【感想】怪談・奇談

ラフカディオ・ハーン, 田代三千稔 / 角川文庫
(22件のレビュー)

総合評価:

平均 4.1
8
9
5
0
0
  • 怪談と言う枠ではくくれません

    これだけのボリュームの短編を外国人が残してくれたことは大変感謝です。

    怪談ではありますが、登場人物、当時の世相が生き生きと描写されています。
    後半に差し掛かり、「そろそろ読み終えてしまう」事が悲しくなりました。さながら、一つの世界に自分もいるような。続きを読む

    投稿日:2016.12.09

ブクログレビュー

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  • すみのろうじん

    すみのろうじん

    若いころから何度も繰り返して読んでいます。もう何回読み返しているか、わかりませんが、読むたびに新鮮で全く飽きません。ハーンの怪談って怖いだけではないのですよね。なんというか怖い話でも作者の感じ方が優しく、何度も読み返したくなります。稲川さんの怪談にも通じるものがあるかもしれません。
    ハーンというといわゆる「怪談(kwaidan)」が有名ですが、他にも「影」「骨董」「日本雑録」など怖い話が収録されている作品がたくさんあります。この角川文庫版は、そんな作品群からたくさんの怪談が収録されています。
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    投稿日:2022.09.06

  • imemuy

    imemuy

    耳なし芳一、ろくろ首、ゆき女、屏風の女、魂よく一日に千里を往く、重くなる赤ん坊…聞いたことがあるけど、読んだことのない話ばかり。改めて日本に息づく伝統の怪談、昔話(しかも有名なものばかり)を読めてよかった。
    「翻案」と言っているけど、小泉八雲を通してきくと、そのまなざしの暖かさ、そして時折挟まれる客観的な注釈が入ると、温故知新というか懐かしく温かく、そして新鮮さを感じる。江戸の名残が色濃く残る明治の時代にこういう怪談を人の口から聞き、収集して記述する、そういうフィールドワークって大切なんだろうな。魂の生まれ変わり、死んだ女の嫉妬の話と恋わずらいの話が多い。死と恋ってそういう不思議なものを生み出す素地が大きいのかもしれない。

    「さて、日本には古くから、「なぞらえる」という動詞で、はっきりとではないにしろ、とにかく、それとなく示されている或る精神作用の魔術的な効力にたいして、奇妙な信仰がある。」
    「魂を呑み込んだらどんな結果になりそうであるか、読者みずから解決されたほうがよいと思う。」
    「「しかし、それは女の考えかたではありません。…」友人の言うことは、正しかった。」

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    投稿日:2021.12.27

  • ふち

    ふち

    小泉八雲作の怪談15篇、奇談27篇。多くは勧善懲悪だが、全く理不尽な話もある。日本の名作の一つです。

    投稿日:2020.10.29

  • kiyop92

    kiyop92

    知ってる話は、ほんの一部。こんなに書いていたとは知らなかった。夫婦愛が絡む話が多いのは、本人の生き様からか?

    投稿日:2019.10.14

  • kysino

    kysino

    このレビューはネタバレを含みます

    ・怪談
     ・耳なし芳一のはなし
     ・おしどり
     ・お貞のはなし
     ・乳母ざくら
     ・はかりごと
     ・鏡と鐘
     ・食人鬼
     ・むじな
     ・ろくろ首
     ・葬られた秘密
     ・雪おんな
     ・青柳のはなし
     ・十六ざくら
     ・安芸之助の夢
     ・力ばか

    ・奇談
     ・鳥取の布団のはなし
     ・死人が帰ってきたはなし
     ・倩女のはなし
     ・振袖
     ・因果ばなし
     ・和解
     ・普賢菩薩のはなし
     ・衝立の乙女
     ・死骸に乗る者
     ・鮫人の感謝
     ・約束
     ・破約
     ・閻魔の庁にて
     ・果心居士のはなし
     ・梅津忠兵衛のはなし
     ・興義和尚のはなし
     ・幽霊滝の伝説
     ・茶碗の中
     ・常識
     ・生霊
     ・死霊
     ・おかめのはなし
     ・蠅のはなし
     ・雉子のはなし
     ・忠五郎のはなし
     ・いつもあること
     ・鏡の乙女

    特に印象に残ったのは「安芸之助の夢」。SFみたいだ。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2017.09.12

  • mimm

    mimm

    読んだことないの入ってるかな~と思って借りた一冊。
    42編は有名な作品ばかりで、残念ながら未読作とは出会えませんでした。
    が、怪談と言うよりファンタジーのような、大人のメルヘン世界の感覚は何度読んでも面白く、ますます好きになりました。
    中国古典が元になっているのもあるので、久しぶりに漢文にも触れたくなりましたよー。
    続きを読む

    投稿日:2014.11.29

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