【感想】小さくてもいちばんの会社 日本人のモノサシを変える64社

坂本光司, 坂本光司研究室 / 講談社
(7件のレビュー)

総合評価:

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  • 従業員を大事にする企業は、社会から愛される

    著者である坂本研究室をまとめる坂本光司教授は、『日本でいちばん大切にしたい会社』シリーズの著者で、毎年「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞を選考し表彰しています。
    坂本教授の理念は、会社経営とは「5人に対する使命と責任」を果たすものであり、その5人とは、優先する順に1.従業員、2.外注先・下請け企業、3.顧客、4.地域社会、5.株主であり、社内外を問わず働く人を大切にする企業こそがよい企業である、との姿勢を強く打ち出しています。
    昨今の不景気と投資家偏重の政策のため、世界的に従業員が軽視され、労働が義務や苦役と結びつくようなネガティブなイメージで捉えられていますが、坂本教授が推奨する企業はそういった風潮とは一線を画し、従業員を大切にすることで成長してきた企業です。

    本書は、坂本教授が主宰する研究室のメンバーが調査したレポート集となっています。64社という多くの企業を取り上げており、私が住む埼玉県越谷市の企業もありました。「小さくても」どころか、ショッピングモールの規模の大きさが日本で「いちばん」の企業(イオンレイクタウン)ですが、大きくてもおごらず、多数のテナントや顧客を集め、決して交通の便がよくない同地にわざわざ人を呼ぶ魅力を紹介しています。
    多数の企業を紹介していることもあり、もう少し掘り下げて紹介してほしいと感じさせる企業や、ビジネスモデルが書かれていないためそこまでコストをかけて経営が成り立つのか不安になる事例もあります。ですがそれを割り引いても、まだまだ日本は捨てたものではないと感じさせる一冊でした。
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    投稿日:2014.07.04

ブクログレビュー

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  • pyg1013

    pyg1013

    ・グローバル化・ボーダレス化の進行と、世界最高のコスト国であることを踏まえると、生き残るための「正しい経営の実践」は価格競争も重要だが、それ以上に重要なことは他社との「価値ある違い」を鮮明にした非価格面での差別化経営=自社ならではの特長をもつこと。ある分野でのオンリーワン・ナンバーワンといった商品を創造確保したり、自社独特のユニークなビジネス展開も含まれる。より具体的にいえば、「企業風土・納期・人材・サービス・社会貢献・生産性・スピード・ネットワーク」という面での独自性・ユニーク性。ハード・ソフト問わず、価値ある独自性・ユニーク性を保有していることは、それ自身、最大の情報発信効果となり、注目度を高めることになり、人財の採用や商品の販売に大いに寄与する。
    差別化経営には「トップポリシーの確立」「人財確保・育成」「研究開発費の充実強化」「外部有用経営資源の高度有効利活用」「販売力の充実強化」を重視した経営が強く求められる。

    日本人のモノサシを変える企業
    タマス
    https://www.butterfly.co.jp/about/company/
    小ざさ
    https://www.ozasa.co.jp/guide.php
    さいち
    https://s.tabelog.com/miyagi/A0401/A040105/4002202/
    杉山フルーツ
    http://sugikiyo.com
    夢ケーキ (菓匠Shimizu)
    http://www.kasho-shimizu.com/dream_cake.html
    日本ウェストン
    http://www.weston.co.jp
    植松電機
    http://uematsudenki.com
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    投稿日:2017.04.01

  • bookbook

    bookbook

    「小さな命のために開発された世界一小さいカプセル内視鏡」
    KABUSIKIGAISYAアールエフ
    中央タクシー
    地元密着 お客様満足度NO1
    海外への展開
    芦野温泉株式会社
    みんなで楽しむ学芸会のある宿、毎週第四日曜日
    楽器を準備して練習してお披露目旅行もありかも
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    投稿日:2014.08.17

  • koochann

    koochann

    法政大の研究室の社会人学生などが手分けして調査し、執筆。ユニークな素晴らしい会社が多く紹介されている。株式公開企業はマニー㈱、㈱エーワン精密の2社しかなかった。本当に零細な企業が多く紹介されている。焦点を絞って、いくつかの会社をもっと詳細に報告した方が読後の充実感があったように思う。もっとも印象に残ったのは日本一長い朝礼を行っているという㈱沖縄教育出版。毎日1時間以上の朝礼を行い、楽しみながら一日を始めるという。それによりやる気が出て一日取り組むことが効率を逆に高めているということ。「共感性」「成長の場」「コミュニケーション能力向上」がその効能だそうだ。素晴らしい会社だと思う。続きを読む

    投稿日:2013.08.15

  • mkf1989

    mkf1989

    『日本でいちばん大切にしたい会社』とは,根本的に意味合いが違う本。前著が中小企業のケーススタディー的側面が強いのに対し,この本は優秀な中小企業のカタログといった面が出ている。要するに,読者として本に期待すべきものが,違う。

    この本をキッカケに,自分が興味を持った企業の取り組みについて,詳細に調べていく…というものだと思います。
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    投稿日:2013.06.12

  • チョコタン

    チョコタン

    このレビューはネタバレを含みます

    坂本光司さんの「日本でいちばん大切にしたい会社」の1番が一番感動したかなぁ? どうも1社1社のエピソード短すぎて感銘を受けない。 ああ、そういう会社もあるのかで終わってしまう。 それに大阪の企業が1社も載っていないは淋しい。 唯一、MOBIOが載っているぐらいか。

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    投稿日:2012.11.26

  • 「おやっさん」

    「おやっさん」

    読み終わってとっても爽やかな内容でした。

    内容は、第1章 求められる「人」を大切にする経営

    第2章 なぜ、オンリーワンになれたのか?

    第3章 なぜ、お客様に選ばれるのか?

    第4章 なぜ、この会社は“人財”が育つのか?

    第5章 なぜ、前例をくつがえせたのか?

    第6章 弱者にやさしい会社はどこが違うのか?

    となっている。

    坂本光司研究室が日本全国に点在する小さくても一番の会社を訪問しその内容を書き連ねた本である。

    経営者、従業員一丸となったミッションを実現するため日々精進する内容が書かれている。

    現今の底の浅い利益第一主義の経営とはまったく価値観がことなる経営だ。

    三方よしの経営がまさしく実践されている事例が満載でした。
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    投稿日:2012.09.28

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