自得ですわね」と若干鼻白らむんですが、なんとか踏ん張って断酒するヒデの独白が、元カノ額子を思い出すでも感傷に浸るでもなくアッサリしてて、なんか無性に読み心地が良い。 額子との再会も、ドラマチックではなく淡々としていて、だけどどこかぎこちなさが伝わる2人の様子に、ちょっぴりじーんとしたのでありました。 ラウンドアバウト(迂回)してようやく邂逅を果たした二人。どうか不器用な彼等の前途が、少しでも困難が少ない道程でありますように。続きを読む
投稿日:2023.02.16
Takuma
カラダのことばかり、酒のことばかりの前半と、情景を見つめたり、心の通じたやりとりをしたり、弱さを受け入れたりする後半。コントラストが美しい。
投稿日:2023.01.08
zyasuminntea
ばかもの 本人?の一人称で書かれた物語は、荒削りで生々しい…。読んでて こちらがギュッと苦しくなる描写を くどくどと書き連ねている波に いつのまにか巻き込まれている様だった。 ばかもの 後は なんとか… ええ感じで生きってって欲しい。続きを読む
投稿日:2022.11.29
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