【感想】ビジネスマンのための法令体質改善ブック

吉田利宏 / 第一法規
(6件のレビュー)

総合評価:

平均 3.5
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ブクログレビュー

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  • largeaslife

    largeaslife

    法令の構造や読み方などを分かり易く説明した本であり、軽く読むことができる。
    著者は、以前書店で見かけた『法律を読む技術・学ぶ技術』を書いた方らしい。

    その本に比べると短い本であり、網羅的ではないのだろうが、これをベースにして、さらに法令を学んでみようかという気にさせてくれる。

    第3章では、今どきのウェブを使って情報収集する方法も説明されており、使い勝手は良さそうである。

    コンメンタールも気になったので、書店で探してみよう。

    [more]
    (目次)

    ■序 章 明るい法令体質改善計画 
    (「はじめに」に代えて)


    ■第一章 法令を構造から見抜く

    ● ? 条文の構造を見抜く
    ・旨い寿司屋はこれで分かる?「イカ若しくは赤身又は玉」から注文…15
    ―「又は・若しくは」「及び・並びに」の使い分け―
    ・花見に借り出された山田くんは有望な社員か…25
    ―「その他社員」と「その他の社員」ではどう違う?―
    ・「掟書き」の不備が招いた悲しい恋の結末…35
    ―「前項の場合」と「前項に規定する場合」が指す所―

    ● ? 法令の構造を見抜く
    ・京都と法令、実は同じ?とっておき攻略法…44
    ―本則の構造を究めるための二つの原則―
    ・悲劇! 斉藤課長のお小遣い額の変遷をたどる…58
    ―附則の構造と役割を考える―
    ・だから、法律は頑固者…70
    ―制定・廃止・修正、一部改正・全部改正―
    ・輝け! 中年の星!…79
    ―法令の「階層性」…法律・政令・省令、通達―
    コラム
    ・法令は星の数ほどある…90

    ■第二章 法令が発する情報をキャッチする

    ● ? 条文は意外に「おしゃべり」
    ・恋人未満と言われたら…95
    ―対象となる範囲を示す用語を知る―
    ・教科書を忘れた者は勉強する気がないのか?…105
    ―省略する表現を味わう―
    ・あいまいな表現のニュアンスを汲み取る…117
    ―「当分の間」「妨げない」「関する」「係る」「正当な理由」―
    ・「違いが」分かる大人になる…126
    ―「みなす」と「推定する」の違いを理解する―
    ・「締め」の表現まで意識する…134
    ―「しなければならない」と「するものとする」―

    ● ? 先輩が教えてくれない法令理解のコツ
    ・回遊式理解術…142
    ―法令用語の処理方法―
    ・大きなストーリーで読み解く…149
    ―素朴な疑問から掴む「本質」―
    ・比べて感じる・比べて知る…156
    ―「公開会社」と「非公開会社」の違い―
    ・「知らなかった」は許されるのか…165
    ―「善意」と「悪意」の間―
    ・罰則規定を読み解く…173
    ―懲役、禁錮、罰金、拘留、科料―
    コラム
    ・法令も間違える?…184

    ■第三章 法令情報へのアプローチ

    ・焼肉屋の割引券との意外な共通点…189
    ―「施行期日」に気をつけろ!
    ・食品も法律も鮮度に気をつけろ!…197
    ―「静」と「動」の法情報をリサーチする―
    ・法情報獲得の「裏技」を磨く…206
    ―官報、国会会議録、国会図書館―
    ・判例・文献を味方につけろ…216
    ―裁判例情報、新旧データベース―
    ・パブコメや審議会情報で一歩先取り…225
    ・官報を「想像力」で読み解く…232
    コラム
    ・子供なの? 子どもなの?…240

    ■おわりに
    ・苦手意識にサヨウナラ…242

    ■付録
    ・同僚には教えたくない「正しい送りがな事典」
    続きを読む

    投稿日:2018.10.12

  • aglaonema

    aglaonema

    昔から法律にアレルギーがあるのに
    仕事で関わることになってしまい、
    暗澹たる気分でしたが、これを読み、
    少し気が晴れたように思います…。

    投稿日:2012.04.14

  • dangel

    dangel

    法令とか条文に苦手意識を持っている人に薦めたい本。
    独特な法令用語の読み方から、法令情報の入手の仕方等分かりやすく説明されています。
    『妻が婚姻中に、懐胎した子は、夫の子とみなす。』
    『妻が婚姻中に、懐胎した子は、夫の子と推定する。』
    たった一言違いで、大変なことに・・・
    その他にも、寿司ネタやコンパなど、親しみやすい例で大事な事がよくわかるようになります。

    こんなふうに、ウィットに富んだ説明ができるようになるには、たくさんの知識と楽しませる心が必要だと実感。
    続きを読む

    投稿日:2011.06.15

  • anosan2010

    anosan2010

    友人から借りた一冊。
    ごめんなさい、かなりサラッと流し読みしました。
    参考になるなぁ、っておもったところもあるけど、
    どれだけ覚えているか…ふむ。
    2010.5.11~6.28読了

    投稿日:2010.05.17

  • ゴリ

    ゴリ

    法学部を出なかった私が、会社で金商法に触れる毎日。
    そんな生活を1年と3カ月送ってきたけど、法令の読み方があまりわかっていないという危機感があり、当該書籍を読んでみました。
    この文言は、こういうニュアンスがあったんだ〜っていう発見がたくさん。読んでよかった。

    民法772条1項の規定である「妻が婚姻中に懐胎した子は、夫の子と〜」に続くのは、?「みなす。」若しくは?「推定する。」のどちらでしょうかという問題がありました。
    私はてっきり「みなす。」が正解だと思ったのですが、正解は「推定する。」 
    婚姻中であっても「推定」なんだなあと少し笑ってしまいました。
    そういえば状況によっては、民法によって強制的に「みな」されてしまっては困るケースがあるんだなぁと納得。(推定であれば、仮に奥さんが浮気などしていた場合などに、夫が、自分の子ではないと反証することができる。)

    この本で得た知識で金商法を眺めたら、きっと少しは楽しくなるだろうなあと思います。
    明日から仕事が楽しみだ。
    よし今後もこういった法律の基礎知識をコツコツ学んでいこう。




    続きを読む

    投稿日:2009.07.26

  • 75kg

    75kg

    H20.12.30
    法令を読み解くポイントをとてもやさしく教えてくれる。側に置いておくとちょっと便利な一冊かも。

    投稿日:2008.12.30

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