【感想】ばかもの

絲山秋子 / 新潮社
(91件のレビュー)

総合評価:

平均 3.6
11
32
26
10
0
  • ばかもの

    落ちていく人間を描いていて、少し重い気分だったが、最後の穏やかな時間がすべてのような気がして、気持ちよく読み終えることができた

    投稿日:2013.10.17

ブクログレビュー

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  • planets13

    planets13

    ダメと分かっていながらも、行き場のない思いに潰されてお酒に手が伸びる悪循環が重苦しい。でも後半に入って、信じてあげようと言う額子と、容易じゃないと言うヒデ、このふたりを思うに、人は誰しも時間とともに変わり続けるものなのだろうと感慨深くなる。続きを読む

    投稿日:2023.12.24

  • 黒猫

    黒猫

    群馬(高崎・前橋)の話で、また方言がとてもリアルで驚き。これもよかったなあ。
    アル中の焦燥感ってこんな感じなんだろうな、というのがよくわかる。

    投稿日:2023.08.26

  • ショータロー

    ショータロー

    とっても良かったです。この作家さんは前から読みたいと思っていて、今回、はじめて読みましたがとてもいいなぁ、と思いました。作中でてくる
    『容易じゃねぇなあ』というのがとても私には渋く、ある意味この作品に収斂していく表現かなぁと思ったりしました。この作家の作品を他を読んでみようとおもつています。続きを読む

    投稿日:2023.08.09

  • めえこ

    めえこ

    かつて愛した女・額子に下半身丸出しで木に縛り付けられ「私結婚するから、じゃね」とあっさり捨てられた青年ヒデが、アル中社会人生活を経て、片腕を失ったかつての恋人額子と再会を果たす物語。

    だいぶ端折りましたが、大筋はこんな感じ。ざっくり書くと本当カオスな物語だな……。

    moratoriumを経て社会に出たものの、アルコール依存症になってしまい、恋人も友人も失う顛末が、「そりゃまああんた自業自得ですわね」と若干鼻白らむんですが、なんとか踏ん張って断酒するヒデの独白が、元カノ額子を思い出すでも感傷に浸るでもなくアッサリしてて、なんか無性に読み心地が良い。

    額子との再会も、ドラマチックではなく淡々としていて、だけどどこかぎこちなさが伝わる2人の様子に、ちょっぴりじーんとしたのでありました。

    ラウンドアバウト(迂回)してようやく邂逅を果たした二人。どうか不器用な彼等の前途が、少しでも困難が少ない道程でありますように。
    続きを読む

    投稿日:2023.02.16

  • Takuma

    Takuma

    カラダのことばかり、酒のことばかりの前半と、情景を見つめたり、心の通じたやりとりをしたり、弱さを受け入れたりする後半。コントラストが美しい。

    投稿日:2023.01.08

  • zyasuminntea

    zyasuminntea

    ばかもの 本人?の一人称で書かれた物語は、荒削りで生々しい…。読んでて こちらがギュッと苦しくなる描写を くどくどと書き連ねている波に いつのまにか巻き込まれている様だった。
    ばかもの 後は なんとか ええ感じで生きってって欲しい。続きを読む

    投稿日:2022.11.29

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