【感想】さんてつ―日本鉄道旅行地図帳 三陸鉄道 大震災の記録―

吉本浩二 / 月刊コミックバンチ
(30件のレビュー)

総合評価:

平均 4.5
18
7
3
0
0
  • 『あまちゃん』が好きでも、そうじゃなくても。

    ドラマ『あまちゃん』の舞台として出てくる鉄道会社、「きたてつ」。
    そのモデルとなった、「さんてつ」。
    あの震災の日、あの土地で、あの鉄道で何があったのか。
    さんてつマンたちは如何にして震災被害を乗り越え、復興へのレールを走っているのか。

    震災被害のみならず、地方の鉄道会社の実状を知る上でも大いに参考になる、ドキュメンタリー。


    余談だが、この著者の絵柄・作風は、ドキュメンタリー向けだなと思わされた。
    ひとの表情が、なんだか「ちょうどいい」。
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    投稿日:2013.09.24

ブクログレビュー

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  • ましゅまろこ

    ましゅまろこ

    フォローさせて頂いている方のこの漫画のレビューを見て、読まなくちゃと思って購入。漫画なので小学生の息子にも読ませられるかなと思って。

    震災の時、震災の後三陸鉄道がどんな努力で復興していったのかを吉本浩三さんが描いている。買って絵をみてから気づいたけどこの作者さんは「こづかい万歳」とか「日本をゆっくり走ってみたよ」を描いている方だった。いつも市井の人の感情の機微をとても上手に読み取って親しみやすい絵で描いてくれている。

    当時の状況が手にとるようにわかって、震災から12年も経って薄れてしまっているあの時のどうしようという焦燥感が思い出されて涙を何度も流しながら読んだ。鉄道員だけでなく収容されて遺体のケアをしてくれた人達など、自分の仕事に誇りをもって一生懸命働いている人は本当に素晴らしい。辛いことや大変なことがあったら逃げ出したくなるけれど、とにかく現場を調べて解決策を見つけて一生懸命目標に向かって頑張っていた三陸鉄道の職員さんたちには本当に頭が下がる。目につくところにおいてこれからも読み返そう。
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    投稿日:2023.10.20

  • S660

    S660

    報道だとリアル過ぎてフト目を背けてしまう
    写真だけだと刺激はあるが感覚までは来ない
    映画だと演出が強くなりがちになるとツライ
    小説だと想像の個人差により理解範囲が狭い
    音楽だとメッセージが前面で風化してしまう

    伝え方って、色々とあっていい。
    何を知って欲しいか?
    それによって、いい伝え方もあるんだなーと。

    マンガで書かれたものは、いい具合に読めた。

    スゴク心に刺さるのに、しっかり続きを読める。
    見たくないシーンでも、本物でないため見れる。
    真実の出来事を、忖度なしでそのまま伝えれる。
    絵と言葉、文字や擬音などで記憶や心にも残る。

    3.11の後、知人3人で三陸を車で走った時を思い出す。
    衝撃的な風景が、海沿いをどこまでもいつまでも続く。
    被災地に行くことだけで、結局は何にも出来なかった。
    ただ行った事で人生にとって大事な体験になっている。

    人間、知ることが一番ですね。
    全ての出来事に関わることは出来なくても。
    大事なことだと感じました。

    それを思い起こさせられた、本書になりました。
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    投稿日:2019.02.01

  • siiko

    siiko

    震災からわずか5日後に一部区間の運転を再開した三陸鉄道。生存した列車の中で起きていたこと、復旧にかける思い。絶望的な状況のなかでも、あきらめないで復興を目指す人々の姿に胸打たれる。田老の風景描写、空中写真を思い出して、思わず声にならないうめきが漏れた。続きを読む

    投稿日:2018.10.12

  • ちょ

    ちょ

     絵の力、マンガの力をしみじみと感じる。
     あの東日本大震災で被災した三陸鉄道を描いたコミック。いやコミックって気軽に言っていいのか悩む。
     ひとりひとりが生きていたのだな、生きているのだな、としみじみする。続きを読む

    投稿日:2018.04.13

  • saga-ref

    saga-ref

    2013/9/27偶然書店で見つけた。国鉄線から第3セクターとなっても厳しい経営を強いられていた三陸鉄道が、大震災を受けて頑張っている姿を見聞きしており、購入は必然に思われた。発災から復興へ向けての努力の経過を読むにつけ、ほとんどを涙ぐみながら読んでいた。『遺体』を執筆した石井光太氏の話も出てきて、今まで自分が読んできた震災関連書籍が繋がったと感じた。続きを読む

    投稿日:2017.08.31

  • kounonisiki

    kounonisiki

    ローカル線から見た震災。それだけに地に足着いた現実とあの時が伝わってきます。通勤中に読むのがつらい箇所もありました。

    投稿日:2016.09.16

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