【感想】自分だけの一冊―北村薫のアンソロジー教室―

北村薫 / 新潮新書
(16件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
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  • アンソロジーを編むそろじー

    自分だけのアンソロジーを編むこともひとつの表現であるというのは目からウロコ。北村さんの子供時代のお気に入りの民話など、小品も3篇ばかり挿入されててお得感もあるし、人柄の窺えるやさしい語り口で書物の豊かな世界に誘われて、読み終わった後はとっても満ち足りた気分になれますよ。続きを読む

    投稿日:2013.10.19

ブクログレビュー

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  • dai-4

    dai-4

    ブックガイドかと思いきや、さにあらず。自分なりのアンソロジーを編んでみようという、趣向としては珍しい一冊。そもそも短編があまり好きでないのも相俟って、全然興の乗らない一冊でした。

    投稿日:2022.09.12

  • boutoumetous

    boutoumetous

     ワークショップのワクワク感が伝わってくる語り口。
     小学生の頃、すでにアンソロジーを編んでいる。恐るべき子ども。

    投稿日:2021.03.23

  • 抽斗

    抽斗

    面白かった~! 読書量が足りないのは百も承知だけど、自分でもアンソロジーや全集を考えてみたくなる。アンソロジーを編むのって楽しそう、と思う。

    北村薫さんの講義は大好きだ。むしろ、作家としてよりエッセイストやアンソロジストとしての北村さんが好きなくらい。
    「読む」ということの楽しみと奥行き、そして可能性を感じる。まるで、一枚の折り紙から無限の物が形作られていくように。「読む」という行為は立体的になり、ぬくもりが生まれ、美しく形作られる。柔らかな手触りの中に、確かな折り目正しさを感じる。

    「アンソロジーを編むこともひとつの作品」「アンソロジーはほかの作品への呼び水」など、うんうんと頷くこと多数。私も、アンソロジーで出会わなければ、きっと出会うことはなかっただろうな、という作品・作家がたくさんある。信頼できるアンソロジストがいるということは、読書の水先案内人を見つけるに等しい。
    ちなみに、私の「これぞ」というアンソロジストは、赤木かん子さんである。児童向けの、彼女が編んだアンソロジーに出会わなければ、あの作家にもあの作品にも出会っていなかったであろうと思うと、ひたすら感謝感謝。

    それにしても、小学生の時に北村さんが編んだという、アンソロジーの素晴らしさよ。。恐れ入りました。
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    投稿日:2013.06.09

  • なす

    なす

    北村作品の中でも、各種アンソロジーや詩歌の待ち伏せが楽しめた方にお薦めの一冊です。

    p.68からp.77の、「吾子は…」の句の件が特に素晴らしいと思いました。

    投稿日:2013.05.06

  • Pooh

    Pooh

    2009年 新宿 朝日カルチャーセンターでの講座、『アンソロジーの楽しみ』(3回)をまとめたもの

    筆者のアンソロジーに対する思いと、実際にアンソロジーを編んだ時の経験、そして書物、作家への愛がつめこまれた一冊。

    本好きな方は、どんどん本が読みたくなるだろうし、逆にあまり読まない方は、ここで紹介されているアンソロジーから手に取れば、好きな作家を見つけ、読み継いでいきたくなる、という楽しみを味わうことができることと思う。
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    投稿日:2013.02.10

  • kuma0504

    kuma0504

    これを読んだならば、とりあえずアンソロジーを作ってみよう、などと決意してしまう。まあ、そういう本です。

    小学生の時に自分の好きな作品を1番にもっていきたいがために、わざわざノートに書き写してアンソロジーを作った作者です。「(アンソロジーは)もちろん収録されている作品を読むものですが、同時に、あるいはそれ以上に、選者を読むもの」(47p)なのです。

    それから、作品の並びには連句の付け合いのようなものがあるという。だとすれば、時々アンソロジーを飛ばしながら読んでいたのは邪道であった、ということなのだろう。

    さて、以下私もアンソロジーを組んでみました。北村薫よりは「独創的」なのではないかと自負します(^_^;)。同じ作者の本は取り上げない、順番に注意する、ということを意識しました。題して「もしも私が弥生時代晩期をテーマに小説を書いたら」です。

    1.「戦争の考古学(佐原真の仕事4)」(岩波書店)
    2.「女の平和」アリストパネス 岩波文庫
    3.「ヤマト王権はいかにして始まったか」(学生社)
    4.「日本と朝鮮半島2000年(上)」日本放送出版協会
    5.「古代の日本と加耶」田中俊明 山川出版社
    6.「前方後円墳と吉備・大和」近藤義郎 吉備人出版社
    7.「吉備の弥生大首長墓・楯築弥生墳丘墓」福本明 新泉社
    8.「進化考古学の大冒険」松木武彦 新潮選書
    9.「もののけ姫」ジブリ
    10.「日御子」帚木蓬生 講談社
    11.「火炎 北の耀星アテルイ」高橋克彦 講談社文庫
    12.「水滸伝」北方謙三 集英社文庫
    13.「三酔人経綸問答」中江兆民 岩波文庫
    14.「獣の奏者 4 完結編」上橋菜穂子 講談社文庫
    2012年12月3日読了
    続きを読む

    投稿日:2013.01.10

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